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15年目の愛  作者: みいな
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第43話 美陽の孤立と、潤への不安

1. 変わり始めるクラスの態度


「……あれ?」


美陽は、朝の教室でふと違和感を覚えた。


・今まで普通に話していたクラスメイトが、どこか距離を取る。

・すれ違うとき、ヒソヒソと話しているのが聞こえる。

・目が合うと、すぐに逸らされる。


(なんか……みんなの雰囲気が違う)


気のせいかな?


最初はそう思おうとした。

でも、それが気のせいではないと確信する出来事が起こる。


2. 友人の変化 - 疑いの目


昼休み、美陽の仲の良い友人が少しぎこちない顔で話しかけてきた。


「ねぇ、美陽……ちょっといい?」


「うん?」


「最近さ、美陽のこと変な噂流れてるの、知ってる?」


「……え?」


友人は少し言いにくそうにしながら続けた。


「潤くんのこと、本気じゃないとか……他の男子とも仲良いとか……」


「えっ……」


思わず息をのむ。


「それって……嘘だよ。そんなこと、言ってないし……」


「うん、私もそう思ってるけど……でも、みんな気にしてるみたいで」


「……」


美陽は何も言えなくなった。


3. 孤立する美陽


午後の授業が終わり、放課後。


帰りの支度をしていると、ふと後ろのグループが美陽の話をしているのが聞こえた。


「潤くん、かわいそうだよね」


「彼女があんな感じじゃ、そりゃ気持ち冷めるでしょ」


「……聞こえてるんだけど」


美陽は振り向いて言った。


すると、クラスメイトたちは「あっ」と少し気まずそうな顔をしたものの、すぐに「でも事実でしょ」と言い返してくる。


「ちがう。そんなことない……」


「じゃあ、なんで幸大くんとも仲良くしてたの?」


「え、それは……」


(なんで、こんなことになってるの?)


美陽は、どう説明しても信じてもらえない空気に、胸がぎゅっと締めつけられるのを感じた。


(誰が、こんな噂を……)


4. 潤に相談できない


その日の夜。


美陽はスマホを見つめていた。


潤から、「明日、どっか寄り道しようぜ」とメッセージが来ている。


(……潤くんに、噂のこと話そうかな)


一瞬、そう思った。


でも――


(こんなことで潤くんを困らせたくない)


潤くんまで変に思われたらどうしよう。

それに、彼がこの噂を耳にしたら……どんな顔をするだろう?


「……大丈夫、大丈夫」


自分にそう言い聞かせながら、美陽はメッセージを打つ。


「うん、楽しみ!」


それでいい。


そう思ったはずなのに、胸の奥が重かった。


5. 幸大の違和感 - 噂の発信源を探る


「……なんか、気に食わねぇな」


その頃、幸大は廊下で別のクラスメイトから噂を聞いていた。


「美陽、最近評判悪いよなー」


「いや、さすがにあれは盛られてるだろ」


「でもさ、なんか柳田さんも話してたよね?」


その言葉に、幸大の目が鋭くなる。


「柳田?」


「うん、“美陽ちゃん、ちょっと危なっかしいよね”って」


「……」


(やっぱり、あいつか)


幸大は、静かに拳を握った。


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