サイカイⅢ
前の話の最後の分を削除しました。先週に引き続き筆が進まない。後で前回の話とくっつけます。
学校に着くと特出することは何も起こらず授業がすべて終了した。ちなみに二人の満たされた気分状態は授業が始まると解けたので問題はなかった。
いや、問題はあったのかも知れない。
「別にいかなくたっていいじゃん」
「わたしも行くべきだと思う」
幼馴染と俺と湯川さんがショッピングに行く問題が再発したのだ。下校途中に幼馴染が「湯川さんはやっぱり来なくていい」と言ったのである。
個人的には湯川さんも着いてきてもらいたいのだが。
「湯川さんも着いてきてもらった方がいいんじゃないか?」
「なんで?」
「いや、俺も女子と二人切りでショッピングなんて緊張しそうだし」
「仁が言うならしょうがないね」
幼馴染が納得してくれて良かった。ショッピング二人で行ったらドキドキしてついうっかり恋に落ちたりとかしてしまいそうだ。
なんだか湯川さんが嬉しそうだ。ショッピングでも俺を観察していたいのだろう。なんか複雑な気分だ。
「楽しみ」
「そうなのか。ショッピングとか興味なさそうだが」
「ショッピングに行くこと自体が楽しみではない。二人がショッピングに行くのを見るのが楽しみ」
「それなら尾行なりすればよかったと思うが」
「どうせ仁にバレるし私も行ってみたいから」
「結局行くこと自体も楽しみなんじゃないか」
「うん」
恥ずかしそうに湯川さんがはにかんだ。やっぱり可愛いな。俺は少し話をしながら一緒に帰った。