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15年目の愛  作者: みいな
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第42話 広がる嘘の噂

1. 愛里の策略 - ねじ曲げられる美陽の評判


「ねぇ、美陽ちゃんって潤くん以外にも男と仲良いらしいよ」


「え、マジ? なんかさ、幸大くんとも仲良かったみたいだし」


「え、それって二股ってこと?」


昼休み、廊下や教室のあちこちで、美陽に関する妙な噂が囁かれ始めていた。


“潤くんのこと、本気じゃないらしいよ”

“幸大くんとも特別だったって話もあるし”


最初は小さな囁きだったそれは、日を追うごとに大きくなっていった。


2. 美陽の困惑 - 知らない間に変わる周囲の態度


「……あれ?」


美陽は気のせいか、最近みんなの態度が少し変わってきた気がした。


・今まで普通に話していたクラスメイトが、なんとなく距離を取る。

・視線を感じることが増えた。

・廊下を歩くと、どこかでコソコソと話している声がする。


(私、何かしたっけ……?)


美陽は違和感を覚えながらも、気にしないようにした。


でも――


「……ねぇ、もしかして美陽って、潤くんのことそんなに好きじゃないの?」


友人の何気ない一言に、胸がぎゅっと締めつけられる。


「え……そんなことないよ?」


「でも、幸大くんとも仲良かったんでしょ?」


「えっ?」


「なんかさ……色んな男と仲良くしてるみたいな噂あるよ?」


「そ、そんなこと……!」


美陽は焦って否定した。


(なんで、そんな話になってるの!?)


3. 愛里の微笑み - 操られる噂


そんな美陽の様子を、愛里は遠くから観察していた。


(ふふ……やっぱりね)


美陽は、何も気づいていないまま愛里を信じている。

だからこそ、彼女の知らないところで傷つけるのが面白かった。


「ねぇ、知ってる?」


愛里は、さらりと噂に尾ひれをつけていく。


「美陽ちゃん、潤くんと幸大くんの間で揺れてるらしいよ」


「え、こわ……二股?」


「まぁ、本人に聞いたわけじゃないけどね?」


まるで”私はただ聞いただけ”という無責任な態度を装いながら、噂を広め続けた。


4. 幸大の違和感 - 誰がこんな噂を流してる?


「……美陽が二股?」


幸大は、廊下ですれ違いざまに耳に入った言葉に、眉をひそめた。


(なんだ、それ……)


そんなはずがない。


美陽が潤と付き合っているのは知っている。

それなのに、どうしてこんなデタラメな話が出回ってるんだ?


「なぁ、誰がこんなこと言ってんだ?」


クラスメイトに尋ねても、みんな曖昧に「噂だから」と濁すだけ。


(……これは、誰かが意図的に流してるな)


そして、幸大はその”発信源”に心当たりがあった。


(……柳田、か?)


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