忍者襲撃Ⅸ~接敵~
短めです
なぜ、屋上を回り探しているかといえば簡単な話だ。アイツは俺に放課後で屋上に決闘だ、ということを伝えたもののこの学校の四つの校舎の内どれかは伝えてこなかったからだ。だが、それも終わる。もう次の屋上が、探して四つ目の屋上に当たるので恐らく今向かっている南校舎の屋上かそれともう片方かだろう。
ちなみに、俺は最初は走っておらず体力を温存していたものの面倒くさくなり、すっかり今は走ってしまっている。ちなみに体力はあまり消費していないので別に問題はないだろう。ちなみに、風紀委員とか先生とかが廊下を走っているからといって注意をすることはない。なぜなら校則には廊下で他人にぶつかってはいけないとなっているが、走っていけないとは決まっていない。よって走っても良いのだ。
だが、普通は廊下は走らない。単純にみんなそう教わっているからだ。それに、相模みたいな奴は例外だがここには難しい試験があるので不良というのが入れない。参考にまで言うが物理基礎が始まるときの第一声が「では復習だが」だった。もう、この高校に入るには高校の受験科目の基礎ぐらいはやっているのが普通なのだ。
基礎をやらずに入った人はどうやって問題解いたんだ?という話になる。そんなことを考えた後、屋上に着いた。だが、誰も居ない。なので、はずれかと思って帰ろうとすると{ヒュン}その音を聞き反射的に左半身を捻り飛んでくる何かを回避した。{ガッ}そう音を立て何かは屋上の床に刺さる。どうやら何かは刃物だったらしい。となれば答えは一つだ。
「弱ると思ったんですが、回避されるとは驚きです」
そう、忍者だと俺は思った女が言葉とは裏腹に無表情で冷静な声音で告げた。さっきの答えは相手が忍者で投げてきたということでわかるだろう。屋上の床に刺さっている何かというのは手裏剣だったのだ。今、忍者と俺の戦闘が始まる。