平和な戦場Ⅶ~異常な家Ⅱ~
家を出ると待ち合わせもしていないのに幼馴染が居た。もちろん素通りなんてことはせず、俺は幼馴染に声を掛ける。
「偶然あったな」
「そうだね、じゃあ一緒に行こう」
まずは俺たちは学校へ向かい、そして覚えている道にそっていった。行く道から考えてショートカットできたのだが、迷うと困るので止めておいた。そんなこんなで俺たちは湯川さんの家の前に着いた。幼馴染は家に着く前からしきりに「どんなんだろう」とか「楽しみ」と興奮した様子で言っている。
家の前に着いてインターホンのボタンを押そうとするとドアが開いた。もちろんそこからは湯川さんが出てくる。すると、インターホンからか、女の声の合成音が聞こえてきた。
「お嬢さまから体温の上昇を検出しました」
「恐喝強盗、悪質な訪問販売の可能性0%、ただの知人の可能性4%、恋人の可能性11%、友人の可能性12%、研究者の可能性52%、そのうちお嬢様をだます可能性5パーセントです」
「友人、今は決して恋人ではない」
「お嬢様から若干の声の震えを検出」
「パターンから恐怖でなく緊張と予測」
「OK。警戒レベルを2に下げます」
「なぜに2?」
俺はつい口から疑問が出た。すると、客人と認識してくれたからか恐らく人口知能かと思われる彼女『?』が答えてくれた。
「アンサー。お嬢様に不埒な行為を働く可能性があるからです」
「いや、幼馴染がいるからたとえ俺がそういう奴だったとしても出来ないだろ」
「お嬢様の体温の上昇を検出しました」
「アンサー。3ピーなるものが世にはあるからです。それに、あなたなら普通の女性ならば二人を同時にすることも可能です」
「確かに可能かもしれないが3何チャラってなんだ?規制音でよく聞こえなかったんだが?」
「嘘かを声の震えから判断しています」
「アンサー。嘘ではありません。驚きです。お嬢様ですら知ってはいますよ」
「シャットダウン」
「出来ません」
「シャットダウン」
「出来ません」
湯川さんでもシャットダウンは出来ないようだ。それにしても何で湯川さんは顔を真っ赤にしているんだと、思い横を向くと幼馴染も顔を真っ赤にしていた。良くわからない。そんなことを思いながら家に幼馴染と入ると天井からアームが伸びてきて丁寧に紐を解いてくれた。
ただ、それだけだが結構負担は軽減されるだろう。なぜ、そこを軽減する必要があるのかという疑問は残るが。
補足、主人公はS○Xで使う一連の行為フ○チオとかク○ニなどは知っていますが3PとかSMプレイとかは特殊なので知りません。