第十話 塩の勇者、王都料理バトルで大勝利
会場の中央に並ぶ調理台。
観客はぎっしり、熱気ムンムン。
国王も王女も玉座から見守っている。
王子「ふはは、料理など余興にすぎん! 私は剣も魔法も極めた男。こんな遊び、瞬殺してみせる!」
悠真(うわぁ……完全にフラグ立ててる)
審査員の司会者「本日のテーマは……“肉料理”!」
王子の料理
王子は自信満々に肉を焼き始めた。
「見よ! 豪快なステーキだ! 肉を焼けばそれだけで美味いのだ!」
会場「おぉ~!」
女性観客「やっぱりかっこいい!」
セリナ(……でも、ちょっと焦げてない?)
悠真の塩チート
悠真はスマホを取り出し、ポチポチ。
「ChatGPT、この肉で最強の料理を作る方法は?」
【推奨:低温でじっくり加熱し、塩で旨味を引き出しましょう。最後に蜂蜜と黒豆発酵液のソースをかければ完璧です】
「おっけー!」
悠真は温度管理を的確にこなし、塩をパラリ。
香ばしい匂いが漂い、会場中がゴクリと唾を飲む。
「な、なんだこの香りは……!?」
「王都の宮廷料理人でも出せないレベルだぞ!」
審査
まずは王子のステーキ。
審査員「……うん、肉そのものの味だな。悪くはない」
(※無難すぎてコメントに困っている)
次に悠真の塩チキンソテー。
村長「う、美味いぃぃぃ!!」
神官「これは……神に捧げられるレベル……!」
王女「おかわり!!」
会場大歓声!
王子「な、なぜだ!? 塩をかけただけだろう!!」
悠真「塩は偉大なんだよ(ドヤ顔)」
勝敗
司会者「勝者、塩の勇者ぁぁぁ!!」
観客「白き悪魔! 白き悪魔!」
王子「ぐぬぬ……覚えていろ!」
(※典型的な噛ませ犬の退場)
セリナ「……やっぱりすごいわね」
王女「うふふ、私の婚約者に相応しいわ!」
悠真「いやだから偽装だってぇぇ!!」
こうして悠真はまたしても無双し、王都に“料理の魔王”という新たな称号が広まることになったのだった。




