世界設定
国立理科高校……主人公が通う高校。理数系に極端に特化した高校である。偏差値は70を越えるときもある。ただし主人公入学時は69。実は理数系は自校作成問題も含めて97%以上の点数を取った人しか入れない。クラスはそのため一クラス二十人の三クラスしかない。ちなみに募集定員は100人(内推薦は特別推薦を含めて10名)だ。
つまり、この学校に入学を許されたことじたい、理数系のトップレベルの希少な才能を認められたエリートである。「べ、別にまねしたわけじゃないし。どっかの最強お兄様とかしらないよ。本当に」というのが作者《自分》のコレに対する弁解である。
閑話休題。この学校の設備は現在明かされているものはグラウンドだけである。グラウンドはアスファルトに覆われていて、大きさは簡単に言うとグラウンド一周が一KM。そして特別に車の速度制限が無い。端のほうには様々な金属で作られている的が置かれている。一般入試は普通(笑)だが、推薦はかなり特殊である。それは国の推薦だ。毎回科学コンテストなどで入賞している地学、化学、物理、生物学、数学、工学の優秀だと思われる人を国が推薦して、その人が受諾すれば合格。
たったそれだけだが、国から選ばれるという時点でおかしい。
魔法……魔法とは、魔力を何らかの方法を使って世界に奇跡を起こさせること。この世界では魔術とも呼ばれるものでもある。発動方法は大まかに三種類ある。
一番スタンダードなのが呪文を言う、または綴る、あるいは両方をすることによって魔法を発動させる方法だ。
これは曖昧なイメージによる発動ができるため、お手軽で誰にも出来る。一方、相手にバレてしまう危険性があり、種類もどうやって開発したかは不明なため、増えることがなく前世の国では種類は少なかった。
魔法式による方法。この方法については主人公の前世の世界では議論中だった。ちなみに、解っているのは、魂につながりがあるのを強くイメージして何かに接続し、魔力を代償にしてそこに何かに書いてある式を付け加えるなり、削除するなりすることによって望む現象が発現するということだけ。
主人公は世界の中枢に魂のつながりを利用してアクセスしてそこに書いてある?式を魔力という消しゴムとも鉛筆ともなるもので消したり付け足したりしているということ。と考えている。それが事実かは解らない。
そして燃える、凍る、移動する。といった現象は単体であっても複雑で他の現象が絡み合うとさらに複雑になる。どちらもどんな数を入力するかによって大きさ、規模、数、位置が決まる。そして改変する文字数によって魔力消費量が変わる。
三つ目は、魔方陣を用いる方法だ。魔方陣に関しては主人公の前世の世界ではさっぱり解らない。と匙を投げられていた。今の主人公では解らないらしい。主人公の前世の世界では召喚魔方陣しか使われていなかった。
魔法師……魔法を使う人達。
魔導師……主人公にしか使われていない名称。自分のことを主人公は魔導師と呼ぶ。