平和な戦場Ⅰ~下駄箱での修羅場~
そんな風にため息を吐いた後、俺はすぐに端に寄せておいたバッグを背負ったあと俺は屋上のドアを開き{タッタッタッタ}階段を急いで下りていく。そして1階に着き、俺は下駄箱に向かった。下駄箱に着くとなにやら楽しげ・・ではなくちょっと険悪なムードが漂わせながらも話す。いや、言い合っている幼馴染と湯川さんが居た。
俺はそこに近づきたくはないが俺の靴が入っている下駄箱はちょうどそこなので仕方なくそこに早足で飛び込んだ。そして、靴を取ろうとした瞬間一斉に二人が俺の方に向いた。湯川さんは微妙だがはっきりとわかるレベルで怒っており幼馴染は鬼の形相をしている。そんな風な表情をしている二人が一斉に言った。
「「「どっちが可愛い!!?」」」
「何で、それを俺に聞くんだよ!!」
俺は全力でわざとツッコンだ。すると、今度は顔を僅かに赤らめながら湯川さんが顔を俯かせ、幼馴染は顔を真っ赤にして、フリーズしている。幼馴染に関しては湯気を出していてもおかしくないほどの真っ赤具合だ。そんな風にからかった結果を楽しんでいる俺に湯川さんが言った。
「恥ずかしい。愚問だった」
「そういうことかよ!!」
今回は本当にツッコンだ。てっきり湯川さんもつい、俺にどっちを取るのかという的な質問をしたのを恥ずかしがっているのかと思ったのだが、解りきったことを聞いたことを恥じているとは思わなかった。やはり、天才はどっかずれているのかもしれない。そんなことを思っているとフリーズから回復した幼馴染が俺に慌てた様子で言う。
「あ、アンケートだよ」
「じゃあ、そこの男子にも聞いたらどうだ?」
すると、幼馴染が怒っているのか頬をぷくーっと膨らませていった。
「もう、終わったッ」
「じゃあ、帰るわ」
俺はずっと手に持っていた靴を石畳になっている方の床に置き俺は靴の紐を両方結んで俺は空いているガラス扉の方に進んでいくすると、後ろから通常よりもかなりでかい声で湯川さんが声を掛けてきた。
「待って!」
「解った」
別に急ぐ用事は特にないので俺は湯川さんの方を向き待っていると幼馴染も声を掛けてきた。
「わたしも!!」
「ああ、」
待っている間俺はなぜ湯川さんが着いてくるかを考え始めた。まず、湯川さんは俺には恋愛的な好意はないだろう。それは「おもしろい。よろしく」といったところから解る?そうか、湯川さんは俺がおもしろいから着いてくるのか。そんなことに気づいた俺は右隣の湯川さんのせいで何かヤバイことが起こりそうだなとも思っていた。
前言撤回だ。もうヤバイことが起きていた。そのヤバイこととは湯川さんと幼馴染の凄まじい視線で見つめ合っていることだ。それはそれは恐ろしく湯川さんの背中に般若が、幼馴染の背中の後ろに顔は良く見えないが黒髪の長髪で額に太陽を模した金色の飾りと神々しく光る着物を着けている天照大御神がいるように見えてしまう。というか、なんで幼馴染の背中の後ろに天照大御神が見えるんだ?
そんなことを思っていると俺の右腕になぜか小ぶりで柔らかい二つのものに挟まれているような感触がした。そこで右を見ると有り得ないことが起こっていた。なんと湯川さんが俺の腕を抱くという恋人同士でもちょっとラブラブしすぎていると思うことをやっていたのだ。
やばい、いろいろと。まず、俺の顔がすごい熱い。理由は簡単だ。女の子に胸を押し付けられるというのは非常にドキドキするからだ。そして、その次は他の人に見られてしまったということだ。男子から怨みのこもった視線が感じられるし女子からは怨みのこもった視線とニヤニヤとしている人と羨望の視線、そして、ほんわかな視線を向けている人がいる。
ただ、例外なく俺に哀れな視線を向けてきたり無関心な人がいないことからほかの人は俺と湯川さんが人前で見境なくイチャイチャするカップルに見えているのだろう。そして、その怨みのこもった視線を向けている男子の中にあのチャラ男も混ざっていることだ。
こんなところでも面倒くさいのかよ。せめて日常ぐらいは平穏に送らせてほしいものだ。{フゥ}また俺はため息をついた。そんなことを考えているともっとマズイ事態になった。それは何かといえば左上に柔らかくて大きくて柔らかいものが俺の左腕を挟んでいることだ。
そして、俺は突っ込む
「なんで二人は俺の腕に抱きついてんだよ!!」
すると、ツッコむと二人は慌てて急に腕から離れた。すると、幼馴染は顔を真っ赤にしてフリーズして、湯川さんは顔を僅かに赤らめながら顔を俯く。激しいデジャブ感を俺は覚えながら次くるだろう湯川さんの言葉を待った。すると、案の定湯川さんは言う。
「恥ずかしい。もしかしたらと思ってたけどわたしにドキドキされるのがこんなに恥ずかしいとは」
「何でだよ!」
またしても俺は本当にツッコんだ。意味が解らないよ。なんでドキドキされるのが恥ずかしいのかが。そして、本人は茶番をやっているつもりは無いのかも知れないがあきらかに茶番に見えるそれの三回目を起こすと他の遅く帰る生徒に迷惑なので二人の腕を掴みガラスの扉の空いているところから下駄箱を出た。




