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アサルト・オン・ヤオヨロズ  作者: 金精亭 交吉
第一章【黄金連休、我が身休まず】
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第二二話 『惜春の候』

前回までのあらすじ:

 翼竜の飛行能力が抱える致命的弱点を突き、最終決戦に打って出る小隊。

 途中飛鳥が再び「頭痛」をもよおすなど、全くの無難ではなかったながらも、とうとう形勢逆転を果たす。そこで衛介が勾玉の符呪「吸精」を起動し、鴉の活力を根こそぎ取ることにも成功。

 そして遂には千歳の刃で、怪物の首は地に転げるのであった。


 長い長い衛介の回想も、ひとまずの終わりが近づく。


「――と、まァこんな具合でもう大変だったの何の。恐縮ですがな、これ以上凄んごいのは筆舌尽しがてえところで」


「ああ、充分過ぎるほどと思うがの……いずれにせよ妾は一臂をかしにも行ってやれぬて、面目も無いことよ」

 卜部氏は自嘲するがごとく云うが、我らの生還に喜びを隠さなかった。


 大鴉の騒動より一夜明け、俺は千歳を連れ立って「寿満窟」に立ち寄っていた。何より先に生存報告、かたがた礼もせねばなるまじとての次第である。

 氏は昨日あの場に居合せなかったといえど、彼女の霊札無くして最終的に我らが勝利は成らなかったことであろう。然る意味で、命の恩人という訳でもあるのだ。


「でもあの図鑑に載ってた八咫鴉なんて、なんであの養殖所に? 確か、激レアなやつって話だった筈じゃあ……」

 これあるかな。確かにそこは、極めて不可解な点と云える。


「やれ、もしそれが解れば何ぞ苦労などあらん? むしろ妾が聞きとう思っておるくらいじゃわ」


「衛介の拾ったプリントみたいのに色々書いてあったワケでしょ。そうい云や、あれって結局どうしたっけ」


 ああ、とんと忘れて()った。今回心底惜しむらくは、敵の事情、そもそも敵が何者であるかを知るに手掛かりたりうる品が烏有(うゆう)に帰してしまったことなのである。

 俺は、はたと膝を打った。


「そ、そうなんすよ全く。

 あの榊さんがですねェ、先を急ぐだ何だとごちゃごちゃ仰るもんだから、取っとくべき鹵獲(ろかく)を得損ねちまったじゃアありませんか」


「あー、そういやアンタ、ぶつくさ不満垂れてたねあの後。

 ……てことは、あすこで燃えちゃったってことォ!? うっそ、勿体無ぁ!」

「遅せえや、文句あんなら指揮官殿に申し上げろ! こちとら悪くないっ」


「これ、これ。また喧嘩かお主らは。そもそも、建屋の爆ぜ飛べるが榊殿の咎ではあるまいに」


「ご尤もですな。ありゃアなるほど気障(きざ)なお方ながら、身を挺して俺らを助けても下すった」

 しかし俺は囃しつつ、戯言の一つも弄したりする。「なァ住吉よ、お前みたいなのはああいう千両役者を見ちゃキャアキャア云うんだろ」

 

