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5話 いらないテンプレ

俺はさっきまで狼がいた場所を見つめていた。


「この能力は、凄いな…!」


俺は手の中にあるリンゴを見て、言った。



先程の戦闘で紫音が何をしたのかというと、まず紫音が言った言葉「偉人輪廻:ニュートン」この偉人輪廻とは能力を発動させるトリガーのような物で、後から言った言葉は行使する偉人の力を指す。


紫音が言った、ニュートンの能力とは、有名な「万有引力の法則」で簡単に言うと、あのリンゴを齧ることによって重力を自在操ることが出来る。

そして紫音が行ったことは、あの狼にかかっている重力をほぼ最大まで重くした。ただそれだけだ。



「もう少し、色々試したいがいいか。まずはこの森を抜けようか」


俺はそこまで言って、あることが頭に浮かんだ。


(この重力操作を使って、自身を浮かせることが出来るんじゃないか?)


そう思った俺はまず、自身にかかっている重力を失くし、体を浮かせ、程よい高さまで来たところで自身に少しの重力をかけ、これ以上浮かないようにした。


「よし、なんとか成功出来たな。ここなら見渡せる」


見ると、辺り一面が木なので中々広い森のようだ。


「お、あった…」


俺は左の方を見て、道のようなものを発見した。


「あの方角だな。行ってみるか」


俺は重力操作を解き、地上に戻った。

そして歩き出した。



キィィン!


「ん?…」


しばらく歩いていると、遠くの方で金属どおしがぶつかり合う音が聞こえた。


「…人がいるのか?少し嫌な予感がするが行ってみるか」


紫音は音の方向に歩き出した。

さらに少し歩き、茂みを通ると道に出た。


「お、出た……出た、けど?これはどういう状況だ?」


紫音の目の前には、馬車とそれを守るようにいる数人の騎士、さらにそれを取り囲むように数人の男がいた。


「はぁ、やっぱりか」


「な、なんだお前!」

「こいつらの仲間か!?」


すると馬車を取り囲んでいる男が俺に向かって言ってきた。


そして俺の目の前にいる騎士が口を開いた。


「そ、そこの君、助けてくれないか」


そう聞かれ、俺は答えた。


「え、嫌だよ。めんどくさい」


すると騎士は僅かに希望に満ちた顔を、絶望へと変えた。


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