平和な戦場XV~異常な家Ⅸ~
時間が無くて半分です。後きりがいいのもあります
そう思っていると湯川さんが言う。
「そういうのは冗談でも止めて、あなたを消さないといけなくなるから」
「わかりました。お嬢様」
やはり、コンピューターである人工知能にはミスはあってはいけないことらしい。それと湯川さんが微妙にだが悲しい表情をしていた。アダムとは結構長い付き合いなのかもしれない。もしかしたら、湯川さんが作ったのかもしれないが。さっきは興奮していた様子の幼馴染も興奮が収まったようだ。
幼馴染が興奮していたということはコンピューターの意図的でないミスはよほどすごいことなのだろう。ミスするのがすごいとかなんか変な感じだな。そんなことを考えているとアダムが言う。
「パソコンルームの次は現在奥様が居る旧兵器博物館に行きましょう」
「何で、兵器の博物館が地下室にあるんだよ」
俺は呆れてそう言った。すると、意外と真面目な理由をアダムは答えてきた。
「昔の兵器から発想を得られることもありますし、使われている技術そのものが有用なものだったりするからです」
「すごいまともな理由だったな。ちょっと疑ってた」
「八割娯楽だからあながち間違いじゃない」
湯川さんが教えてくれてなかったら湯川さんのお母さんとの対面で予想とは違い、戸惑うところだった。人工知能でも嘘はつくのか。いや、嘘はついてないのか、恐ろしいな。