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15年目の愛  作者: みいな
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第83話「壊れた家庭、逃げ場を求めて」

1. 幼い頃から続く恐怖


聖羅の家は、昔から壊れていた。


父親は気に入らないことがあれば暴力を振るい、

母親は見て見ぬふりをしていた。


「お前なんか、生まれてこなけりゃよかった」


「誰のおかげで飯を食えてると思ってるんだ!」


そんな言葉を何度も浴びせられながら、

彼女はただ耐えるしかなかった。


2. 幸大の存在だけが支えだった


そんな日々の中で、

唯一、心の拠り所だったのが幸大だった。


小学生の頃、

彼の横顔を見て、恋をした。


(いつか、幸大くんのそばにいられる日が来るのかな)


そう願い続けて、

ずっと彼を追いかけてきた。


彼のそばにいられるなら、どんなに苦しくても耐えられる。


そう思っていた。


3. 最後の一線を越えた夜


しかし、

ある夜、ついに限界が訪れた。


「何度言ったら分かるんだ!」


父親の拳が飛んできた。


衝撃で体が床に叩きつけられ、

頬に鋭い痛みが走る。


「……っ」


目の前が真っ白になった。


「……もう無理」


そう思った瞬間、

気づけば外へ飛び出していた。


4. たどり着いた先は


無我夢中で走った。


どこに行けばいいのかも分からなかった。


でも、

気づけば足は、ある場所へ向かっていた。


(幸大くん……)


そう、

彼の家だった。


5. 「お願い……ここにいさせて」


夜遅く、

幸大の部屋のドアをノックした。


「……ん?」


数秒後、扉が開く。


そこに立っていた幸大は、

聖羅の顔を見た瞬間、目を見開いた。


「……どうした、その顔」


頬には大きな青あざ。

髪は乱れ、体は震えていた。


「……お願い……」


「ここにいさせて……」


6. 何も言わずに、ただ受け入れる


幸大は、しばらく黙ったまま彼女を見つめていた。


「……入れよ」


短くそう言うと、

ドアを開けた。


聖羅は、小さく頷いて部屋に入る。


この時から、2人の関係は”決定的に変わり始めた”のかもしれない。



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