サブ5 謎の指令・・・
自分用伝言、たまにはフリーメモを見返せ!
ここは、アメリカのハワイの何処かにある、ホーク少将の個人宅だ。
そして、このホーク少将の個人宅の中のホーク少将の私室にホーク少将と、1人の選ばれたアメリカ軍人がいた。
彼の名は、バンディ中尉。
「それで、こんな少々回りくどいやり方で、私に密命が下るのですか?」
と、バンディ中尉、年齢は31歳。
「うむ。」
ホーク少将、年齢は58歳。
お互い、椅子に座り、テーブルを挟んて向き合う。時刻は現地時間午後3時すぎ頃・・・
この状況になる前のことをバンディ中尉は思い出す。
始まりは数日前だったろうか?
基地で仕事中、上官に、少将の所にすぐ行けと命じられ、その通りに向かい、自分のほか、何人かの男女・・・もちろん皆軍人だが、集められ、数日後に少将の妻が、三人目の子供・・・用は赤ん坊と共に病院から退院する。そのお祝いに来るふりをしろとのこと。
そこで、あらかじめ選ばれた1人だけに更に特別任務を出す・・・と。
もちろん、その日は有給を使ったふりでこい。とも・・・
その後、少将は1人1人にお祝いを買う金を渡し、当然のごとく、この件は他言無用になる。
ハズレの囮役は大体12時から3時の3時間で開放するとも・・・
少々、いや、かなりおかしい命令と回りくどさだが、相手は少将様だ、それにこの命令に逆らう理由もない・・・とは言い難いが、明確に断る気も無かった。
そして、軍人らしく当日の指定された時間に、命令通りに、少将の家に向かい、お祝いをする。
そして、少将が、お祝いに来てくれたお礼として、予め用意してあったのだろう、何処かの高級なお店のお菓子セットを全員に与える。
この時、自分が選ばれたと気づいていた。
何故なら、お菓子セットの包装紙の中の下側に封筒が入ってるのがわかったからだ。
そして、それに気づかせるように少将がわざわざそのように手渡したから・・・
3時前にお開きになり、それぞれ家を出てバラバラになるが、俺は少将の家から多分いちばん近くにあるコンビニの駐車場の隅、なるべく人目につかない所で、包装紙を破り、中を見る。中にはお菓子セットと、予想通りの封筒が。
封筒をあけ、中を確認する俺。
そこには、パソコンで印刷されたシンプルな文章が書かれていた。
私の家に、忘れものをしたから取りに来たという理由でもう一度こい。
俺は、その通りにした。
そして今、少将の私室で少将と対峙してる。
「では、バンディ中尉。君に上層部からの密命と、それに関係する説明を行う。きちんと聞いて覚えるように。」
「ハッ、了解しました。」
「うむ、では・・・まずは命令からだな、バンディ中尉、貴官はこれより日本へ趣き、2つの任務、即ち表向きの任務と裏向きの任務を同時にこなしてもらう。」
「了解しました。」
成る程・・・日本へか。だから俺が選ばれたのか。俺のじいちゃんは日本人で親父はじいちゃんを尊敬してて、だから俺にも日本語を子供の時から教えてた。だから俺は日本語も読み書き出来る。親父は俺が食いっぱぐれないように日本語を教えた、と、つい最近電話で言ってたが・・・それが密命の実行者フラグだとは。
「まず、表向きの理由は分かりやすく簡単だ。VRMMOの技術の軍事応用の為の調査だ。これは、日本が今、世界で1番VRMMOで自由さがあり、そして、それ故にVRMMO技術の最先端にいるからだ。これを、認めないアメリカ軍人は愛国主義の行き過ぎで何でもかんでもアメリカが1番じゃなければ・・・いや、何でもかんでもアメリカが1番だと、それ以外の意見は認め無いという、頭の固い厄介者だな。」
俺はまだ、黙ってホーク少将の話を聞く。
「この任務をこなす為、貴官がやることは、VRMMO、それも日本国内限定のやつを主にプレイすることだ。理由は説明しておこう。我が国を始め、他の先進国でも、VRMMOで、生身の人間、もしくは人の姿をベースにしたキャラクターをプレイヤーが使うには厳しい審査がいる。少し前の時代からいた、何でもかんでもゲームのせいにする、困った奴らだ。そのせいもあり、VRMMO技術の応用で軍事訓練とかも、やりにくくなってる。中にはゲーム内で銃がでただけで現実で人殺しが増えるという、謎理論をいう学者の話を君も聞いたことがあるだろう?」
ここで少将は、予め用意してた氷入りの水を飲む。
ここは、返事をしておくべきだろう。
「そのような話は本官も見聞きしたことはあります。」
「うむ、そうか。だから、これが表向きの理由なのだ。日本なら生身の人間が銃で撃ち合う類のゲーム、VRFPS系がどこの国よりも豊富でリアリティの高い物が非常に多いのだ、アメリカからもプレイ出来る日本製VRFPSが一般人に大人気なのも、それぞれの国家のVRゲームの法律問題事情が絡んでいるから自国のVRFPSゲームが見向きもされいからだ。」