「なっ……ないから。まあ榊さんはメッチャ良い人だし? イケメン指数ヤバイとか思わなくはないけど、だからって実際べつに、ねえ」

 このとき彼女の口振りはそこはかとなく憂さげであったと、俺は深く記憶している。


 云うまでもなく、己をことさらに贔屓としてくれる美男子がいて悪い気のする乙女も在るまい。その筈が、千歳の様子は割かし晴れぬものであった。

 恋(わずら)いなら妬くところだけれども、然らざるのならば世話を焼くところだ。


 吾人高砂衛介は近来、この娘にほんのりとホの字である。

 冴えぬ男子高校生の(さが)として、道行く(ひと)にも級友なんかにも目移りさせたりしつつ、惚れた腫れたを漫ろに語る。

 むしろ我らの恋心が(やま)しさと袂をわかつなど一向に能わないときたものであって、助平な眼はちらちらと泳ぐ。


「衛介? なんじゃ、面白い顔をしてからに」麗しの卜部氏は怪訝な顔で腕組みをした。


「助平を考えてたのではございません」

「ほぉ…………きしょいのう、ぬしは」

「だから違うと申しますのに」


「すいません凛さん。この人オバカなんで、ホントに」

 ()()と云い捨てる千歳。然れど間もおかず口元を緩めると、以下のごとく付け加える。

「……でもアタシは、わりと感謝してるんです。この人……衛介がいなかったら、もっと不安だったなあって」と。


 こんな旨を聞いた日に、俺がにたにたしていたのは無理からぬ話であった。気持ち悪いとはわかりつつも、こればっかりは詮方無い。

「ま、ぬしらは従兄妹どうしじゃ。手助け合うも道理かな」


「謙遜するわけじゃございませんがねえ、実のところ俺なんぞ、ひどい足手纏だったんです。

 目ぼしいのは最後の最後、鴉の妖力を根こそぎ吸ったあとが物凄かったかという程度でして」

「そ、そうかえ……なるほど、手放しでは祝うべからざらん」

「ぶははァ、そうでしょう。でも気味はすこぶる良かったんで、善しとしますわい」

 ところが氏は、所存のほか浮かぬ調子でぶつくさ弄す。


「いな。むしろ、いささか不穏じゃ。ぬしは千歳が数年かけて吸った妖気と同等、あるいはそれ以上の力を一秒で吸収してのけた。自今これが吉と出るか、もしくは――」

「まさか。得るもの有っても失するものが有りますかい?」


「妾には……まだ判らぬ。じゃが何であれ、増長すべきではのう思う。

 なに、少しばかりお主が悠揚に構えておったとて、後々の幸が逃げるなどあるまい」

 意地悪な。一体なんだというのか。

 水を差された俺は腹立(ふくりゅう)し、内心湯気が立つようである。

 

 その後もしばらく有り難い御託が浴びせられたが、そんなもの甲斐なく釈然とはしなかった。

「そうじゃのォ、またちょくちょく来るがよい。妾は医者にはあらざれど、経過を診てやれぬこともない」

「保険が効かんとなりますと、おいくらほど取るおつもりか」溜息交じりに俺は云う。


「ななっ……よ、良かろう。それくらい無料(ろは)にしてやるわ。仕様もない奴じゃっ」

 ――なるほど、これはしめたり。


「へえ、そりゃ重畳! ならば暇でき次第、参りますとも」


「こーら。衛介調子乗んない」

 見かねた千歳が我が袖を引き、矢庭に立って罷らんとする。「おじゃましました、凜先輩。そろそろ買い出し行かなきゃなんで、今日はこの辺で」


「およ、そう急かずとも良いに」

 ことほど左様にこの女、初対面時に作った忸怩たる負い目のため、氏には頭が上がらぬようだ。

 まあそれとて、長居の果てに何か売りつけられるよりは都合が良いのやも知れない。

 

 暮合の商店街は、相も変わらず混々(ごみごみ)していた。

 朝どれの品を売り切らんと魚屋は喧伝に勤しみ、気風(きっぷ)の良い親爺がラッシャイ・ヤスイヨヤスイヨと辻説法のごとく八百屋を賑わす。云わずもがな、年がら年中閉店セールの靴屋も客足は絶えない。

 そんな通りの片隅に、風水雑貨店「寿満窟」は佇んでいる。

 冴えざるは(はす)向かいの瀬戸物屋といい勝負であろう。


「そういえばここさ、覚えてる? あんたと、ちょうど初日に喋ってたよね。怪しいフインキのお店が商店街に、って」

 西日を受けて目を細めつつ、千歳が云った。


「あっはぁ……そうだったっけかな」

「何かすごい、不思議な感じ」

 思えば“不思議”などという単語も、ここ幾日かですっかり安値になった気がしてならない。

 

