第1章5 「リース・スペルク・アストロイ」
俺は仕事を探しフィリアとギルド「アストロイ」へ訪ねた。
仕事を探しているとある人物が俺の前に現れた。
「よぉ少年~仕事をお探しかい?」
明らかに怪しそうなギャル系な女が現れた。
「あんた誰だよ」
「あーん?私が誰だか分からないだって?」
女がそういうとギルド内に居た全員がこっちに目線を送って来た。
「ちょっとフィリアどういう事だよ」
「えーとこの方はこのギルドのギルドマスターです」
「え?」
「ええええええええええええええええええええええ」
俺は思わず叫んでしまった。
「ちょっと少年まじで五月蠅いだけど」
「私が本当に誰だか分からなかったのだったら仕方ないな」
「私の名前はリース・スペルク・アストロイ。ここのマスターだ」
俺はまだ顔が引きずっていた。だってマスターが目の前だもん。
「いやぁ~その悪かった。失礼な事して」
「んやぁ私は気にせんよ。それより少年仕事欲しいんだろ?」
「ああ、冒険ってのはちょっと合わない気がするけどお金の為なら」
「そういや少年良い手してるね?職人さんかい?」
「いや俺は違うけど父なら」
「ならそれが受け継がれてるんだね。だったらこうしよう!!」
「鍛冶屋にならないか?」
「鍛冶屋?」
「そう、うちと契約で鍛冶屋を営みながら冒険するのはどうだい?ちょっと値段弾んじゃうよ?」
「フィリアはどう思う?」
「え?私は侑が良ければ良い方法だと思うよ?」
「ん?」
突然リースが何かに気付きフィリアの元へ行く。
「えーと何でしょう?」
フィリアは焦っている様子でリースの顔を見る。
「お嬢ちゃんフィリアって言うんだね?」
「あ、はい。あはははは」
「マスターどうしたのさ?」
「いやぁフィリアって言ったらバーンクロスのお姫様の名前だからさ」
「あー確かフィリアの名前に…」
そう言い掛けた瞬間フィリアは俺の口を思いっきり閉じる。
「誰でもある名前なのでお気になさらず契約のお話を」
そう切り返すとリースも話を進める。
こうして何とか最初の開店費用等色々準備してくれた。
どうやらこの辺は鍛冶屋が非常に少なくリースも困っていたみたいだ。
ここから俺の異世界での生活が始まる。
to be continued…