#71 降りし時、それは悪夢。
……本気で人を殺したいと思った事。
堅志のそんな問いかけに、心二は即答など出来なかった。
少なくとも、心二にはそんな思いに駆られたことは無い。
かつて、優璃たちを拉致した不良グループに対して物騒な言葉を漏らした気がするが、彼らを逃がした今。
奴らの居場所を見つけ出してでもぶっ殺す……
なんて事をこれっぽっちも思っていない心二には、やはりあの時の殺意は衝動的なものだったのだろう。
こうして無事に優璃や由美、李女や深海を助け出せたのだから……そう自分に言い聞かせ、奴らを忘れようとさえしている。
心二はじっくりと過去を思い返し、堂々と返す。
「ない。」
コクコク、と心二の言葉に同意するように優璃や由美、奏也が頷く。
「んで?テメーはどうなんだよ?本気で人をぶっ殺したいって思った事があるってのか」
守郎が威圧的な態度から発せられる言葉に堅志は代わりに目を伏せて、少し昔を思い返すように口を開いた。
そんな堅志の面持ちは険しい。
まるで、魔物が巣食う扉をこじ開ける様に。
自然とこちらの身も引き締まる。
「……中学一年生の時のことだ。」
思い出すは夏の暑い日。
グラウンドを守備する部員の耳からはどこからともなく蝉の鳴き声が聞こえてくる。
額を伝う汗が目に入りそうになるのを拭ってから、マウンドに立つ綾瀬堅志は左足を上げる。スパイク裏に砂埃を纏わせながら軸足に体重を乗せ、右腕を鞭のように振る。
スパァァン、、、グラブのポケットに堅志の剛速球が抉りこむ。
打者のスイングは擦りもせずに無慈悲にも審判を務める副顧問が打席の終わりを告げる。
五回裏が終了、紅白戦の為七回裏まで試合をすることはなく試合が終わる。
「集合ォォォォォォ!」
主将の召集により部員たちはすぐさま試合を見ていた顧問の元へ集合する。
強い日差しの為かサングラスをかける顧問は部員達に威圧をかけていた。
部員全員が集まると、木製のベンチに下ろしていた腰を上げる。
愛用の木製バットがコツン、と地面を叩くのと同時、顧問は低い声で紅白戦の感想を述べる。
「あー、やっぱうちのチームには絶対的な投手がいるからな、こんなワンサイドゲームになるのは仕方が無いな。お前、さっきの試合のスコアを言ってみろ。」
いきなり木製バットで差された一年生部員があたふたしながら丁寧に言葉を用意する。
「は、はい!5対0でAチームが勝利してます!」
一年生の返答に大きく頷いた顧問はサングラスを外す。
鋭い眼光が部員全員を射抜く。
「ぼちぼちだが、綾瀬の球にタイミングが合ってきている奴も出てきている。綾瀬の球が打てるようになれば、大抵の投手は打ち崩せるようになる。明日もこんな紅白戦をやるから、今日はしっかり疲労を取っとけよ。」
はい!!!と部員たちの息のあった応答を最後に顧問はグラウンド整備を命じる。
今日の練習が終わったのだ。
「いやぁ、やっぱすげーよ!堅ちゃん!!何あの剛速球打てるわけねーよ」
グラウンドを整備する木製のトンボを引きずりながら麻幌馨は紅白戦で大健闘した綾瀬堅志に羨望の眼差しを向けていた。
「お、おう。まぁ頑張れよ」
自分を羨む者たちはみんな口を揃えてそんなことを言う。しかしそれも最初のうちだけ。
同じチームになってから早四ヶ月が経とうとしているのに、未だ堅志に目を輝かせているのは健太だけだ。
「明日こそは絶対堅ちゃんのボール打ってやっかんな!」
闘志を燃やす健太が暑苦しいのは毎度の事で、堅志も慣れつつある。
入部から四ヶ月。つい最近に三年生の総体が終わり、引退を迎えた野球部は所謂三年生が抜けた新チームが結成されていた。
三年生の抜けた大穴に変わる選手を育成する事に残りの夏休みを使うのだろう。
言い換えれば、今後の試合のスタメンが決まる大切な期間だ。如何に監督である顧問に自分の実力をアピール出来るか、毎回の準備運動から彼らのアピールが始まっていると言っても過言ではないのだ。
「……ねぇ堅ちゃん。」
「ん?」
急に潜めた声音で声をかけてくる健太にハテナを浮かべながら堅志は耳を近づける。
「見てよあれ。」
トンボを肩で支えながら馨はバッターボックスのバックネット裏の倉庫を指差した。
「ん?……ったく、またやってんのかよセンパイ方は」
呆れるようなため息をこぼす堅志。
その視線の先では同じく一年生野球部員、田原健太が二年の部員達に絡まれている。
