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第1章[表]・チーム結成!



新しくクラスに馴染むための大事な時間とも言えるクラスに集まる最初の日の授業開始前の時間がチャイムの音と共に終わりを告げる

さすがに初日となればある程度緊張しているのか教室内はチャイムの音ともに静まり、生徒達は大人しくそれぞれの名前の書かれた札のある席に座って待っている

ちなみに何故か席順は適当である

そして勇斗達が静かに待つこと数分、勢いよく扉が開かれ


「お前ら席につけー、これからさっそくホームルームをはじめるぞー」

そう言う声と共に教室に入ってくると教壇の前へと立つ女性の教員


「私がこのクラス、Aクラスの担任を任されることになった者だ。私のことを少しは知っている者もいるかもしれないが一応軽く自己紹介をしておこう」

そう言うと黒板に名前らしきものを書く担任教師


「私の名前は清水璃沙きよみずりさだ。一応日本とソティシアから正式認められている戦闘員であり、序列所持者でもある。模擬戦で闘った者もこの中にいるだろうが私ははっきり言って強いぞ、今のお前ら全員でかかってきても勝てるほどにな。なのでこのクラスでアホみたいな問題を起こせば即私が対応するので覚悟しておくことだな。それと私は基本的に戦闘系の授業を担当する予定だから該当する授業には気合いを入れて臨むように。以上、何か質問がある奴はいるか?常識の範囲内の質問なら何でもかまわんぞ?」

そんなインパクトありまくりの自己紹介を受けて質問なんて到底出来ないような状態になるAクラスの生徒達

日本とソティシアから認定を受けている序列所持者

この学校に入学している人の中でその言葉の意味、そしてその資格を持つことが如何に凄いのかを理解していないのはほぼまったくといっていいほどいないだろう

なんせ序列所持者のほとんど全てがソティシアの人間であり、その中に日本人はほぼいない

何故なら今までずっと魔精力を日常的に使用してきたソティシアの人間と比べて僅か6年程前から急に使用するようになった、といっても日常的にではなく過酷な訓練等によって無理やり使い方を覚えた日本の人達との差は言うまでもないからだ

それにも関わらず新たに制定された僅か100名しかいない序列所持者のうちに日本人が入るということの凄さはある程度の理解力があれば誰でも簡単に分かる事だろう

結論……この教師は滅茶凄い

ちなみにこの学校には璃沙以外の序列所持者があと一人いたりいなかったり


一応公開されている情報によってここの教員である璃沙が序列所持者であることをクラス分けテストの日に見た瞬間に分かった者も少なくはないとはいえ、まさか日本で有数の序列所持者が担任となることなんて誰も想像出来なかった

もちろん模擬戦の時などクラス分けテストの際に既にその可能性を知りえた者もいたのだが、その者達は学年主任がAクラスを持つので担任にはならないだろうと考えていたために少しだけ驚いている

そのため大半の生徒が質問したくても出来ない状態にあるというどうしようもない状況にあるわけだ


「なんだお前達、せっかく私が質問になんでも答えてやるというのに何もないのか。よし、ならさっそく今日やることを済ませていくぞ!」

生徒達が誰も質問してこないのをみて時間の無駄だと思いさっさと話を進めていくことを決めた璃沙

かくいう璃沙もこの状況は想定内なので特に気にしてない


「さっそくだがお前達には今から5人一組のチームを作ってもらう!私は自己紹介だのなんだのほのぼのとした時間のかかる面倒な事は行わない。各自で情報を集めて整理、そして自分の判断でチームを組め。さぁ、はじめろ!」

