忍者襲撃Ⅷ~過去~
引っ張りすぎてすみません。入れれるときに入れたかったので入れました。
俺は緊張をしながら、過去にも勇気を要求された出来事を思い出していた。それを思い出せばあの頃の勇気がもらえる気がして。
「いこうよー」
「ダメだよ、まちに出たらあぶないよ。こわーい大人の人もいるんだ」
「だいじょうぶ、わるいおとななんてやっつけられるんだから」
俺は幼い頃は幼馴染のいわばお目付け役だった。でも、俺もあの時は立派な幼稚園生だ。しっかりしているといっても限度があったのだ。俺はあの時、そんな人たちは昼には出ないからと考えて言ってしまった。
「しかたないなー行くぞ」
「うん!!」
こうして、俺はビル郡の中を幼馴染と突き進んだ。幼馴染は興味津々にビルの窓に触れたり、自動ドアにビックリしていた。かく言う俺も幼馴染と同じようなものだったが。すると、幼馴染が言ってきた。
「3たす2ってなんだっけ?」
「なんで、そんなこときくんだ?」
「だってむこうにあるおみせが2つでこっちにあるおみせが3つでしょ?」
「そうだな。ちなみに、3+2は4だ」
「あれー?数えても5になるよ?」
「バレたか」
「そういうの止めてよ。フン」
そう頬を膨らませながら幼馴染は俺から逃げていく。あの頃の俺はわからなかった。からかったのが原因であんなことになるとは。そうして、街探索から一転して追いかけっこになった。
最初に持っていた迷ったらどうしようという懸念は追いかけっこを始めて数分で幼い俺の頭の中からは消えていた。なので幼い頃の俺はただひたすら幼馴染を追いかける。すると、暗いくらい路地に入った。すると、暗い向こう側からヤンキーたちが歩いてきた。
その頃の俺はそのヤンキーたちに酷くおびえていた。仕方ないだろう、未知の存在、怖そうな顔、悪そうな表情そして確実に倒すことは出来ない。ここまで揃っていて怖がらないわけがない。それにあの頃の俺は幼稚園生だ。恐怖をコントロールなんてことも出来ない。
お漏らしこそはなかったものの全身が震え体が動かない。そんな中ヤンキーの一人が口を開いた。
「おい、ガキじゃねぇか。おい、そこの嬢ちゃん。遊ぼうぜ」
「ひ、ひぃ」
アイツからは悲鳴しか出ない。俺の場合はなにもいえなかった。今思えばあのヤンキーはロリコンだったのだろう。そう考えてみるともっと怖くなるな。いろんな意味で。もちろん俺はそんなことは知らず、純粋に俺は怖くて硬直している。幼馴染はそのヤンキーに連れてかれた。
幼馴染は悲鳴をあげれないのだろうか。悲鳴をあげない。でも、周りのヤンキーにはいい見世物なのか、ロリコンヤンキーの周りに集まって同じ下卑た笑みを浮かべていた。
そして、幼馴染のリボンが今解かれた。俺は相変わらず心の中は怖い一色だ。すると次はゆっくりゆっくり幼馴染のボタンが解かれていく。一つ・・・・二・すると俺の心の中に怒りがフツフツと湧き上がってくる。三つ・・・四・・・最後のボタンが解かれようとしたとき怒りが恐怖を上回った。俺は叫んだ。
「やめろーー!!傷つけるなー!!!」
すると、俺の体に不思議な力が湧き上がってくる。それをどうでもいい。と思いながら俺はまず、ロリコンヤンキーに殴りかかった。ロリコンヤンキーは何が起きたか解らないまま少し吹っ飛びながら体が5分の一回転し気絶した。すると、ヤンキーたちは気づいて戦闘体制を整えた。
「ガキが調子乗ってんじゃねーぞ!!!!」
今、思えば怒っているのではなく自分を奮い立たせるための言葉だったのだろう。そのヤンキーが殴ってくるが、俺はなぜかその道筋が見えてすぐにかわしそのヤンキーにカウンターをぶちかました。またしてもヤンキーは少し吹っ飛び気絶する。
すると、ヤンキーは怖くなってしまったのか退散した。
今、思い出せば勇気関係ないじゃん。そんなことを思いながらどの屋上だろうと思いながら屋上を回り探していた。
結構なところが漢字じゃないのは主人公の成熟度を表しています。変換し忘れではないです。