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不気味な笑みの老婆

私はどう生きて行けば良いんだろ…どうしたいんだろう…

日常生活の中で、嫌なことが重なり過ぎてついには失踪し

何処かもわからないような山奥に入り込む事1週間!


何も飲まず食わずで、限界が来た!

ドサッ!そう…ついには倒れ込んでしまい

眠るように意識が遠のいていった。


(ヒュ〜サラサラ〜)

ん?風の音?少し肌寒い風により、目が覚めた!

しかし、そこは見覚えのない洞窟の入口付近だった。

(おや?起きたのかい?)

知らない老婆の声に驚いた。

黒いフードを被った、不気味な衣装を羽織っていた。

(ここは何処で、あなたは?私は死んでしまったのでは?)

混乱してるのか、いくつも質問しそうになっていた。


(ホホ(笑)…ある意味死んだような…いやいやなんでもない

ここはあの世への入口とでも言っとこうかの、ただまだ完全に死んでいるわけではないから安心せい…フフフ)


その笑いがとてつもなく怖かった。

(えっと〜どうゆう意味何でしょうか? それと、もしその話の通りなら私はこれからどうしたらいいのですか?)


また不気味な笑みが溢れていた。

(混乱するのも無理はないが、1つお主自身に問おう。

名は言えるかの〜)

何を言ってるんだこの人?と思いながら

自分の名前を言おうとしたが

(え?名前俺の名前は?おかしい名前が無い?)

(フフフ〜そうじゃろそうじゃろ、お主は名前を失ったのではない!名前を食べられたのじゃ!)

頭に大きな?が浮かび上がり…

(こんな時に変な事言わないでくださいよ!

記憶喪失とか、解離性障害とかそんなでしょうに)

ちょっと感情的になった。

(だって〜本当の事じゃもん、わしがお主の名前を食った張本人!年齢の割に美味だったぞいよ!フフフ!)

それを聞いた途端、老婆の姿はよりおぞましい姿に見え

まったく動けない状態になった。

(話は終わりじゃの〜さ~て、お主にもあの世界へ飛んで行ってもらおうか!)

(何だ!あの世界って?おい!聞いてるのか?)

黒い風が辺りを纏い、老婆の右手に集まって行く。

(何だ何だ!やめろ!…やめろ…やめろ〜……!)

かざした右手が、私のほうを向き黒い風が私を襲う。

(フ〜フフフ、行ってらっしゃい?もう戻って来られないか

名無しの権兵衛さん)

(う!ぐぅわわわわ〜)

そのまま私の姿は消えて無くなった。

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