「きっっぶん悪いよなぁ。この部に入ってから初めてこんな露骨なイジメ現場に遭遇したよ」
練習中の雰囲気、指導力ある監督、切磋琢磨できる仲間。
部員からすれば熱心に部活に打ち込める環境でこの野球部に不満があるとすれば、それは上下関係を盾に後輩へ絡む上級生である二年生の存在だ。
野球部の主将である渼束は顧問に連れられ校舎内にいるため、このイジメ現場を制止できる発言力を持つ者はこの場にいない。
健太に絡んでいるのは二年生、三人。
上級生に強く物を言える一年生がいるはずもなく、他の二年生は止めようとしない。
こんな光景が当たり前になってきているのだ。
「辞めさせたい……とは思うんだな。」
「そりゃそうだよ!なに、オレってそんな冷たいやつに見えてたの?!」
堅志の言葉に馨は目を大きく開けて心外とばかりに意見する。
「……確かに、今までは見て見ぬふりしてたけどさ。やっぱりこういうのって良くないと思う。」
トンボを握る堅志の拳には力がこもっていた。
正直、彼らは戸惑っているのだ。
三年生が引退してからまだ数日。
それまではこんなイジメなどなかったのだ。
最後の大会に真剣に打ち込む三年生の背中を見て、一年生二年生は練習に打ち込んできた。そんな当時の雰囲気は、とても温かい物だった。野球はチームプレイのごとく、チームメイトを大切にしていた。
そう、三年生がいた時までは。
「んじゃ、センパイに言ってみる?つまんねーことしてんじゃねーぞ……て。」
「言えるわけねーじゃん……」
口を尖らせながらトンボを引く。
そんな馨の後ろ姿を見送り、堅志はバックネット裏を振り返る。
よくよく見やると、明らかにイジメの内容が悪化している。
最初は健太のグラブが隠される……と言った事だったが、現在は普通に足蹴したりとやはり見ていて気分のいい物ではなかった。
中学に入学して、堅志の初めて話した相手が健太だったことを思い出す。
『今日から部活見学だろ?綾瀬くんも野球部っしょ?一緒にいこーぜ。あ、オレ田原健太、よろしく!』
元気だった頃の健太の声音が脳裏をよぎる。
「………………っ。」
見て見ぬふり……など出来るわけがなかった。
「おーい堅ちゃーん、そこの土早く整備しないと次の所整備できないんだから早く来いって」
後ろから刺さる馨の声に堅志は仕方なく踵を返しトンボを引く。
……後ろから、助けを求める視線が向けられてるような、そんな気がした。
「おっ、重いねぇ……やっぱり」
「こんなのっ……いつも持ってんだろっ」
翌日の昼休憩の事。
朝の練習で空になったウォータージャグを腰を堅志は馨と一緒に低くしながら運んでいた。
踏み出す一歩が重い。
おおよそ7.5Lものお茶が入っているのだ。重くて当たり前ではあるが。
「午後からの練習保たないってこれっ……」
「いや、でも午後からは紅白戦だろ?楽な方じゃん」
弱音を吐く馨に励ましの言葉を言ったつもりだったが何故かむすっと睨まれる。
「堅ちゃんはピッチャーだし、皆打てないから動かなくていいから疲れないだろ〜けどさ、オレは内野だから普通に疲れんだぞ!」
「なら、オレと同じチームなら疲れなくて済むな」
「そ、そっか!同じチームになれますよーに」
適当に返事を返したつもりがそんな適当が、馨にとっては希望だったらしい。
一番の難所である階段を下り、皆が昼食をとってる昇降口まで辿り着いた。
「ん?……何か騒がしくね?」
馨の言うとおり廊下からでも野球部らしき部員の声が聞こえてくる。
そんな喧騒が不気味に堅志の背中をゾクリと冷や汗が伝う。
角を曲がれば昇降口はすぐだ。
そんな曲がり角を曲がるのに、多少の心の準備が欲しかった。
一息吸い込んで、堅志は曲がり角を曲がる。
「センパーイ、お茶持って来まし……」
視界に映る光景に堅志は言葉を失う。
それは馨も同様の様だった。
下品な笑い声が昇降口を飾り付けていた。
第一に目に入ったのが、床にぶちまけられた弁当だ。
虚ろな目で弁当箱を見つめる健太を笑い捨てる二年生達を見る限り、状況は一瞬で把握した。
先にウォータージャグを手放したのは意外にも馨の方だった。
重さに耐えかねた堅志はゆっくりとウォータージャグを地面に置く。
「馨?」
堅志の呼びかけに振り向きもせずに力強い一歩を刻みながら二年生連中の内、恐らく主犯であろう野宮の元まで歩み寄る。
「ひゃっはっはっ……あ?どした馨」
「……どした、だって?」
ギリッと拳を握る。
