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あなたなら。

作者: 葡萄水菜

「私、別れたい。」


「は・・・・・?」


私は恋人である彼に言う。


「何言ってんだよ?」

「だからね、別れたい。」

「なんで、」

彼の顔を見たくない。

だから下をむく。


涙が出そうだから。


「あなたに、好きな人がいるから。」


「なに、いっ、て、」

驚いた顔をしてるんでしょうね。

でもね、本当に。

知ってるよ。

「いいの、何も言わないで。

決心が揺らぐから、何もしないで。」


深呼吸をする。


心臓が潰される感覚がする。


「私はあなたといても、幸せになれない。

あなたの目線はいつもあの子。

そんなに想ってるなら告白してよ。

お願い、私と別れて。」


涙が出る。頑張れ、私。

あと少しだから。


「私にはあなたを幸せに出来ない。

私にはもったいないくらいよ。

だから、やめて。

あの子なら、きっと、あなたを幸せにする。


どうか、その暖かい手で

幸せをつかんで。

あなたが望む未来に私はいないけど、

私はあなたが好きよ。」


最後だよ、私。

最後に、さよならって言いなさいよ。


「だからね、私の大好きなこの手をほどいて。


もう私を忘れて。幸せになって。

大好き。ありがとう。」


もう、限界なんだよ。

接続語なんて今はわからない。

言いたい事だけ言えればいい。



「さよなら。」



あなたならきっと幸せになれるよ。

だから、だから、



私なんて忘れて、早くいい人見つけてね。

私の愛した人。

バイバイ。

幸せってなんだろう。

形が無いものはわからない。


でも私も誰かも幸せになれるといいな。


という意味を込めました。


別れが一番辛い。怖い。


それでも前に進みたいんだよ。

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― 新着の感想 ―
[一言] うわーー!! なんかすごく、すごく、素敵なお話でした!! やっぱり葡萄さんの書く恋愛は、私の好みなんです^^ これからもがんばってくださーい!
2012/09/23 21:02 退会済み
管理
[一言] ものすごく共感できました。   前へどんどん進んでいけばきっと幸せつかめるよね。 ありがとうございました。
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