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design my Life!  作者: モズク
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私(青峯鈴香)

えっと、ここは始めましてです。

駄作者確定なモズクです。

今回は夢見る男の子か女の子を描きたいですね。

そして、二人はどうなるのか?

これから、書いていきたいと思います。

コメントとかわからないですが、あったらお願いします。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(第一章)夢見る女の子の行く末


私はただ、絵を描くことが好きだった。


通知表でも他は普通なのに美術だけは5を取っている。


「絵に関することなら、どんなことでも学びたい!」


その一心で私はこれまでを過ごしていたのかもしれない。


今日は卒業式だ。


今までの友達とももう、お別れ。


私はみんなにそれぞれ似顔絵付きの手紙をあげたし、


みんなに頼まれて先生の絵とかも描いた。


みんな、そんな私を「絵の天才だ~」、「芸術肌で羨ましい」


とか言うけど、そんなことない。


ただ、努力して楽しんでいただけで、満足はしていない。


楽しんでいたなら、満足しているんじゃないか?


そういうわけでもない。


描いたその時が楽しいだけであって、


後で見返してみると、そんな絵を破ってしまう。


「どうして、こんな低レベルの絵しか描けないの?」


葛藤、そういうと大袈裟だけども。


スランプでも、大袈裟だと思う。


だって、そこまでの実力がないんだから。


結局、そんな風に思い悩んで、卒業式は終わっていく。


歌っても、みんなの微かなすすり声や泣き声を聞いても、


心が揺れずに乱れずにただただ、歌っている私がいた。


そんな私はたった一人で美術専攻で高校に進学する。


親は私がそういうことが好きになるように


デッサン教室や水彩画教室、油絵教室など通わせた人たちだから、


美術専攻で進学しても異論を唱えることはなくて、


むしろ、喜んでいたと思う。


まぁ、親には感謝はするけど……。


そこまでありがたいとは思っていない。


欲張りかもだけど、弟に捧ぐ愛情を少し私に分けてほしい。


かまちょなのかな、私。


そんなことで悩んだり、


私が美術で有名な学校に行ってもいいのか迷ったりした。


それでも、新たな朝は来てしまった。


卒業式がとっくのとうに終わり、


春休みが何日か過ぎて、


高校の入学式の日を迎えてしまった。


親は仕事で入学式には行けない。


仕方ないのはわかってる。


それでも彼らは小学生になる弟の方には少し出席するらしい。


それさえも、羨ましく感じる。


弟に悪いところなんてない。


こんな私を「優しいお姉ちゃん」って思ってくれるから。


素直で純粋で笑顔が天使みたいに優しく可愛い、弟。


勿体ないくらいに可愛らしい弟。


羨ましいと思えるところしか、ない。


でも、それが中身の差が導く結果だ。


仕方ないのだ。


親はそんな可愛らしい弟は誇りに思っている。


近所の人に明るく元気に挨拶していたり、


ボランティア活動に参加したりしている。


私はそんなこと、したことない。


そういえば友達が私に言っていた。


「人と話すの、本当苦手だよね。」


それさえあれば何か周りは変わったのかもしれないけど。


そんなこと考えても仕方ない。


だから、重い足を何とか動かし、高校へ向かう。


私はそこで何か変われるのだろうか。


変われなかったら、どうしようか。


何気ない鳥たちの声さえ、私にはやかましく思えて、


私は走っていった。





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