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プロローグ

夢を見た。自分はまだ五才くらいで、どこか広い庭にいた。


ふと振り返ると少女がいた。彼女も五才くらいの背丈だった。そよ風に揺れるきれいな金髪が印象的だった。


その少女は僕を見つけると笑った。とても悲しそうに。


僕は少女に駆け寄った。近くで見ると彼女の青い瞳に涙がうかんでいるのがわかった。


少女はあとずさる。悲しい笑顔で。


僕はそうしなくちゃいけない気がして手をのばす。


少女の手に触れるその瞬間―――



目が覚めた。





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