平和な戦場XVII~異常な家ⅩII~
なぜか土曜なのに時間が無いという事態に陥ったので短いです。できれば通常時は二千文字は更新します。
そして、その発言に幼馴染は不服な顔をしながら俺をポカポカ叩き、言う。
「なにが私の日ごろに比べれば可愛いもんだ、だよ!!私といるのがそんなに大変なの!?いつも楽しそうじゃん」
「い、今のは言葉のあやだよ。世間一般的に見たらそうだろ!!」
俺が苦し紛れ言い訳を言うと幼馴染は納得したらしい。「合点がいった」といいながら右手を小槌のようにして左手をポンと叩いている。そんな中、いい雰囲気が急に壊れたことに驚いているのか僅かに驚いていた。「湯川さん、幼馴染は空気が読めないんだ」そんなことを湯川さんに言っておきたかったが、言うとまた幼馴染が突っかかってくるので心の中に留めておく。
アダムは一区切りついたと判断したのか案内を再開し始める。
「と、お嬢様と親睦を深めたことですし旧兵器博物館に行きましょう」
そのアダムの声は嬉しそうだった。顔があったなら子供に友達が出来たことを喜んで微妙に笑っている母親のような表情をしていただろう。感情を持っていることもそうだが、この微妙なニュアンスの感じを合成音声で表現できるのも凄いのだろう。旧兵器博物館はそのまま進んでいけばあるらしい。本当はあってはいけないものが置いてあったりしないよな。盗んであるのが置いてあったりしないよな。
さすがに置いてあるわけないか。寸分狂わず再現された品とかは置いてありそうだが。今までは勉強の範囲内の内容だったが幼馴染といえど勉強と関係ない兵器の話は知らないだろうな。そんなことを思っていると幼馴染がアダムに問いかけ始めた。
「零戦とかの戦闘機も置いてあるの?」
「置いてありますよ。全種類置いてあるわけではないですが。戦闘機5種なら置いてあります。他の兵器に関しては戦車4種、銃約百種、ロケットランチャー三種、機関銃機関砲二種、戦闘ヘリ2種、手榴弾一種、海上兵器三種、駆逐艦一種、潜水艦一種カタパルトなどの旧兵器7種展示されています」
「大分有るな」
「そんなにあるとは……特に銃百種と駆逐艦は楽しみ!」
「お、おう」
「一般開放してお金を稼いだほうが良いと改めて思う」
微妙に困った表情で湯川さんがそう言う。湯川さん的には悩みの種らしい。そして、幼馴染の奴は兵器にも精通しているらしい。ただ、零戦は歴史の教科書に載っていたのでもしかしたら、ただ単に今興味を持っただけなのかもしれない。俺は駆逐艦という兵器は知らないが。
そんなこんなで勉強オタクの幼馴染がなぜか兵器についても精通していることがわかった所で旧兵器博物館に着いた。
実は日常編で二万字ぐらいでやろうと思っていたのが今出てます。湯川さんが感情が微妙に出せるようになる回でした。それ以外はただのフラグ建築と世界観や湯川さんのキャラクターの強化です。