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目覚めたらそこは異世界だった  作者: 柊 空音
第3章 救いの記憶
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第3章16 「再起」

その後俺達は父の帰りを待ち、帰った所で全てを説明した。


「そうか、侑。あの世界に行ってたのか」

「うん、まさか同じ世界に行ってたなんて解らなかったからなかなか言えなかったんだ」

「まぁ、普通は信じてもらえないもんな」

「うん」


父は、俺達全員を見ながら、


「エクスカリバーの作り方は模索していた。こっちに戻って来てからもずっと。今まで誰にも言えない研究だったが、10年前に完成させたのだ」


父が言った言葉に衝撃を超える感覚を覚えた。

俺達が求めていた物を父は完成させていたのだ。


「ただ、魔力を入れてみない事には使えるか解らないんだ。それにオリジナルを見た事がないからオリジナルと同等の力かは解らない」


オリジナルは俺は見た事があるし、使った。でも失ってしまった。

だからこそ、今の父が作ったエクスカリバーが必要だった。


「父さん」

「何だ?」

「俺にその剣の作り方を教えて欲しい」

「欲しいのではなくてか?」

「貰うより、自分の力で作りたいんだ。今まで人の手を借りてばっかだったから。だから自分の手で救いたいんだ。あの世界を」

「侑」

「ん?」

「成長したな」

「まだまだだよ」


こうして俺は、父の元で何日も何日も修行を重ねて、必死になってエクスカリバーの作り方を覚えた。そして今まで自分の勘でしてきた鍛冶の基礎もしっかりと磨いた。

基礎しか覚えたられなかったが、父さんは「今はこれで十分。後は応用で、その応用は自分で磨くもの」と言っていた。

そして、何回も失敗を重ねて作る事1ヶ月。


「やっと試作が出来た…」


俺はようやく一段落出来た。

予定では1週間でバーンクロスに戻る予定だったが、こうなった以上時間を掛けても良いと思ってやったが、割と早めに出来て自分でも驚いている。


「練習してこよう」


俺は早速、父の作業場の横に作らせてもらった仮の道場で練習をした。

一応、魔力を入れる為、ココアに周りをバリアで包んでもらい、外に被害が出ない様にした。


「これで、魔力を込めて…と」


俺は、今自分が持っている分の魔力を全力で出して剣を振った。


「行っけええええええええええええええええええええええええ」


剣を振った瞬間、物凄い威力の魔法が発動し、剣を振った形で前へ飛んだ。

案の定、道場の壁は破壊され、バリアをもう少しで突き抜けるところで止まった。


「やべぇ…これはやばい物を作ってしまったかもしれない」


俺は、心から喜んだ。本当にこれで魔女を倒せるかもしれないと。


「皆に見せてこよう」


俺は、そっと剣をしまい、皆の場所へ向かった。


to be continued…

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