そう言って手を叩き大きな音を出すと椅子に座る璃沙

そんな璃沙の言葉を聞いた生徒達は戸惑いを見せつつも1人、また1人と席を立ち最初から知り合いである者同士で集まりはじめる

もちろん勇斗達もすぐさま集まっている


「とりあえずこの3人は一緒のチームでいいよね?」

そう勇斗が聞くと頷いて答える2人


「ならあと2人か…2人共どうする?僕らみたいに集まっている2人組と組むか、それとも1人の人を2人探して……」

そうどうするかを考えている勇斗

だがどうやらすでに残り2人のうちの1人は決定したようだ


「わたくしも貴方達のチームに入れていただいてもよろしいですか?残念なことにこのクラスには勇斗さん達以外の知り合いはほとんどいないのですわ」

そう勇斗達に声をかけてきたのは今朝紹介を交わしている明日香


「明日香さんならもちろん大丈夫だよ、実力もあることが分かってるしね。2人も別に大丈夫だよね?」


「ええ、もちろんいいわよ。(これ以上別の敵を増やすくらいならこの人でいいか)」


「わたしも大丈夫だよ〜。(明日香ちゃんならもうすでに知り合いだからいいよね)」

勇斗の問いかけにそれぞれ考え事をした上で賛成の返答をする2人

そんな2人の考えていることなんて何一つ分かっていない勇斗はあと一人をどうするかを考えるために3人に話をふる


「あと1人必要なわけだけどどうする?とりあえず周りの方もだんだんチームが出来上がっていっているみたいだからこのまま少し待って溢れている人を誘うっていうのが1番確実だと思うけど」


「そうね、見た感じまだ1人で居る人が多いし2人組や3人組がほとんどだわ。私達みたいに4人が揃っているところなんて少ないからもう少し待つのもありね」


「そういう難しい話は勇ちゃん達に任せるね!」

そういつもの様に会話している3人

少しばかりアホの子である夏菜は話し合いにおいては基本的には戦力外だ

そこに明日香も加わり話を展開していく


「そうですわね。では先に情報の整理をおこないましょうか」

そう言う明日香に対して優奈と夏菜はハテナ顔をする

明日香の言う情報とはなんの情報なのか

2人はこれがいまいちピンと来てない様子だ

だが一方で勇斗は自身が真っ先に抱いた疑問をそのまま明日香へと質問してみる


「情報?ということは明日香さんはもしかしてこのチーム作りがなんのために行われているのか知っているの?」

そんな勇斗の問いを聞いて微笑む明日香


(この推察力、やはり勇斗さんは見込んだとおりの御方でありそうですわ。チームに入れていただいて正解のようです)


「えぇ、勇斗さんのおっしゃる通り私はこのチーム作りが何のために行われているかをある程度知っていますわ。その情報を知っているのはわたくしだけではない様子ですけどね」

そう言う明日香の視線の先には2組の既に5人が揃っているチームがあり、中でもその中心となっている人へ目を向けている

そんな明日香が視線を向けている2人は明日香と同じく既にこの学校で行われることをある程度知っている者、簡単に言えば入学前から既に情報を買い集めていた者達であり言わばガチ勢の中のガチ勢である

余談だが3人共…お金モチモチである


そこはまぁおいとくとして明日香の視線には気づいてない勇斗は更に質問をしていく


「その情報、教えてもらってもいいかな?」


「もちろんですわ。このチーム作り、その目的は…」

ふとそのとき明日香の説明を遮るかのように勇斗達へと話しかける人物が現れる


「もし良かったら俺とチームを組んでくれないか?ざっと見た感じでもこのチームにはある程度の実力者が多そうなんでな」

そんな声の主に勇斗が視線を向けるとそこにはどこかで見たことがあるような男子生徒が


(あれ?どこかで見たような……あっ!)