賢明な判断ができていたのなら、ここは血を飲んででも自制すべきだっただろう。
「馨!やめ」
堅志の制止の声が届くことなく、馨は勢い共に野宮の左頬を殴りつける。
「グォッ!?」
ぐりんっ、と回る首が上体を捻らせ下半身の重心が呆気なく崩れる。
……上辺だけの平穏を被った平和が崩壊した瞬間だった。
「何してんだ馨よォ!」
鋭い蹴り上げが馨の右肩を叩っ蹴る。
鈍い痛みが肩の中を泳ぐ、苦痛に歯を食いしばる馨の足を簡単に払ってみせると容易く馨は宙を踊りながら羽を捥がれた蝶々の様に地へ沈む。
そんな蝶々を蹂躙するのは、四方八方から伸びてくる蟻の魔手……ではなく、野宮を初めとする二年連中だった。
「っんの野郎、いきなり調子こきやがって。おい、ベルト外せ。脱がせろ」
衣擦れの音が忙しなく堅志の耳にモソモソと聞こえてくる。
二年連中むらがる真ん中にいる馨は何をされようとしているのか分からない。
ざわつく一年生は何をすればいいのか分からずに立ち往生していた。
最終的に、皆只々二年生の怪しい行動を見守っていた。
不意に二年の群れの中心からバサリと飛んで来たもの。
「……?……っ!?」
視認した堅志はザワリ……と全身の毛が総立ちする様な悪寒が走る。
それは、馨の履いていた下着。
「お、おい。」
あの群れの中で何が起こってるのか。当時中学生一年生の堅志の想像力では、補完するに至らなかった。
気が付けば二年の肩を払い除けてでも、群れの中心へと入って行った。
ドクドクと脈打つ不安を律する鼓動を誤魔化す為に強引に二年生を引き剥がす。
鼻腔をくすぐったのは、嗅ぎ慣れない男性器の匂い。
ほんのりと朱に染めた頬にだらしなく開いた口。
見たことのない馨の表情は、どこか幼い色気を醸し出していた。
「…………。」
その光景を堅志は直感的に悪だと判断した。
…………悪?あく、アク、A、KUu……。
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『……悪なら。』
どこからか声が聞こえてくる。
何者かと問おうと堅志は内で言葉を探す。
『……ぶち殺しちまえよ。』
理解してしまう。
……この邪悪なる声は、自分のナカから聞コエテイル。
「……っ!」
言葉も発さず、目線も合わせずに、周りの二年生をただひたすらに、作業の様に殴り続ける。
悲鳴、呻き、助けを乞う声。
全てをスタンドから聞こえる歓声に変える。
……そうだ、オレは選手。魅せるプレーは人を魅了する。
投げて、走って、打って。
全てのプレーを魅せて見せる。
「やめろ綾瀬!やめろって!」
暴れ狂う堅志を抑えるべく他の一年が堅志の身体を引っ掴む。
「ッ……、ハナセ」
堅志の口から漏れる言葉はまるで悪霊の呻きの様に邪悪に満ちていた。
「……あっ……?綾、瀬?何だよそれ」
堅志の身体を拘束していた二人の一年が目を見開く。
二人とも目線は堅志の頭上に合わせられていた。
堅志は言葉を返さない。
そんな話を聞かない堅志に一年生二人は苛立つこともなく、しかし空いた口が塞がらなかった。
驚愕の相が二人の表情を支配している。
暴虐の快楽へと溺れていく堅志に薄ら薄らながらも、その異様なモノの存在に気付く。
それは、堅志のずっと後ろにいた。
ずっと、ずっと、ずっと。
『てめぇの背中が気味悪いんだよ』
いつの日か、堅志に絡んで来た上級生に言われた言葉がフェイドバックする。
今なら吐き捨てられたその言葉の意味が分かる。
ーーオレの中には、何かがいる。ーー
崩れていく周りの野球部員。
最後に目が合った健太の表情は、酷く何者かに怯えていた。
「…………健……タ。」
彼の名を呼ぶ。
しかし彼は枯れた声で、乾いた眼球で、怯えた表情で、息を吸い、言葉を発した。
「ば……バケモノッ!!」
彼が堅志に向けた視線は、まさしくバケモノを見る……地獄を見る様な目だった。
そんな目を向けられても、堅志は不思議と表情を変えない。
死んだ様な目のまま、背を向けて逃げる健太を見送る。
ふと、ため息を吐く。
堅志の周りはピクリともしない二年生、一年生の重い体。
ナンデ、ナンデコウナッタ。
泣きたい、叫びたい、逃げ出したい、誰かに優しい言葉をかけて欲しい。
そんな堅志を待ち受けていたのは予想通り、何も残らない結末だった。
壮絶を絵にした様な彼の過去は当然ながら、場の雰囲気を重くする。
そのサマを堅志はフッと他人事の様に吐き捨てた。
