死ねない冒険者は町に着く
今からもう1話書くので少々お待ちください!
俺はあの後街道を約数時間歩いた。 するとそこには俺の生まれ育った町でもある『マリスの町』があった。 此処で俺はフレイに会いずっと荷物持ちをやらされていた嫌な思いでもあるがそこは復讐の為だ、我慢しよう。
俺は置いてかれた時に自分のものを全て持ってかれていたので自分の身分証明になる冒険者のカードを持っていない。 このままでは検問で引っかかるので俺は兵士に盗賊たちから奪った金を使うことにした。
俺が兵士に金をこっそりと渡すと兵士は「・・・よし。 通ってよし」と言い俺は街に帰ってきた。 だが街の広間の前には俺の知らない銅像が建てられていた。 俺は近くにあった看板を読んで心の中で虫酸が走った。 その銅像の近くある看板にはこう書いてあった。
勇者フレイの像・・・この町で生まれ育った勇者フレイは惜しくも一人の仲間を亡くしたがその一ヶ月後には魔王を倒すことに成功し、亡くなった仲間の妹であるユリナとパーティメンバーであるサナと結婚し、今は王都で幸せに暮らしている。
次の瞬間俺からどす黒い感情が出てきた。 その感情は俺の体じゃ留まらず体から溢れ出ており俺の周りの人は寒気を感じた。
(ユリナが結婚だと!? ふざけるな! あのユリナがフレイと結婚して幸せなわけがないだろう!)
フレイは俺に向かって暴力をしていたがユリナの前でも俺を殴っていたので絶対と言っていい程にユリナはフレイに対していい感情は無かった筈だ。 俺は真実か確める為に自分とユリナが住んでいた家に向かった。
俺たちの両親は俺が10歳の頃に死んでしまい、15歳までは近所の人たちの協力もあったが俺は冒険者になる事を決め2年ほどフレイのパーティで荷物持ちをしていた、 もちろん辛いこともあったが自分の大切な家族であるユリナの為だと思って頑張った。
俺は雨が降ってる中ゆっくりと自分の家に向かっていた。 そして自分の家の前に着くと俺はゆっくりと自分の顔を上げた。 だがそこには家はなく何かが焼けた跡があった。 俺はその焼け跡が自分の家で有る事を知り、その場でへたれ込んだ。
『これはひどいな。 跡形もなく燃やされているではないか』
「・・・・・・・ああ。 そうだな」
俺は少しすると立ち上がり焼け跡を見て回った。 自分の部屋があった場所、ユリナの部屋、リビングと見て回った。 案の定全て焼けており回収出来るものは何も無かった。 だがユリナの部屋にいたら俺はとある焼けてない小さな箱を見つけた。
『その箱は? なんなのだ?』
「多分ユリナが俺に残したものだ。 ユリナは水魔法が使えるからこの箱を守ったんだと思う」
俺はそう言うと箱を開けた。 中からは手紙と指輪が入っていた。
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お兄ちゃんへ
多分これを開けれたってことはお兄ちゃんが読んでいるんだと思います。 なんたって私の魔法は対象の人が触らないと解除できないからね! で話は戻りますが今この手紙を読んでる時、私はフレイさんと結婚し王都で暮らしていると思います。 あの日お兄ちゃんが帰ってこなかった日にフレイさんが家に来てお兄ちゃんは死んだって言われました。
だが私は絶対にお兄ちゃんは死んでないと思っていました。 だからこの手紙を残します。 私のことはいいので幸せに暮らしてください。 これまでお兄ちゃんには結構大変な思いをさせたしね。
あはは。 やっぱ無理だよ。 助けてお兄ちゃん。
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俺はこの手紙を読み終わると直ぐに手紙をしまい、指輪を嵌めると立ち上がりとある場所に向かい始めた。
『おいマスター。 どこに行く気だ? 部屋の調べはいいのか?』
「ああ。 いいさ。 もうこの家に思い残すことはない。 次は冒険者ギルドに行く」
『・・・・了解。 剣の準備をしとくさ』
「ああ。 頼む」
俺は自分の近くに人がいなくて感謝した。 多分今俺の顔は鬼の表情をしているだろうからな。 直ぐにユリナを助けたい所だがまずは冒険者ギルドを壊す。 アイツらは俺がフレイにやられてるのをいい事に俺に暴行をしてきたからな。
「行くぞエクス。 制裁を与えにな」
『イエス。 マイマスター』
ちなみにボス部屋に一ヶ月、ダンジョンの彷徨いに3週間、狩人とは200年ですが現実世界では2日です! ジャックが追い出されてから約2ヶ月が経過しております!




