第4章1 「変わり果てた街」
「いやあああああああああああああああああ」
「お母さんあああああああんんんんんんんん」
「あっちも占領された。火を付けられたぞ」
バーンクロスは焼け野原になっていた。
「酷い…」
かつての賑やかな平和な街が戦場になっていた。
魔女はバーンクロスを本格的に支配しようとしていたのだ。
「フィリア」
隣にはフィリアは居なかった。
やはりこの世界ではまだ意識下に居るままだった。
「あっ侑君」
後から俺の名前を呼んでいる人物が居た。
振り替えるとそこには、茜、ココア、メルが居た。
「皆、大丈夫か?」
俺がそう言うと、皆は揃って呆れた顔をした。
「大丈夫かじゃないわよ。急に消えるし、気が付いたらバーンクロスに居るし」
「急に消えた?」
「侑がフィリアと戻って来る時に2人共光に包まれて消えたの」
「もう、びっくりしたんですからね」
神の意識下に入れたのは俺とフィリアだけだとこの時確信した。
「悪かったよ。でもまた会えた」
3人は安心した顔を見せた。
「取り敢えず魔女の手下を倒して、バーンクロスを救おう」
「分かったわ」
「任せて」
「頑張ります!」
俺達は火が放たれている場所に向かい、そこに居た魔女の手下をひたすら倒していった。
俺もエクスカリバーの使い方にも慣れ、手下なら魔力無しで倒せるくらいにもなっていた。
神が与えてくれた力がまだ何かは把握出来ていないままだったが、そんな事を考えている時間は無かった。
戦っていく内にある魔女の手下から情報を手に入れた。
「魔女は何処だ?」
「あの方を此処には居ない」
そう、魔女はここには居らず、高みの見物をしていたのだ。
「魔女はここには居ない」
そう3人に伝えると、
「じゃあ、取り敢えずバーンクロスを守りましょう」
「それが今は1番大切」
「私も賛成です」
そう思った矢先だった。
突然視界が白くなったのだ。
そして次の瞬間、俺達が居た場所は魔女の城だった。
「魔女…!!」
「久しいのう。虫ども。殺したはずなのに何故生きているのじゃ?」
「それはお前には無い力が働いたからじゃないのか?」
「ほう…虫にしては偉そうになったのう。自信に満ち溢れているぞ」
魔女は俺の顔を見て、
「じゃが…また死んでもらおうかのう」
魔女がそう言うと、下から十字架が出て、俺達の身体を縛った。
そう、ココアとメルが前回縛られていたシステムと同じ物だった。
「何故、これがここに」
「此方は何処でも何でも出せるのじゃぞ?解ったか?」
俺達は身動きが取れなかった。
「さて、色々と聞きたいのじゃが、何から聞こうかのう?」
「お前に答える物は無いぞ?」
「少し黙らぬか?」
そう言った瞬間、俺の左腕に何かが突き刺さった。
「あああああああああああああああああああああ」
「侑君!?」
「これで黙るはずじゃぞ?のう?虫」
「くっ…」
俺はまた恐怖に押し潰されそうになってしまった。
戦う恐怖を克服出来たと思っていたのに、いざこういう状況になればやはり怖くなってしまった。
でもある事を言った瞬間、魔女の反応は変わった。
「お前は神から源を授かったんだろ?」
もう恐怖に負けるわけにはいかない。
今の俺には、魔女を倒すだけの力は備わったのだから。
後は自分次第だと俺はそう思った。
to be continued…