「君はクラス分けで僕と同じグループにいた人だね、それで模擬戦で軽く見せしめ役にされた」

男子生徒のことを思い出した勇斗が思ったことを素直に言うと男子生徒は嫌なことを思い出したのか顔を顰める


「あの時のことは忘れてくれ…。あの日は色々トラブルもあってイラついてたんだ。おかげで簡単な挑発にのった結果たった1発のデコピンであのザマさ」

落ち込み気味にそう言っている男子生徒だが勇斗が見たあの時の印象とかなり違う

模擬戦の時は己の力を過信した噛ませ役ポジションにいそうな人物だったのに今目の前にいるのは普通にモブ役Aぐらいの人物にしか見えない

どっちにしろ全く褒めていないのだが


「まぁその事は置いといて俺をこのチームに入れて欲しい。だめか?」

そう言われ他の3人に目を向ける勇斗

すると


「いいわよ」


「いいよ」

と優奈と夏菜からは即答で許可がおりた

理由はもちろん敵ライバルになり得ない男子生徒だからである

そうして残りの1人、明日香はというと


「わたくしも別に構いませんわ。恐らく私の見たところによると貴方なら充分に戦力になると思いますので」

と男子生徒を少し見たあとに許可を出した


「3人がいいなら僕も大丈夫だよ。それじゃあよろしくね…えーっと…」


「夨だ、俺の名前は青山夨あおやまれつ。これからよろしく頼む」


「こちらこそよろしく夨君。それじゃあとりあえず5人揃ったことだし自己紹介でも軽くしておく?」

周りを見ても全部のチームが出来上がるまでにまだ時間がありそうなのでそう提案する勇斗

そんな勇斗の提案に特に反対する理由も無かった4人はそのまま了承の意を伝えると、まずは勇斗から自己紹介をはじめた


「まず僕から。僕の名前は八坂勇斗、得物は一応ガントレット(?)みたいなものかな。魔精力はAランクだよ」


「次は私ね。私の名前は立花優奈、得物は槍よ。私も魔精力はAランクよ」


「じゃあわたしの番だね!わたしの名前は梔子夏菜だよ!まだ戦闘訓練はしたことないから得意な武器とかは分からないよ。あと魔精力はわたしもAランクだよ!」


「ではお次はわたくしの番ですわね。わたくしの名前は海鳴院明日香、得物は弓ですわ。魔精力のランクは偶然わたくしもAランクですわね」


「最後に俺か。俺の名前はさっきもいったが青山夨だ。得物は長剣、といっても西洋の剣なら大抵使える。あと魔精力のランクはBだな。まさかBランクは俺だけなんてな……。まぁこれでも一応平均は越えてるんだがな」

そう簡単に自己紹介をし終えた5人

この学校らしい自己紹介をしたわけだがやはり予想通りといっていい感じで戦闘能力・魔精力のランクと平均よりは上である者しかこのクラスにはいないだろう

平均的にみると4人もまぁまぁ珍しいAランクを有するこのチームがAクラスの中でも飛び抜けていたり、劣っていたりするようなことはなくせいぜいが1歩リードといったところだ

そんな中まだ他のチームが出来上がっていないために5人は適当に会話を繰り広げる

そんな5人だが特に勇斗と明日香はさっき話そうとしていたこのチーム作りの目的という情報の共有をするということをすっかり忘れていたりする


そして勇斗達がのんびりと会話を楽しんでいると、やっと全部のチームが出来上がったのか溢れている生徒の姿が見えなくなった


「やっと終わったか。よし、じゃあ席替えをしろ。この教室の中ならどこでもいい、さっき作ったチームの5人が近くなるように適当な位置に机を動かせ」

チーム作りが終わるやいなやそんなむちゃくちゃな席替えの指示を出す担任教師

先程からかなり適当である担任の指示に戸惑いながらでもすぐさま動き、指示通りに動作を行えるあたりは流石といってもいいだろう

璃沙の指示から僅か10分後

普通の学校であるならば見たことがないような規則性の全くない配置に付けられた机・椅子と少し戸惑いつつもそれに座る生徒達

はっきりいって几帳面な人間ならば少しイライラするぐらいにはぐちゃぐちゃである

掃除とかどうやってするのだろうか?

だがそんなことはこの担任にとっては関係ない様子


「ちゃんと配置出来たようだな。そんじゃ色々と説明をして行くぞー。耳の穴かっぽじってよく聞け、2度は同じことは言わんぞー」

そんな璃沙の言葉のあと、今日予定されていた数々の説明事項が話されていくのであった







……To be continued

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