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その後の話。

兄貴と順子姉さんは無事同じ高校に進学して4月から晴れて学芸大学附属高校1年生になった。

毎日兄貴は楽しそうに学校に通っている。


坂倉さんや志穂さん美穂さんも一緒に行ってる訳だが、兄貴は特に気にする様子ではない。

『諦めない』と言ってはいたがやはり順子姉さんの努力と兄貴の幸せそうな様子を見てると期するものがあるのだろう。


俺も中学3年生になり本当なら高校受験の年になるのだが附属高校に進む予定なので特に受験勉強をする訳では無い。(もちろん特進コースを外れる訳には行かないので勉強を疎かにする事は出来ない)


中学3年生になると一般コースから特進コースに編入してきた生徒が更に6人増えて俺のクラスは40人となった。

これは学校始まって以来の快挙だと担任は興奮していた。


高校進学と言えば薬師兄さんも無事(?)秀星高校に内部進学が決まり俺に直接報告をしに来た。

仁政高校の受験も考えたが『クラブの仲間達と別れる事は出来ない』と真顔で言った薬師兄さんの顔は真剣だった。


杏子姉さんも音大附属高校に進学が決まり益々活躍している。

コンクールの常連となり海外留学の話がちらほら来ていると薬師兄さんから聞いた。

『随分詳しいね』と聞いたら半年前から正式にお付き合いを始めたと少し照れながら教えてくれた。


茶化さず聞いて良かった。


久し振りに富三兄さんの近況も薬師兄さんから聞いた。と言うより俺の進学予定の仁政高校に入学してきた。

何でも併願していた公立高校は受からなかったそうだ。

仁政はマンモス校だから偶然でも無い限り会う事もあるまい。


俺や由香、佑樹と花谷さんも順調に交際を続けている。


決して由香の家族からの(主に由香の父さん)信頼を裏切る事は出来ないので節度あるお付き合いを続けている。


俺の家族の話もしよう。

父親のニット加工は相変わらず続けている。

前回の時間軸ではバブルに踊らされ新しい新規事業(オリジナル商品の販売等)に挑戦して手痛い失敗をしたのだが今回はじいちゃんが元気に健在しているので。


『調子に乗るなバカもん!!』


この一言で父親は新規事業を諦めて堅実に行く事が出来た。

やはりじいちゃんの迫力は凄い。


ばあちゃんも元気に健在だ。

前回の時間軸では病気で弱ったじいちゃんに歩調を合わせる様に弱ったから今回は夫婦共にとても元気だ。これは嬉しい。

母さんも調子に乗っていた時は少し冷めていたが堅実路線に戻った父との仲も元通りでやれやれだ。


そんな訳で俺の周りの時間は過ぎて行き...


俺は高校生になった。


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