色えんぴつ
カラフルに色付いた君の世界
モノクロだった私の世界
私の目には、映る全てが白黒で
何もかもがつまらなかった
そんな私の手を取った君は
私の世界に色を撒く
楽しそに
嬉しそに
この世の全てを
輝く虹のように
鮮やかに色付ける
どんなつまらない単色も
たったひとつの色でグラデーションに塗り替えて魅せる
そうして色付いた私の世界は
君の世界とそっくりで
この世のすべてを君と分かちあえたような
そんな胸の高鳴りを覚えた
でも
いつの間にか
君は
私の前から
姿を消していた
どうして、どうしてと
嘆く私の向こう側
君は寂しそうに笑ってた
「仕方が無いんだよ」と
笑ってた
「だからもう少し待ってて」と
私に聞こえない声で、叫んでた
青く染まった私の世界
再び色付くその時まで
私はきっと
今欲しいものはセンスです