3話 ステータスと遭遇
光が収まり、目を開けるとそこは森だった。
「まためんどうな場所に転移したな…」
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「転移したはいいけど、何処に行けばいいんだ?」
森だから方角も分からないから下手に動けないしな……
「まずは色々試してみるかな……まずは、テンプレのあれだな」
そう言って、俺はある言葉を唱えた。
すると脳内に何かが浮かび上がった。
暁 紫音
人族 Lv.1
HP1000
MP1000
ATK1000
DEF1000
AGL1000
INT測定不能
LUCK99
固有スキル
偉人輪廻 Lv.1
完全記憶
成長
称号
異端者
創造神の加護
???の加護
偉人輪廻
様々な偉人の力を操ることが出来る。
完全記憶
見たものを一瞬にして覚えることが出来る。
また、一度覚えた情報はいつでも脳内から引き出せる。
成長
獲得経験値、スキルレベル、レベルアップ時の上昇ステータス値を大幅に上げる。
異端者
その名の通り異端者。
多くの種族に良い意味でも、悪い意味でも目をつけられやすくなる。
創造神の加護
獲得経験値、レベルアップ時のステータス上昇値を上げ、ほぼ全ての種族から好かれやすくなる。
???の加護
創造神よりも上位の存在による加護。
強くなっていくと何か良いことがある。
「このステータスは強いのか?でも賢さが測定不能って……それにこのスキル」
そこまで言って、俺はニヤッと笑った。
正直、このスキルはかなり嬉しい。
紫音は小学生の頃から偉人などが大好きで、よく調べたりしていた。今では偉人の他に凶悪な犯罪者なども調べている。
「それにこの???ってのは、……そしてあの神は創造神だったのか…」
あれが創造神とは、大丈夫なのか?色々と…
俺はステータスを閉じ、辺りを見渡した。
「一面森か…ここにいても何も始まらないし、とりあえず適当に進んでみるか」
俺は体を無理矢理動かし、歩みを進めた。
しばらく進むと、何かがこちらに向かってくるのを感じた。
「これは、初戦闘の予感」
そう思い、身構えていると目の前の茂みが揺れ何かが飛び出してきた。
それは普通よりも二、三倍のデカさはあるだろう体を全身赤色の毛で覆っている狼だった。