37 第二章 それでも… 青咲 side
もう疲れました(泣
足が痛い(筋肉痛で
ー初めてあったそのときからー
ぱたぱたという足音が聞こえる
看護師「青咲医師!青咲医師!」
騒がしい…
青咲「病院では静かにね。ん?何だい?」
僕が注意紛れに笑いかけると、看護師は顔をみるみる内に赤くさせて顔を逸らす。
ほら、僕は人にはヘラヘラして本心を隠して上っ面だけで生きてきた。だって、この生き方が一番楽だし何も考えなくていい。優しくすれば鬱陶しいほど女は寄ってくるし苦労もしない。
でもこんな生き方に本当に本当に僕は満足していたのだろうか。
本当の楽しさって いったい何
看護師が慌てて僕の元へやってくる
看護師「青咲医師!」
青咲「ん、何だい?」
看護師「次の担当、赤ちゃんだそうです!」
……は?赤ちゃん…?……赤ちゃん!?
青咲「赤ちゃんだと!?僕の係ではないはずだが………うん、まぁ面白いやろうか。」
ニヤりと口角が上がる。
自然と作ったものではない笑顔が溢れる。
正直いって僕は「面白そう」そんな好奇心で引き受けた
少しだけだがこれから先、この出来事で僕は変われるんじゃないかそんな淡い期待を胸に_…
遥「しぇんせい?」
青咲「はぁ?」
白衣がズルッとなった。予想外だった。
ま、まさかこの世にこんな生物いただろうか…僕はただ呆然とした。可愛らしく親指を口で加えたり、舌足らずの言葉の発音…これが僕の本能をくすぐった。(本能と言うかただのロリコン精神)
そして僕はその子の担当医師になることを選んだんだ。
それからいくる日のこと
小さい彼女は頬杖をつきながら空を見上げる。そんなしぐさも可愛くって。やっぱり自然と笑みが溢れる。
遥「ほんとにどうにかにゃりゃんかな~忙しいよ」
彼女は肩をコキコキならす
熟練のパートさんみたいだ。
青咲「そうだね~」
相づちをうつ
「・・・・・・」
「・・・・・・・」
長い長い沈黙が続いた。でも不思議と心地が良かった。静かでも彼女がいるそんな嬉しさが込み上げてくる。
せめて心地良いだけでいいから、彼女もこんなこと思ってくれているといいな。
ふとそんな彼女に僕の心のうちを聞かせたくなった
彼女はどんな反応をしてくれるのか。
驚くか呆れるか同情するか…
たくさんもらってきた言葉。でも皆心が入ってなかった。外見だけの共感。そんなことに飽き飽きしていた。
でも、もう別にどれでもいい。心から彼女が言ってくれるのなら。
青咲「………僕は嘘つきだ(ボソッ」
遥「ん…何でも話してごらん。」
“話してごらん”
僕はこの言葉に確信を持って、彼女に今は身を任せようと思った。だけど、抑えが効かないくらいどうしようもないほどはち切れそうな思いが込み上げてきた。
声を振り絞り伝える。
青咲「僕は本当に楽しいのかな」
遥「ん」
青咲「努力してやっとこさ念願の医者になって…それからよく分かんないんだ。何が楽しかったのか何に全てをかけれるのか。全て忘れてしまったんだ……僕はどうしようもない駄目人間なんだ…………(黙る」
彼女はどうするだろう。やっぱり呆れたかな…?
でも、彼女から返ってきた返事は予想とはまったく異なるものだった。
遥「………じゃぁ、しゃがせばいいしゃん。しょのくらいいっしょうけんめーになって、全力でたのしいとおもぇりゅことを。しょれしゃえもこうふくとおもえるくらい。今幸せだって、えがおで言えるとこりょ私にみせてよ。」
心からの返事。きっと一生懸命考えた言葉。ただ嬉しかった。
ニカッっと向日葵の様に眩しい笑顔で笑う彼女。
そんな彼女を見ていると心の奥から何かが込み上げてきた。
青咲「うん…あっち向いてて」
遥「……うん」
消えそうな声で言ったが彼女は聞いててくれた。
僕は見られたくなかった。心の奥底に封じてしまっていた溢れてくる涙を…こんなに泣いている姿を…彼女には。
泣いたのはいつぶりだろう…泣くことさえも忘れていた…でもこんなに涙が止まらない。涙の止め方さえも忘れてしまった。あははっ僕ってつくづくまぬけだな
彼女の表情に惹かれた。小さいくてカミカミなのに、大人びた言葉。意思が強い瞳。その小さな身体に詰めきれないほど何か深いものを背負っているような。僕なんかじゃ耐えきれないほど深い何かを…
それでも君は何故そんなに楽しそうなの?
疑問が口から出た。
青咲「………何故そんなに楽しそうに生きれるんだ?」
遥「だっていつも私にとって楽しいもん。おしゃべりしたり、寝たり普通ではそんなにゃんともないことこそ幸せじゃん。(はにかむ」
彼女はやっぱり可愛らしく照れ臭く笑う。愛しい…この言葉が今の僕が彼女を思う一番の言葉だと思う。
彼女は今をこの一瞬も全力で楽しみ抜いて生きているんだ
……………そっか……………あはは
君に見せてあげるよ。僕が探し出した僕の“幸せの形”
ロリコンと呼ばれてもいい。一緒に居られるだけでそれ以上要らない。とてもたくましくて強い彼女を守りたい。それが出来たとき本当に心から笑えると思うんだ。それでも…悪役でいい、彼女のためならロリコンという愛情表現でもいい。
僕は、彼女を困らせたくないから…僕が本当に笑えたときに伝えたい
-僕は君を愛していると-_…
青咲side 完
くぅーあっ!!編集全部終わりました!疲れました!まる2日くらいかかったと思います。これから次話更新していきたいと思います!
あと、ついにお気に入り50件突破!ありがとうございます。皆さんの支えのお陰でここまで頑張ることが出来ました。目指すは100件ごえ!ですが…厳しいですよね…。でも精一杯頑張ります。
長い後書きすみません