 その幾日の始まりは四月末日。

 ――我々が禍の渦中に呑まれた凶日より、いつしか一週間が過ぎ去っていた。古今未曾有に、壮絶極めし七日間。そして平穏無事なる本日は、末広がりの八日目である。


「俺は不思議なもんよりも、もっと説明の楽ちんな物がいいや。飲んで食ったら旨めえとか、そういうやつさ」

「だからハンターやるんでしょ、あたしらは。それでお金が出んだったら『妖怪変化もなにするものぞ!』ってなもんじゃん」

 世辞にも達者とは評すまいが、千歳は吾人の口真似をしたようであった。


「飯に先立つ銭が欲しけりゃ、妖どもを退治れと。でもよ……肉が食いてえからって、こっちが食われる危険を冒しにいくとは。やっぱ遣りきれん」

「…………夕ごはん、何食べよっか」

 モヤシ炒めのようなものを漠然と思いつつ、八百屋へ向かった我々であった。



 多少なりとも日の纏まった休暇が始まる前夜、浮世の学徒は往々にして胸算用を仕損ずる。

 己の得た(いとま)の丈を無意識に過大評価するのだ。

 四〇ヶ日もあるなりと勇んで臨むも、明くる葉月が(こま)の足掻きなものだから、その終いにて面食らう。


 端から小ぢんまりした連休にこれが当てはまるとき、人はいっそう嘆息を漏らすのである。


「終わっちまうわけか…やぁ(はかね)えもんよ。いわば、ただ春の夜の夢だったのな」

「んー……! そーかも知んないねえ」

 黄金連休最終日の朝、千歳の念に余裕はなかった。それも昼には彼女の家族が、とうとうこちらへ戻ってくるからであった。

 打つ相槌もほどほどに、滅法てきぱきする娘。

 既にして荷がスーツケースに潰し込まれ、身支度はすっかり済んでしまっていた。したらば焙じ茶の一杯も啜ったら良かろうに、お次は電卓に向かい始める。


 「甲府の惨禍」における勲を(ねぎら)ったボーナス一切をも足しと為し、半焼した自宅の修繕費とせねば、親を宥むるは望みえぬのだそうな。


 さもあらばあれ。

 我々には、話せばあまりにも長くなる特殊事情がある。吾人はそれをつらつら語ってきたため、たいへん長くなった。

 思えらく我が青春は奇天烈である。ゆえに、語るべきは枚挙に暇がない。


「さあッ……そろそろ行かなくちゃね、あたしは」どうやら腹を括ったように、女がすっくと立ち上がった。


「帰んのかい」

 名残惜しみを隠し敢えず、男気もなく俺は云う。「なんつーか、もうちょい居りゃあ良いのによ」


「いや……む、無理。ママが帰ってきてからじゃ遅いし。(オコ)くらうには心の準備も要んの」

「とほほ、つれんなァ。晩飯時までだって助かんだがね、せめて」

「あたしを世話女房みたく云わないでくんない!?」ぺしん、と平手が肩を打つ。

 痛くなければ痒くもない。しかるに心は、何だか痒い。


「わははっ、そうカッカするない。何なら一つ俺も行って、事の弁明に助太刀してやらんくもねえぞ」

「アーもう、あんたは(やさ)……あ、甘っちょろ過ぎんの! そーいうとこ、よそでナメられても知らない」

「結構は阿呆の唐名っつうのか。なるほどだが、俺が阿呆だなんてのも自明だろう」


「ウッザ……あー云えばこー云うんだから」

 どうにも面白くなったもので、我らは破顔一笑していた。


 しかしそれでもなお、自一人だけで筋を通さんとて聞かぬ千歳である。

 斯くなる上では追うべきにあらず。そう考えることとした。


「じゃーね。ホンっト……ありがと。おひとつ、こっぴどく叱られてきます」

「ひとまず仮家を探さにゃならんもんな。どっちみち、万事お母ちゃん次第か」

「近くのアパート借りれたら、そん時また連絡したげるから。ゆーて、またすぐ“バイト”で会うかもだけど」


「そうさな。ほんじゃア気を付けて…………と、待て住吉。何かヴーヴーいってんぞ」

 奇音の出所は千歳の鞄。俺はドウゾと指でさし、刹那、娘はびくっと一震。その心持が痛いほど察せられた。


 当の電話に応えて曰く、

「もしもし……えっ……………………あー、ママ。うん……うん、元気元気ぃ」


 然り。電話の相手は千歳の母が他ではない。大型連休、最後の暗雲である。

 無論覚悟はありながらも、その声色は強張った。

「えっと……何時ごろ横浜つく感じ?」


 しかしながら、否……豈図らんや、この後の事態は彼女も予想だにせざる方向へと転じていったのである。


「――んぇ……………………へ……帰ってこない…………? ってちょっとッ」

 何をか云わんやという風に、首を縦振りさせる千歳。「――ウソでしょ、どんぐらいなのよ…………………倒れた? お婆ちゃんが?」

 山雨(さんう)来たらんとして、風(ろう)に満つ。

 

 後に聞いた話、このとき彼女は母よりこう告げられたそうな。


『とうぶん、おウチをよろしくね』と。

 これ跳び上がらんばかり。突拍子もない半句を以て当座は極めつけと為される。

 また俺には、「正気ですか奥さん」と電話越しに喝する要領などあろう筈もなかった。

 

