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更新無。途中完結  作者: るんやみ
第二章 学園生活~
47/52

36 バレると勘違い *色んな視点*

発火(ファイヤ)


呪文を告げると同時にただの竹刀が紅く燃え上がる。

“能力添付”妖気の新しい使い方だ。妖気の炎を纏った竹刀は威力が格段に上がる。属性付きの武器というのも格好良い。

燃える竹刀で前列の妖怪を薙ぎ払い、見渡した所ざっと70体は妖怪がいる様だ。


「多いな…」


薙ぎ払った妖怪も、もう立ち上がって襲いかかってくる。正直、私の体力が持つか心配だ。しかし、休んでいる暇はない。

私は人の成りそこねの様な妖怪達をただひたすら斬りつける。

残念ながら、私に罪悪感はない。妖怪は尻尾さえ切れば泡になる。それは、ゲームでは成仏と書かれてあったように命ない「妖怪」を天に昇らせることだからだ。


「あー、もうっ」


只今、何故スポーツパラに体力が含まれないのか腹を立てている。腹を立てる暇があるくらい、一気に妖怪の数が減った。



……誰かいる……。私は即座にそう思った。

味方か敵か。後ろにある殺気を感じながら、警戒してゆっくりゆっくりと体を捻る。




…振り返った先では、私の良く知る相棒が楽しそうに妖怪を蹴散らしていた。

相棒こと優雅はうっとりと妖怪が泡になるのを見送っている。そんな様子に恐怖を感じる。

サディストの頂点ですね、はい。


私の視線に気付いたのか彼は無邪気に笑う。


「よう。あんたも来てたの。楽しいよな、妖怪狩り」

「…そんな、訳ないでしょ!」


彼が嬉々として話す事に私は否定を述べた。こんな疲れる事、好きでやらない。ふーん、と彼は面白くなさそうに妖怪の群れに飛び込んでいった。

あんの、命知らず!



私は心配になり優雅を目で追う。が、それは杞憂のようだった。優雅は手に持った蒼い短剣を使い二刀流で舞うように相手を倒す。

彼の名と同じでとても優雅が似合う男だ。ただ頭についた猫耳と尻尾がなければもっと格好いいと思う。半猫人みたいな…?


ぼーっと見てたら、こっちをふと見た優雅が眉間にしわを寄せていた。

優雅老けて見えるよー。


「おい、見てるだけじゃなく戦えよな…そうだ! あんた妖気使えたよな。しかも属性は火!」


彼は私に確認をとって続けた。


「うん」

「じゃあな、あんたが火柱で妖怪を檻で囲えば…」

「ん。優雅はそれでいいの? 妖怪倒すの楽しそうだし」

「ん? ああ。この短剣で倒すのも飽きたし、俺はあいつらを色んな武器で泣かせたいんだよね。檻に入れれば重い武器でも攻撃を受けずに潰せるでしょ?」


彼はにたにたと笑いながらに言った。作戦は良いと思うが、それに私は引いた。このサディストは恐ろしい。哀れな妖怪に同情もする。が、やはり一匹一匹戦うのはしんどいので、檻に入れる事にした。


火柱(ピラーオブファイヤ)


私が口を動かすと妖怪達の四方から炎があがる。妖怪は炎が対妖怪使用なので近付かない。優雅がどんどんと距離を詰める。妖怪達は本能的に逃げるが炎のせいで逃げる事が出来ない。

そして私は思った。



ご愁傷様。




生徒会side創


「あー。わっかんない」


作が苦し紛れに笑う。

それに対して創の眉間の皺は深く深く刻まれていく。


「人の命がかかってるんだぞ、もっと本気でやれ」


わざと声色を低くしてプレッシャーを与える。

プレッシャーを与えると、皆が怯えた顔をするので眉間に皺が寄っているがなぜか口角は少し上がり元のへの字に直そうとしても直らない。

仕方ないから手を口に当てて二ヤけていることをばれないようにした。




鼻をスンスンとしていた匠が興奮しがちに手を思いっきり振って答えた。


「だって、すごっい強い妖気の臭いがする! 何か他に沢山ある妖気の臭いを一気にぶわぁーっと消し去ってる! しかも一人…二人…二人いる! ただ…なんと言うか…嗅いだことあるような気が…」

「楽しそうですね! そんな強い人、ぜひ会ってみたい」


匠の話にとても興味深そうな副会長。普段はお…僕が言うのも何だが、王子の様なのに彼は惚けている。


「めんどー。でも俺様にかなうやつなんかいねぇだろうけど」

「なめてかかったら死ぬよ」


百合丘は生意気な口を開いたので、すかさず釘を打っておいた。第一、百合丘は僕に負けてますよね?

