表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
目覚めたらそこは異世界だった  作者: 柊 空音
第1章 始まりの記憶
18/85

第1章17 「救いたい想い」

俺は1人でフィリアの元へ行った。

例え、無謀だったとしても。


「俺が絶対助けてやるからな」


城に着いた俺の目に映ったのは想像より、恐ろしい光景だった。

辺りには兵士の遺体が数百、いや、数千ある様に感じた。

血塗れの地面がまるで池の様になっていた。


「ここまで、規模が拡大してるなんて…嘘だろ」


そう思った矢先。


「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」


この世の者とは思えない程の鳴き声が鳴った。


「その声は…フィリアか?」


俺は大きな声でそう叫んだ、


「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」


声に気付いたのかフィリアはまた同じ鳴き声をした。恐らく返事をしたのだろう。


「フィリア、どこにいるんだ」


また、大きな声でそう叫んだ。

その時だった。


「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」


その声と共に、外へ出てきた。出てきちゃ駄目なのに。


「これはまずいぞ」


もうそんな事を言っている暇もなかった。俺は隠れて様子を見ることにした。

俺が持っているのは魔銃のみ。しかも1発。

無理ゲーにも程があると、この時俺のゲーマー魂がそう呟いた。


「1発で終わらせる方法…方法…」


俺はこちらに気付いていないフィリアの様子を見ながら、攻略方法を必死に考えた。


「俺の運なのかな?こういう時の攻略って」


はっきり言って、今までを振り返って運が良かったと思える場面はいくつかある。

でも、運を感じた時点で終わりだと思った。運に賭ける提案は却下だ。


「もう分かんねぇよ!!」


俺は無意識に大きな声を出してしまった。


「しまった!!」

「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」


完全にバレてしまった。

俺は急いで逃げようとしたが、


「ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァ」

「あっ避けれない」


フィリアの暴走かした時、いくつか触手みたいなのが見えたのだが、見間違いだと思った。

しかし、その触手は存在しており、その触手が俺の体に当たった。

ボコッって音がした様な、しない様な。

後、何か体が半分になっている様な。

気付いたら俺は飛ばされていた。



「うっ…」


俺は目が覚めた。

辺りは妙な程静かだった。


「ああ…助けてやれなかったのか…俺の馬鹿野郎」


自分だけ気絶しただけで助かったと思い、俺に残ったのは悔しさだけだった。


「でも、それにしては静か過ぎないか?」


辺りを見渡すと俺は驚いた。


「嘘…だろ?」


静かだと言ったが、意識がはっきりした時、微かに機械音等が聴こえてきたのだ。

見ると明らかに、俺が知っている物ばかりだった。

さらに、触手で飛ばされた割には、痛みが全くなかった。

痛みがあるとしたら、そうあの時の痛みと喉に少し違和感のある痛みがあった。


そう、俺は、

現実に戻っていた。


to be continued…

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