 ――さて。色々と思わぬではないが、敢えて記そう。

 これぞまさしく天祐であった、と。




 ◇◇◇




 その後、千歳がどういった表情を見せたか。

 あいにくこの様を、詳説しうるまで物覚えは良くない。


 ただ呵々と笑声を上げて僥倖かなと小躍りしてはいたが、事情ゆえ喜び満面というわけにもいかず、茫漠たる不安に気を苛まれたようなのは確かなことである。


 そしてあれは帰宅荷造りをすっかり終え、まさに発たんとしていた出端であった。しかるに電話の後、彼女は唐突に帰らじと一言(いちごん)するや、絶えて聞かなくなってしまったのだ。


 斯くして高砂家は今に至る。まともな三度の飯を食って、俺は息災である。


 吾人は今の今まで、ずいぶん長きに渡って回想へ入り浸ってきた。

 まだまだ我が人生など底も浅くて短いのだから、未だかつて、このところ語ってきた大型連休の顛末より印象深いものなぞありうべくもない。

 畢竟するに自今以後に予想など立たぬ。ゆえに、俺がわざわざ書きつくって見せるに値する話が現れるか否かもまた読めぬ。生憎そういう訳である以上――、



「――衛介、衛介ってば起きなって。ッたくもう」


「………………んぉっ? あ、あァ。(ぬぁん)だ夢かい。おはよう住吉」

 肩をゆする千歳の手に、俺はようやく現へ引き戻された。


 時は六月一日、午前七時半。

 寝物語などと銘打った結果を()()()と為し、夢中になって語りたる挙句(あげく)夢見心地に落つ。やれ、我ながら何ときまりの悪いことか。


「アッハ、あんた何その顔、メロンパン? ほっぺにキーボの痕ついててチョーウケんだけど」

「ぬ……ああら、こりゃいかん」

 そう、畏友ノート・パソコン君の体温にすがるうち、いつしかその土手腹を枕としていた吾人であった。

 よほど笑壺に入ってか、ぷうくすくすと女が笑う。


「ねぇちょっと、そのまま! 写メ、写メ」

「やい、止せっての。朝っぱらから騒々しいったらねえわ」

「いーでしょォ、減るもんじゃないし」


「よそに見せられて俺の世間的評価が減んだろがい、えぇ?」


「はんっ、お猪口から水こぼすのと大差無いじゃんぶっちゃけ!」

 さて、起床早々我慢がならぬ。


 この減らず口を如何にせん。聞かぬというなら奪うまで。

 左手で訳もなく卓を打つと、俺は眉を吊り上げ正に立たんとした。この振動は畏友をして大いに震撼せしめ、蠢動せるスクリーン・セーバーもその働きを挫かれる。


「させんぞ住吉、徹底抗戦だッ」

 そして胴間声をあげた俺は、千歳の右手に握られた電話機にむずと掌を滑らせたのである。さあ捕らえたり。止すと云わずば放すまじ。我が握力を侮るなかれ。

 ところが――


「………………う、うん」


「ん……どうしたい」

 何を思ったか彼女の目線は吾人になど向かず、点になって我が背後へ転じていた。

 背に控えるは畏友である。

 彼が一体どうしたというのか。(だんま)りするほど見惚れたか。おのれ愛機め、汝と云えど妬かれるぞ。

 

 ――無論、左様なことは無かった。

 俺は振り向き事情を悟るや、慨してその場に崩折れる。短慮の我が面目に味噌を付かしむるところとなったのだ。

 蓋し、これを絶望というべし。


「――む、『むっちりEカップの激カワ素人をハ○撮り無修正』…………ハあァ!!?」

「真っ赤になってまで読み上げんな馬鹿垂れ!」


「うーわー……あんた夜な夜なこんなの見てんの。もうさぁ、妖怪にでも食べられれば?」

「ああ……イ、いや……すまん。別に日毎にって訳じゃアなくてだな、夕べはたまたま違えて開いちまったってか、そんな感じの、ホレ」

 虚偽八百の陳列幕、並ぶること心経の如し。許せかし、赦せかし。


「ったく朝からしょーもないったら、ヤだヤだ。…………はい、エロ男。あたし先行くからこれ」

 そういって弁当箱で我が額をこつりと打つが早いか、千歳はぶつくさ罵言を垂れつつ出かけていった。

 弁解の通じた様子は皆無であったが、引っ叩かれなかっただけ御の字とせん。


 本日月曜、今日も今日とて授業はあって、夕には「仕事」も入っているのである。(しか)と決まれば、座り込んでいる暇や何故あろう。

 いざ身支度。気合をいれて往こうではないか。


「抜きそびれたわい」

 一人ぼやいて、俺は着替えを始めたのであった。

ここまでご覧いただき本当にありがとうございました。因みに後半部分はプロローグの数時間後、ということになります。


第二章に続く予定です!

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