生身の人間が銃で撃ち合うゲーム、何て言い方はFPS好きには、嫌う者が多いが、ここは黙っておく、もしかしたら少将様はそのへんのことを知らないか、何らかの意図でわざと言ったかだ。
「もちろん、表向きの任務では、VRFPSを中心にやってもらう。」
「ハッ。」
「さて、ここからが問題の裏向きの任務と、今回の・・・貴官に命令を伝えるのにこんなことをした理由を説明しておこう。」
ここも返事をせず、黙って聞く。
「まずは、こんな回りくどいことをやった理由だな、それは、わかってると思うが上からの指示だ。ではなぜ、上がそうしたかというと、とあるタレコミがあったからだ。」
「タレコミ・・・ですか?」
「もちろん、ただのタレコミでここまではしないが、問題は、このタレコミをした人物が、今回、我々に始めてタレコミをした、ということと、その内容が内容だ。と、いうことだ。まず、タレコミの内容の前半だが、我々が所属してる基地に、どうやら何者かが新型の盗聴器を複数箇所仕掛けた、という内容だ。」
「そ、それは本当ですか?」
流石にこの話は驚く。いつの間に・・・
「うむ、そして、実際に秘密裏に調査をして1個だけだが、今までのデータに無い盗聴器が本当に見つかったのだ。場所は基地内のジュースなどの自動販売機の中の一つだ。」
少将の話に衝撃を受ける。つまり・・・
「そう、だから、後半部分のタレコミの内容にも信憑性が増してしまったのだ。」
やはりか・・・
「このタレコミをした人物、もしくは団体か組織か・・・何れにせよこれは諜報部が追っている。だか、本日の午前11時まではなんの手がかりもないとのこと。」
手がかりなし・・・軍相手に?これは個人では、まず無理だろう?
「さて、いよいよ本題、裏向きの調査内容だ。」
少将の雰囲気が、変わる。俺も緊張して、少将が喋るのをまつ。
「その内容は、日本のあるVRMMOで、人間や、AI以外の存在があるかどうか確かめろ、との上層部からの命令だ。」
人間やAI以外の存在だと?
「疑問に思うが無理もない。だが、何の根も葉もない出鱈目ではない。タレコミの信憑性もそうだか、今回の件で貴官に任務が下る前に、本来は日本国内限定発売のVBGを何とか入手して、分解して注意深く調べたら、あることがわかったのだ。」
「何がわかったのでしょうか?」
「それはな、VBGのある部品の材質が未知の物質であるということだ。何千万分の一という量だが、我々の技術では解析できないのだ。」
まだ、こんなに驚くことが出てくるとは・・・
「当然のごとく、日本聖美少女女神社や、そのグループのトップの会社にも捜査の手をだしたら、この、VRMMO自体が何者かの個人的な意図の元、作成された。という所までは突き止めたのだ、我が国の諜報部の面子も今回はとても苦労したと言っていたな。」
と、また水を飲む少将。
「そこで君には、その謎をとく鍵となる人物と仲良くなってくれという話だ。具体的にはβテスター枠は、入手が無理だったから、正式版の第一陣の中に紛れ込み、対象と接触、仲が深まったら、オフ会を企画し、現実で接触、そして人外の存在の真偽を確かめよ。」
「ハッ、了解しました。」
「うむ、仮に人外の存在がいたとして、どんな存在か、どんな事ができるか、我が国の利となるか害となるか、我が国にどんな印象を持っているか調べるのも忘れるな。」
「ハッ!」
「そうだ、忘れる所だった、対象と現実で接した時は、日本のゲームマニアとして振る舞え、以上だ。こんなオカルト的な特別任務で日本へ行かせてすまんな、バンディ大尉。」
?、大尉だと・・・ま、まさか。
「その通り、貴官はこの任務をこなす為、大尉に臨時昇進だ。正式な辞令は明日、基地で出す。その後は日本の指定された場所に行き、そこでゲーマーらしく振る舞うのだ。軍人であることを隠すためにな。任期は大体5年だ。働きによっては中佐まで昇進が約束されるらしい。頑張ってこい!」
な、何だと、働き次第で中佐?5年で?いや、働き次第だから、運が良ければ5年かからずに・・・・・・
これは夢じゃないだろうな?
だが、今は夢かどうか確かめる前に、
「了解しました。バンディ大尉、見事、この任務を成し遂げて見せましょう。」
「うむ、頼んだぞ。これは、調査対象の現時点でわかるデータだ。目を通しておけ。」
そこには・・・
バンディ大尉、いや、アメリカ軍も、世界中の先進国の軍人も、日本のおえらいさん達も、この時点では知らない、この数日、先進国の軍が似たような命令を飛ばし、日本へ日本語ができる人材を派遣したことを・・・
そして、そのように仕向たお嬢様の存在を・・・
彼らが、日本国内に入り、活動し始めて、同じように動く他国の軍人を確認して始めて、何者かにはめられて、こんなことになったと気付くのだった。
だか、それでも彼らは、日々日本で任務をこなす。
命令変更や中止の指示が出てないからだ。
盛り上げ、及び後々の布石にしておく回、そこまで長く続いてくかな?