すると皆は気まずそうに黙り込んだ。




沈黙を一番に突き破ったのは生徒会長だった。楽しそうに笑って


「じゃっちょっと暇だし寄り道するか。ゲートも見失ったし」

「そうですね」


副会長もふふっと笑って肯定した?

生徒会長を中心としてぞろぞろとついていく。



遥side

「えいやっ」


檻に入った妖怪も減って終盤に差し掛かり、竹刀に少し強めの妖気を込めて薙ぎ払うと一気に消えていく。


「…つっえ…」


優雅が目を開いて口を開けて呆然としている。それを見て私は一人でにやりと笑う。

人にぼーっとすんなって言える立場? まぁ私も言える立場じゃないけど。


「いっちょ上がり。思ったより断然余裕」

「お前が強いだけにゃ」 


優雅の語尾が猫になっているのだ。なんだこの可愛い生物はっ!

猫耳もついていて可愛いです。


「ほんと、可愛い」

「冗談に聞こえないからやめろ」

「はーい」


生徒会side


あの後に引き続きまだ鼻をスンスンしている匠。

何分くらいたっただろう…そんなことを考えると、匠が嗅ぐのを止めて急に立ち上がる。

生徒会の奴がそれに対してビクッと反応する。

警戒心強いもんな。うん、しゃあないよな。

そのびっくりさせた張本人が凄く嬉しそうに口を開く

匠「この辺りからするっスよ!にしてもこんなに強烈なのは…二人なのに俺ら以上かも!」

皆ニヤッと口角が上がる。まぁ俺も例外じゃないが

百合丘「ほぉ、おもしれぇじゃねぇーか」

龍「強いなら万々歳だぜ!ここで会ったら百年目」

と話をしていたら、聞き覚えのある声がその方向から聞こえる


???「ぶちまかすぞ!コノヤロー!!」

………脳内の思考回路がシャットダウンする…

赤薔薇「…は?」

匠「何か聞き覚えある気が…」

匠が二の腕に手を当ててさする。

皆の顔色を見るとさっきのニヤけから一転、青ざめた顔になっていた


龍「…奇遇だな俺もだ」

紫&作「同じく(同じくー)」

白愛「僕もー」

創「…取り合えず見てみましょう」

見えないよう茂みから身を屈ませて覗く。流石にこの人数だ全員見ると普通に苦しい。だが思考がシャットダウンしているためそんなこと考えつかなかった。

考えるのをやめて覗いてみる。


【ドワーン】

気持ち悪い程の数が爽快な音をならして消える

???「いっちょ上がりぃぃいいい!思ったより断然余裕だね」


この時生徒会全員が同じ事を思ったとさ

(絶対あいつだ…こんなアホはあいつしかいない…)


見当が確信となった

赤薔薇「なんで遥が妖怪と戦ってるんだ…」

匠「姉さんと知り合いっスか!?」

姉っ!?顔があんまり似てないな…ってそんなことじゃなくて

作「姉っ!?」

作も同じ事を思ってた様だ。多分皆だろうけど

匠「違わないけど、違うッスよ!!」

白愛「めんどーだし、じゃあ知り合い手挙げてー」

勢いよく全員手をビシッっと挙げる

全員「「「はーい」」」

その様子に吹き出してしまう。

作「超知り合いじゃんw」

匠「にしても鮮やかッスね!俺達(いわくつき)でも見惚れそうッス」

同感。凄い綺麗だ。というか凄く…可愛い

作「本当に綺麗だねー」


俺は理性が保てないから話題をずらす

赤薔薇「美しいって言うのは一理あるな…とにかくその話はちょっと置いとこう、先に遥が妖怪と戦っていることについて考えよう(ボソッ」

龍「もしかしたら狩る側かもな…」

匠「まぁ入口(ゲート)侵略ありがたいッスけど…強すぎっ…」

匠が手を大きく広げて首を横に振る。

まぁ俺もそう思うが…

創「この強さ+手強い騎士(ナイト)も居るみたいだし狩る側に任せて帰りますか?」

相変わらず怖いほど丁寧なしゃべり方だな

でも騎士があんな奴…クソッ…俺があそこに居たら良かった

「あいつが遥の…騎士(ナイト)ってことか……チッ…気に入らないな…それに、本当の騎士は遥が決める。ん、まぁ大丈夫そうだし帰るか…じゃっ、解散!!」

やったーとか言う声が聞こえながらも皆散って帰ろうとする。


特殊

百合 鈍感

狩る側勘違いと…かなたちゃん放置、これが今度どうなるか…次回宜しくお願いします

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