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【聖剣の大賢者】君の人生は面白い!〜少年はただ自由に生きる  作者: あっちこっち
一節 世界の狭間で
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プロローグ

人はいつの時代も空を見るたびに、空を飛びたいと考えてしまうものだと思う。

それは<空を飛ぶ>という言葉の響き自体に人類のロマンが詰まっているからだと誰かが言っていた。



そんなことを思い出しながら僕こと飛紙 魔理《ひかみ まり》(もちろん男)は人生最後のひと時を楽しんでいる。

紙飛行機のように身体を空に預けて、風を全身で感じながら僕の生まれた星の偉大さを感じていた。


「……空が綺麗だ」


そして今僕は雲を背にして空を見上げている

つまり雲と大気圏の間にいるってことだ

もちろん僕は空を飛べないし空間転移もできない。

ここまでは、僕ら人類の文明の力代表である飛行機に乗りやってきた。


「はぁ……」


ため息が出てしまうのも仕方がない。

幸せが逃げるとよく言われるけど、逆に生きてるうちに消費し尽くさないと勿体ないだろう。



そして文明の力たる飛行機は今僕視点から見て空を背景にして絶賛分裂中。つまり今、空飛ぶ鉄の鳥は、乗客乗員を本当の空の旅に放り出しながら、自らをただの鉄に変えていら最中ってことだ。



「フハハハハハハハハハまるで人がゴミのようだ!」


とか、ム○カ大佐とは視点が上下逆の状況で叫んでみたくもなるのも仕方がないよね。

思わず叫んでみたけど、状況的にはかなり似ているんだ



今僕の目の前の空は快晴であり 後ろは薄い雲があるだけで、それより下にある母なる海の色がちらちら見える

ラ○ュタはおろか○の巣も見当たらない

体は寒さでもう少しも動かせず、息もできない。

意識もよくわからない状態になってきている。


……なぜこんなことになってしまったのか

…………責任者はどこか?



日本で生まれ、日本で育った飛紙 魔理の人生は

高校最後の思い出であるハワイへの修学旅行で、日本最後のジャンボジェット機最後のフライトと共に幕を閉じたのであった。




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