ぷろろーぐ……みたいなもの
20@@年4月4日
その日地球の歴史が大きく変わる
いつも通りの平穏な日々
そんな平凡な変わりない日常が非日常へと移りゆく
唐突に暗くなる空と共に起こる地震と地響き
それに伴い巻き起こる様々な自然災害
今までに感じたことの無い不安感が人々を襲う
加えて見たことのない現象である目の前に突如として真っ黒な穴が現れる
その様子を言葉で表すなら空間の裂け目が生じはじめたとでも言えばいいのだろうか
更に空間の裂け目は1箇所だけではなく何ヶ所も何ヶ所も生まれその規模を広げていく
突然の事態に逃げ惑う人々の中にはその裂け目へと姿を消す者達も
そんな受け入れ難い現実のなか地上でくらす半数くらいの人々はただ目の前に広がる異常現象を視認し狼狽えていただろう
だが残りの半数は狼狽える間もなくこの地球上から消え去ることとなっていたという事実は人々の混乱がとけ、事態がおさまるまではほとんどの人々が知る由もなかった
この時に地球上に存在した半数もの人々が消えた理由
それは大陸の消滅にほかならない
いや消滅と言うよりは上書きであろうか
大陸があった場所に海が、海のあった場所に大陸が
そうして世界地図が丸々書き変わるような陸地変動が巻き起こる
この時の様子を宇宙衛生からの画像を確認していた人々の感想は大抵一致している
「2つの地球が1つに融合しているかのようだった」と
地球と地球
異なる次元に存在して交わるはずのなかった2つの地球が1つの星へと合わさっていく
そうして全て異常現象が収まったのちに残るは似て似ざる2つの地球が融合した後に残った地球と生き残りの生命体
その後起きたことについて簡潔に述べるならば2つの地球の生き残りである人々が素早く手を結び事態の把握に務めたことでひとまずの安寧を手に入れたといったところか
だがどちらの世界にしても失われたものは大きく、この日の事についてはどの国においても歴史の上で語らずにはいられない事実として記されている
そしてこの日の名称もまた生き残りの人々によって記された
世界融合と
そしてその僅か6年後
2つの地球が合わさった世界では誰もが当初想定出来なかった速度で現状把握と復興をとげていた
その大きな要因となったのはそれぞれの世界が異なる発展を遂げていたことによる
地球は科学を
地球は魔法を
かつてない緊急事態にそれぞれ異なるの技術を持つ生き残り達はそれぞれの持つ全てを合わせ協力することによって凄まじい速度での復興を遂げる
要するに科学と魔法の相性はかなり良かったのだ
そして現在、日本においては同盟国であるソティシアと共に世界融合の前と変わらぬ平穏な日々を取り戻すことに成功していた
いや、実際には少し異なる
元の日本における平穏な日々という訳ではなく、もうひとつの地球のソティシアにおける平穏な日々をおくることができている
だが平穏と言えども日本とソティシア、この2つの国はこの地球上に存在する他の国々とは同盟を結んではない
それどころか残りの資源・人材・食糧、更にはレアスの文化における重要なあるのもを有する者達奪い合う状態、すなわち敵対状況にあるのだ
それ以外にもアースとレアスが融合したことによる影響は大きくある
そのうちの1つがアースに存在していた生物の一部魔獣化
一応どちらの地球上にも存在していた魔精力だが使用されることのなかったアースと日常的に使用されていたレアスでは濃度に差があったために生じた問題
人間を除く魔精力を取り込みすぎた生命体が魔獣と呼ばれる人に害なす存在へとなってしまったのだ
人間を除いた全ての生命体が魔獣化したわけではないがこれは無視できない規模まで膨れ上がった
レアスにおいては魔獣の存在、更には他国との敵対関係を踏まえてほぼ全ての人々に幼少期から戦闘訓練、加えて戦術知識なんかを経験させていた
だがアースはそうではない
魔獣の存在への抵抗も魔精力を用いた戦闘もほぼ行えない
そして一部の人々を除いては戦闘経験などあるはずもない
だがそれでは他国からの侵略に抗えない
幸いなことに魔精力の使用を今までしたことがないアースの人々でも少し割合は低くなるがレアスの人々同様に魔精力を使用して戦闘することが出来るという事実があったこと
よってそれらの問題を解決するために作られたのが日連魔法戦闘高等学校、通称魔戦学校
ソティシアの協力のもと魔精力を用いた戦闘訓練、更にはレアスにて存在するある技能を使用することが出来るかどうかの含めて様々な有事に対するための戦闘力をつけることが出来る場所である
そしてそんなこの世界融合から僅か1年も経たないうちに設立されたこの学校に今年の春新たに通い始める少年が2人
そしてその2人の少年が巡り会った時
新たな物語は紡ぎ始める
……To be continued
[報告]
設定・プロット等の消滅により全て再構成しなおすことになりやがりました
それに伴い1部改編して投稿しなおします