「暴行事件を起こしたオレはすぐに退学。レイプされた馨は心を病んで今も入院してる。唯一オレが助けた馨が口も利けないんじゃ、本当に救いがないねぇ、オレの人生。」
「……お、お母さんは?」
重い口を開いて、優璃は恐る恐る尋ねる。
「母さんはオレが事件を起こした後に車に轢かれて死んじゃったよ。父さんもこんなオレに愛想をつかして、生活費だけ振り込んで別居さ。まぁ母さんはオレのせいで死んじまったようなもんだし当然だよねぇ。これで満足かい豚さん。」
話し終えると堅志はベッドに腰掛け沈む様に寝込む。
「……それで?成績優秀者狩りであるオレはどんな処分を受けるんだい?」
「へ!?」
突然の告白に奏也が間抜けな声を出して驚く。校内を騒がせていた件の成績優秀者狩りが目の前の堅志だと言うのだ。
驚くのも無理はない。
……が、腑に落ちない表情の守郎。
「いや、そりゃおかしい。成績優秀者狩りの犯人はもう自白して生徒会が保護してる。犯人の話だと実行犯はそいつ一人で協力犯はいねーってことだそうだが。」
「……何でそんな情報を知ってるの」
口を引きつらせながら守郎の謎の情報網に驚きを隠せない由美。
しかし、次の守郎の一言にさらに反応を示しす者がいた。
「紅空さんから聞いた。」
「え、、なになに今なんつった?姉ちゃんがどうしたって?」
疲労で険しい目付きの心二が更に目元を険しくして守郎に問い詰める。
「だから紅空さんから聞いたっつってんだよ。成績優秀者狩りの件でちょっと関わっちまってな。教えてもらえる権利くらいはあるってことだ。」
得意げに話す守郎の様子がこれまた心二の機嫌を悪くする。
「んんっ……まぁそれは置いといて。んじゃどゆことだ?」
眉を顰めながら堅志に訝しむ視線を向ける心二。
犯人の自白と堅志の言葉が矛盾を生んでいるのは明白だ。
「んむ?あ〜いやいや、オレは成績優秀者狩りの噂聞いて便乗してただけだから。模倣犯的な?」
「あぁ、なるほどな。」
あっさり解けた矛盾。
話すことは全て話したのか、横になっていた堅志はゆっくり瞼を閉じる。
まるで刑を待つ死刑囚の様に潔く、浴びせられる罵詈雑言を待っていた。
「綾瀬。」
消え入りそうな心二の声に堅志は目を伏せたまま紡がれる言葉の続きを待つ。
「オレは、綾瀬の事分かる気がする。」
チッ……と、嫌悪感を剥き出しにした様な舌打ちを打ちながらむくりと起き上がる。
「何回言わせんのかなぁ……オレを分かった気になるのはやめろ。オレの味わった地獄はオレにしか分かんない。」
「うん、聞く限り地獄絵図な人生だ。失った物もたくさんあるはず」
顔を伏せているため、前髪が瞳を隠し表情を伺えない。
「……オレは、中にいるもう一人の人格と分かり合えなくて、かけがえのない友達に別れも言えずに死別しちゃった。」
心二の言葉に一同が見る目を変える。
それもそうだ。人が死んだ話。それも年の近い友達が死んだ話だ。
この悲劇を打ち明けて、堅志と分かり合えるのかどうかなんて分からないけど。
心二は……生唾を飲み込んで、続きの言葉を紡ぐ。
聞こえてくる祭りの楽しそうな喧騒は完全に別世界の様だ。
さて、過去話というのはとりあえずそのキャラの辿って来た人生を振り返って展開させるので舞台設定やら周りの人達から考えないと行けないので長い時間を要しました。
そして今回は悲劇。
ただひたすらに悲劇なだけのお話。
疲れました……w
実際、僕は中学時代に野球部に一時期身を置いていたことがありまして、本当に、いじめ……というか上下関係がクソみたいな部でした。あくまで僕のいた野球部は……ですが。
この作中で描いたような事は実際には起きていませんが、まったく嫌になる部活でした。
よく学校のホームルームで行われるアンケートに「いじめをなくすにはどうすればいいと思いますか?」なんて項目がありますが、ぼくはそんな物無いと思っています。
陰で起こってるんですもの。無くしようがないし、変えようがないどうしようもないいじめっ子体質の人間は絶対にいるんですから。
今回の堅志は内の別人格に教唆されて怒り任せにいじめをしていた上級生を殴り倒しましたが、教唆されなかったらどういう行動を取ったのか。
別の長編でそんな状況の分岐を描いた物語を書いてみたいです。
次話より、今シリーズラストエピソードのフロンティア決勝を描いて行きます。
もう少しお付き合いお願いします。




