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目覚めたらそこは異世界だった  作者: 柊 空音
第3章 救いの記憶
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第3章2 「違う世界」

ブーーン

プッー!!

ピッポ、ピッポ

「今日の新作のゲームがさ~」

「えーまじ?」


私が見た事ない世界が広がっていた。

ここが一体どこなのかも。

文字も横文字と縦文字があるのは解ったが、文字の意味を理解出来なかった。


「ここは何処なんだろう…」


何処でもない世界。これが天国なのかと私は思ってしまった。


目覚めたのではなく、死んだのだと。


「お姉さん~今1人?」


突然、1人の男の人に話し掛けられた。


「え…いや、私はちょっと道に迷って」

「んーじゃ、俺が案内してあげようか?」

「い、いや大丈夫です」


明らかに危なそうな人だと分かったので、その場を離れようとした。


「おっと、ちょっと待った」


私が離れようとすると、男の人は手を引っ張って来た。


「こんな滅多に見れない綺麗なお姉さんをタダで帰す訳ないじゃん」

「ちょっと、離して下さい」

「やーだね。俺と遊ぼうよ?」

「嫌って言ってるじゃないですか!!」


突き飛ばすつもりはなかったけど、怖くて突き飛ばした途端、男の人はかなりの距離を飛んで行った。


「え?ええええええええええ?空飛んでるひいいいいいいい」


自分が今、何をしたか解らずにいながらも、助かった事にほっとした。


「何で私、魔法なんて」


今の力が魔法だって事には気付いた。この魔法は手から特殊な波動により人を吹き飛ばすという魔法だった。

以前、ココアに見せてもらったのを思い出した。


「でも、見ただけだったのに…」


謎は多かったが、このまま道の目立つ場所に居たら駄目だと思った。

お金も持っていなかったので、取り敢えず人が居ないだろうと思う方向へ進んで行った。

もうこの世界は元の世界じゃないと解ったのか、以外と冷静だった。

私がこの世界での服装はバーンクロスで着ていた服とは違って初めて見る服装だった。

ドレスやワンピースばかり着ていたので、街の皆が着ていた服装に良く似ていた。

シャツに淡いピンクの様な色が付いていて、ズボンは何かしっかりしたズボンだった。

私は慣れていないのか少し歩きにくかった。


暫くすると、大きな建物があった。


「ここなら人があまり居なさそう」


そう思って外にあったベンチにずっと座っていた。

夜はどうしようかとか、お腹も空いたなとか。

よくよく考えたら眠ってから初めて空腹を感じた。

世界は違うけど、今は生きてる実感が出来ている事を嬉しく思った。


「侑は無事なんだろうか…」


頭に過ったのは、侑だった。

私の為にいっぱい傷付いて、戦ってくれて、そのお陰で転生したのかもしれないと思った。


「もしかして、フィリアちゃん?」

「え?」


to be continued…

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