表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

1話 神との会話

「此処…どこ?」


そこは辺り一面、真っ白な空間だった。


「玄関を開けたら、知らない空間だった」


俺は顎に手を当て、考えた。


「これはまさか、ラノベなどでよくある定番の…」


すると詩音の目の前の空間が歪み、中から一人の女性が現れた。


そして女性はこう言った。


「突然呼び出してすみません、暁 紫音さん。貴方には異世界に転移してもらいます」


「お断りします」



================



異世界転移、それは男なら一度は憧れるであろうことだ。


異世界に行って、俺tueeeeをしたり、チートを使いハーレムを作ったり、大金持ちになったりなど、誰しもが夢見る出来事なのだが…


「お断りします」


この男、暁 紫音は違った。


「な、何故でしょうか」


女性は焦った様子で、紫音に疑問をぶつけた。


「うーん、理由は色々あるけど、めんどくさいからかな」

「め、めんどくさい?そんな理由で、断るのですか。ほかの方は聞いた瞬間に狂喜乱舞して喜ぶというのに…」

「それと、なーんか胡散臭いんだよねー」

「え」

「いや、俺がこんな不思議な空間にいるから、今の話自体は信じるんだけどさ、なんで俺な訳?それに異世界に行って俺にどうさせたいの?」

「そ、それは…」


女性は少し躊躇って、話し始めた。


「まず貴方を選んだ理由は、他の方々よりも魂の質が良かったからです」

「魂の質?」

「はい、魂の質とは、その人の才能のような物です。通常、魂の質は数値で言うと100です。しかし、紫音さんの場合はその100倍の10000もあるのです」

「へぇー」

「…驚かないのですか?」

「まぁ、少しは驚いたけど、よく考えたら思い当たることがあるから」


ふむ、確かに思い当たることはある、ありすぎるな。

地球にいた頃の紫音は一度見てしまえば大抵のことは出来ていた。そのせいで、テストでは常に学年一位、運動でも中学の頃なんかは様々なスポーツで推薦がくるくらいだった。おまけに容姿もかなり良く、10人とすれ違えば10人が振り向くほどなのだ。


「そうですか、…説明の続きをさせていただきます。貴方の魂の質が高すぎるということで地球の絶対神が私に相談したんです」

「ちょっと待て、地球の絶対神?あんたが地球の神じゃないのか?」

「はい、私は貴方に行ってもらう世界の神です」

「そうか、あ、悪い話を進めてくれ」

「はい、地球の神が貴方の才能は地球ではもったいないということで、私に詩音さんを私の世界に行かせてくれないかと、言ってきたんです」

「ふぅーん」

「最初は大反対したのですが、貴方を見ていくと私ももったいないと思って、OKしちゃったんです」

「へぇー」

「それで、私の世界に行ってくれますか?」


紫音の目の前の神はキラキラした期待で満ちた目で聞いてきた。この問いに紫音はさも当然のように


「断る」


そう答えた。

仮タイトルなので、良いタイトル募集してます。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