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動画の効果と販売成果

CM撮影から編集班がフル稼働で作成した動画は数日の時を経てネット上に公開された。


元々、美少女と美人の現役女子高生2人が部活を紹介すると言うだけでも動画の人気はあった。


その中で特に男性にウケの良いのが優希の方だったのだが、その日に公開された動画には優希と瓜二つの女性が増えているのだ。


ここで双子の相方であると紹介された事で衝撃の事実として話題性が生まれたのである。


こうして女性3人が和気藹々とゲームを紹介していくのだが、今までは結城の方が番組慣れしていなくて初々しいと抜群にウケた。


更に今まで控えめだった優希がフォローをしている姿は彼女の初期からのファンに大いなる戦慄を与えた……彼らが優希から感じ取ったのはお姉ちゃん属性である。


そんな2人を慈母のような瞳で見守る亜美には女性ファンが増えていった。


こうして其々のファンを増やした事によりCMは大成功となり、歴代で最も動画視聴者数の多い配信となる。


見ている人が多いと言う事は当然ながら幾らかの人間は、CMを見て興味を持ってゲームブックやシナリオ本を購入してくれる。


ゲームブックは1500円、シナリオ本は1000円で販売したのだが、どちらも4桁を超える販売数を叩き出した。


ダウンロードサイトによるオンライン販売であったのでサイトの方への取り分を支払ったとしても……


「10万円を超えるお金になっていますね。

正直、本当に達成できるとは思いませんでしたよ。

涼君、結城君、亜美さん、優希さん……それにアナ研の皆さんと動画配信部の皆さん。

本当にありがとうございます」


須頃部長はそう言ってアナ研の部室に集まった面々に頭を下げる。


その目には光るものが浮かんでいた。


「俺たちもそうだけど一番頑張ったのは部長じゃないですか」


「そうですよ。

OBに連絡してシナリオを纏めてゲームブックのルールを調整してと一番大忙しだったのを知っていますよ」


涼と結城を始めとしたアナ研の部員達は須頃部長の活躍を褒め称える。


その光景を見ていた亜美と優希の胸の中には熱いものが込み上げて来る……いや、込み上げてきた結果、優希は既に号泣していた。


「よか……よかったねぇぇぇ」


「ほらほら、気持ちは分かるけど折角のお祝いの席なんだから泣き止みなさいよ」


「亜美ちゃん、ありがとおおお」


優希の目にハンカチを押し当てて世話をする亜美。


そんな風にワイワイと騒ぎながら祝いの場を楽しんでいた時、ノックの音がアナ研の部室に響き渡った。

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