第四十七話 無味神、降臨
悠真の手のひらに「純潔の塩」が輝きはじめたその時――。
魔王「……くだらぬ」
六本の腕を天に掲げ、虚無の冠が膨張していく。
黒雲が渦を巻き、王都すら覆うほどの巨大な影が顕現した。
魔王「お前たちが希望を得るなら……我はそれすら呑み込む。
味を消し、色を消し、希望すら消し去る存在へ――」
轟音と共に、魔王の肉体が砕け、虚無の光に包まれる。
次の瞬間、広間を埋め尽くすほどの巨躯が現れた。
――“無味神”。
絶望
セリナ「……嘘……あんなの……もう、神じゃない……」
王女「世界そのものが……飲み込まれていく……!」
仲間たちは立ち上がることもできず、膝をついた。
黒い霧が心を蝕み、意志すら奪われていく。
無味神の力
無味神「全てを均一に……全てを灰に……」
その声が響くたび、世界から味覚・感覚・感情が削がれていった。
パンは土のように、酒は水のように、涙すら無味に。
リリア「……私……笑えない……」
ニコ「……胸が……何も……」
悠真(……やばい……! このままじゃ、みんな……!)
悠真への宣告
無味神「お前の塩も……余に溶ける」
悠真「……なに……!?」
純潔の塩の光が揺らぎ、黒に飲み込まれ始める。
ChatGPT《警告:純潔の塩、消滅危機》
悠真「嘘だろ……!?」
無味神「人間よ、抗うな。
お前も“無味”の安寧に包まれるがよい」
絶望の淵で
悠真(……やめろ……やめるな……!
みんなが命を懸けて繋いでくれたんだ……!
ここで……折れるわけにはいかねぇだろ……!)
しかし、無味神の力は圧倒的。
純潔の塩は砕け散ろうとしていた――。




