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更新無。途中完結  作者: るんやみ
第二章 学園生活~
41/52

31 体育祭part6

久々の更新です

「…は…あああああ」


私は空を仰いで盛大な溜め息をついた。そう、盛大に、だ。

今の私は、足ががくがくがくの生まれたての子鹿ちゃん状態なので、近くのベンチに腰を下ろした。ベンチのひんやりとした所が太股にあたって気持ちが良い。


「だっるい…」


にしても、体が尋常じゃない程ダルい。一部が動かず、まるで自分の体じゃないみたいだ。

でも、まだ競技は残っているのだ。ふふっ、皆のためにも頑張らなければ。活をいれるべく、息を大きく吸い込んだ。


「うっしゃああああ!!」


私は叫び、ガッツポーズで天を仰いだのだ。


…そんな時にふと声が聞こえてきた。


「ごめん…篠崎って何だと思う…?」

「運動場のど真ん中で叫ぶ変人馬鹿」


緑菜が凄く呆れ混じりに訊いた。それに対して百合丘はやたら真剣に答える。

私はふむ、確かにと呟いてしまった。怒る気さえない。

というより無論、私に今彼らを叱る気力は持ち合わせていないのだけど。


「…だよな…おかしいよな」

「えー僕は可愛いとおもうけどな?」

(ビャク)…頭…大丈夫か?」


緑菜に心配された白愛はだいじょーぶっ! と胸をドンと叩いた。のんきな白愛の様子に私はくすりと笑ってしまった。



「っ!!」


リレー競走が始まり、アンカーである私の番が訪れた。私の組は初めから一位をキープしていたので特別ヘマしないかぎりは、一着をとれるであろう。

皆の思いをバトンに託して1000mをただひたすら、がむしゃらに走った。


「おーっと二年頑張る……ってえぇ!? おほん、失礼しました。一年が消えかけたので…あの速さは心霊現象かはたまた馬鹿の底力か…謎です! 篠崎 遥、いったいその変人の何処から力が涌き出てるのでしょうか!」


実況が熱く語っている。

変人、という単語が聞こえたのだが気のせいであろう。いや、きっと気のせいだ。

私は彼を信じたいと思う。


今日で沢山使って汚れたゴールテープをまた切った。一着を取ったのだ。喜びのあまり、歓声の声も聞こえない。ぼとぼと落ちる汗が地面に模様をつけた。


そんな事さえ気にならず、笑顔で妹ちゃんに笑いかけた。


「一着とったよ!」


妹ちゃんも大きく笑ってブイサインをした。



……

結局、ピンク組は優勝したのだ。誰もが分かっていた事実だろうが。だけど、私達は喜びを分かち合い、皆で抱きしめ合った。


「やったねー! 遥姉! あの応援(チア)のおかげだよ」

「それは、関係ないことを祈るね」

「えー。良かったのにー」

「そもそもを考えて見なさい。妹ちゃんの応援の方が皆嬉しいよ。何を言ってるの」

「…そうでした。うちの姉は鈍感でしたね」 


妹ちゃんはぼそりと呟いた。何を言ったのか聞こえずに首をかしげる。

「え?」

「いえ、何でもないです」


彼女は苦笑した。

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