俺の彼女が魔法少女だった件について 0話
よろしくお願いします
突然だが俺には世界一可愛い彼女いる。大きい赤いリボンが似合っていて、瞳が大きくて、赤いインナーカラーが似合っている、いつも元気で「ふぁいとぉ~」が口癖の可愛い彼女だ。なんで俺みたいな、イケメンでもなく勉強ができるわけでもなく運動能力が優れているわけでもない平凡な俺に、こんなにもかわいい彼女ができたのかはまぁ俺の黒歴史にあたるので伏せさせていただくが、26回告白したとだけ言っておこう…
いやぁ、恋はいつでもハリケーンってほんとなんだねぇ
と、たらたらと彼女自慢をしたわけだが俺は今心臓をバクバクとさせながら彼女の家に向かっている。そう!そうなのだ!御呼ばれされたのだ!おうちに!おうちデートである!
学校にて「今日うちに来て…」と俺の制服の袖をつかみ緊張した顔で言われた際はびっくりしすぎて、えげつない顔をさらしてたと思う。というかさらしてた。(友人が激写していた)
緊張した顔でおうちに誘われ、なおかつ今日は彼女の両親がいない日であるという情報も彼女の友人ネットワークから回ってきている。
つまり、そういうことである!準備はいいか、俺はできてる。こんな日のために買ったコンドー〇はカバンにinしてある。サイズもちゃんとチェックしたしつけ方も勉強してきた。完璧だ…
付き合い始めてからちょうど約一年手もつないだことないし、キスもいまだにさせてくれなかったがようやくこの時が来たのか!
あぁ!生きててよかった!!!
と、彼女の家に到着する前の俺はそう思っていた。
「あのね優君…わたし魔法少女なんだ」
「?」
部屋に上がり少し会話をした後、大事な話があるといった彼女は決意を固めた表情を浮かべ彼女は息を軽く吸い込み言いなれたように英語で「set open red magical girl dress」と呟いた。
瞬間ブワッと風が舞い、彼女が赤い光に包まれたと思ったら、幻想的な赤い、いかにもな魔法少女のドレスを着た彼女が現れた。
「?」
「?」
うん?
「ねぇ、朱音ちゃん、朱音ちゃんの彼氏ちゃん突然のカミングアウト過ぎてショートしてるヨン」
「あ!!ヨンちゃん!急にしゃべっちゃダメっていったでしょ!優君が今度は人形がしゃべった!?って顔してるよ!?」
驚きすぎて頭の中に?しか浮かんでいなかったのに、急に朱音の部屋にあった鳥にしては丸いぷよぷよとした人形が話し始めた。しかもなんか動いて飛んで。朱音としゃべっている。
「?」
「あ、まずい優君が本格的にショートしちゃった。ヨンちゃんのせいだからね!」
「絶対、違うヨン、伝え方が急すぎるせいだヨン、絶対初めてのおうちデートだぁ!って楽しみにしてた男の子に対してすることじゃないヨンいきなりすぎるヨン」
「?」
「あー確かに急ぎすぎたかも?まぁ優君はこうなったら長いから私お茶のお替り入れてくるね、優君はオレンジジュースでいいとして、ヨンは何か飲む?」
「んーヨンは牛乳が欲しいヨン!」
「はーい、待っててねー、優君~帰ってくるまでに落ち着いておいてね~ふぁいとだよぉ~」
朱音はいつものセリフにいつもの片手で右目の横にピースするというポーズでそう言って部屋を出ていった。
「?」
「すごいヨン、朱音の彼氏君、困惑しすぎてしゃべってもないのに口から?が出てるヨン」
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