第41話 柳田愛里の接近 - 偽りの友情
「美陽ちゃんって、潤くんと付き合ってるんでしょ? すごくお似合いだよね!」
年が明け、新学期。
ある日の昼休み、突然の声に美陽は驚いて振り向いた。
そこに立っていたのは、柳田愛里――隣のクラスの、美人で派手な女の子。
彼女とは今までほとんど話したことがなかった。
だけど、愛里はまるで昔からの友達みたいに自然に話しかけてくる。
「ありがとう!」
美陽は、嬉しそうに微笑んだ。
愛里は「ふふっ」と笑いながら、さらに距離を縮めてくる。
「潤くんって優しいし、カッコいいし、ほんと完璧だよね~。付き合っててどう?」
「うーん、まぁ普通……かな?」
「え~? そんな冷めた感じなの?」
愛里は驚いたふりをしながら、美陽の反応を伺うように見つめた。
(_こいつ、全然気づいてない)
心の中で、愛里は小さく笑った。
1. 愛里の計画
美陽の隣に腰を下ろし、愛里は続ける。
「ねぇ、よかったらもっと話そうよ! せっかく仲良くなれそうだし!」
「うん! ぜひ!」
無邪気な笑顔で答える美陽。
愛里の本当の目的には、まったく気づいていない。
(あんたのこと、潤くんから引き離してやる)
(私の気持ちを踏みにじった代償……払ってもらうから)
2. 潜む悪意
美陽が教室を出て行った後、愛里はゆっくりとスマホを取り出す。
そして、女子グループのグループチャットにメッセージを打ち込んだ。
「ねぇ、知ってる? 美陽ちゃんって、潤くんだけじゃなくて、他の男子とも親しくしてるらしいよ」
送り終わったメッセージの画面を見つめながら、愛里は冷たく笑った。




