表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目覚めたらそこは異世界だった  作者: 柊 空音
第4章 英雄の記憶
75/85

第4章8 「壊れない想い」

こうしてバーンクロスに戻った。

俺達の居場所であるこの街にまた1人、居場所を求めたい少女がその地に足を踏み入れたのだ。

でも居場所にするという事はとても難しい事で、彼女がまた挫折してしまうかもしれない。

でもそれを乗り越えられると信じて、俺達は彼女を見守る事にした。


「それでその少女が魔女の正体…か」

「はい、陛下」


俺達は早速バーンクロス城に行き、ヴァルフレアに全てを打ち明けた。


「俄かには信じがたいが、侑君が言ってるとすると本当の話なのだろう」

「信じて頂いて嬉しいです。ですが彼女もまた被害者です。ここで終わりだとは俺は思いません」

「うん、それは私も解っている。操っている者が解らぬ以上警戒を怠らない様にしないとな」

「俺も気を付けます」

「ああ、侑君も今となっては操られてはならない人物になった事だし、警戒をして欲しい」

「はい」


封印が解け、目を覚ましたフィリアに全てを聞いたとの事だった。

フィリアは全てを話して疲れたのか、話をし終えた後また眠ったのだ。


「取り敢えず、その者は牢へ暫く入ってもらおうかな?」

「それは全く問題ありません陛下。この度はこの街を民を巻き込んでしまい申し訳ございません」

「一応の処置だ。でないと民に示しが付かんからな。フィリス、君は自分を責め過ぎない様に」

「はい、有難う御座います」


こうしてフィリスは牢へと移動した。

茜、ココア、メルは相当疲れた様で部屋で休むと言って去って行った。


「さて、侑君」

「はい」

「私のあの場所に来て欲しい」

「また拷問ですか?」

「ああ、たっぷりとお仕置きしてやろう」

「仰せのままに」


ヴァルフレアの部屋へまた入ろうとは思ってもいなかったが、また何か大事な話があると思い、付いて行った。


「侑君…」

「何でしょう?」


明らかに声がおかしかった。というかこの展開は前にも見たことが…


「その…」

「勿体ぶらないで言って下さい」


その瞬間急に近付き、


「フィリアとはどこまで行ったのだ?」

「(やっぱりこの人変わってねぇ…)」

「どこまでと言われましても」

「手は繋いだ?」

「どうでしょう?」

「チューは?」

「子供か!!」

「もう、侑君意地悪」

「陛下、少しはましになられたかと思ったのですが、俺の検討違いだった様ですね」

「侑君が勘違いしているだけだよ?僕がいつでもこれだよ」

「さっきのは何だったのですが?」

「いや、あれは家臣も居たし、その」

「つまり形式上って事ですか」

「おお、侑君話が早くて助かる」


いつもみたいな会話をしていたが、


「でも、本当に侑君には感謝しているよ」

「え?」

「どんな事が有っても、フィリアを助けたい気持ちが壊れなくて本当に君は強いなと感じた」

「いや、正直仲間が居なかったら壊れていたかもです」

「でも、それを乗り越えられたのは君自身だ」

「壊れない想いってやはり強い思いなんでしょうか?」

「きっとそうだと僕は信じているよ」


そして、ヴァルフレアが続いてこう言った。


to be continued…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