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対策会議。

翌日俺は由香に全てを話した。

川井さんに危機が迫っている事

時期は男が45歳の時に起きる事。男が今45歳で時間が無い事等を。

由香の家で対策を話し合う。


「にわかに信じられない話ね」


「僕の思い込みならいいんだけど」


「でも話が具体的過ぎるわ。

浩二君少し気になった所を聞くわね」


「うん。」


「45歳の時に事件を起こすって事で何故後少ししか時間が無いの?」


「だって今年は後4ヶ月しかないし」


「安道正一は1月1日生まれなの?」


「え?あっそうか、生年月日が分からないから現在男がまだ44歳かもしれないんだ」


「そういう事」


「困ったな」


「ちょっと待ってて」


由香は部屋を出ていく。しばらくすると1冊の本を持ってきた。大きなベージュの箱に入った黒い本。日本医家名鑑と書いてある。


「これで生年月日は分かるわよ」


「これは?」


「日本中の医師の名前、生年月日が書かれている本なの。

お父さんの書斎にあったの思い出したから持って来たわ」


「ありがとう由香早速調べよう」


名鑑は住所別に書いてある。

1976年版と本に書いてあるので川井さんの住んでいる住所で調べるとあっさり見つける事が出来た。


「[安道正一 1937年6月13日生まれ]か。

今が1982年8月だから、45歳2ヶ月か」


「後10ヶ月あるわね」


「絞り込むのは難しいね」


「後は情報収集よ」


「情報収集?」


「つまり奥さんに復縁を迫ったのよね」


「うん」


「いきなり襲ったのかしら?」


「あ、そうか」


「そうまず何度か復縁を迫る為に川井さんの所に行くはず。もう行ったかこれから行くかは分からない。接触があれば必ず川井さんは悩むはず」


「成る程」


「この前様子じゃ分からないわね」


「どうする?」


「川井さんと親しくなって常に情報を集めるしかないわ」


「親しく?」


「そうプライベートな心配事でも相談出来る間柄ね」


「出来るかな?」


「やるのよ浩二君。

私昨日の事で川井さんの事気に入っちゃたから」


「そうなの?」


「ええ本当にお母さんを心配していたのね、元気になったお母さんを見た川井さんの嬉しそうな顔」


「よし分かった。これからも川井さんとの友好を深めよう」


来年の6月11日までいつ事件が起きるか分からないがしっかり情報を集めて対策を練ろうと由香と話し合うのだった。



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