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バ革命  作者: 、、
〜番外・動乱の高校生編〜
30/96

番外編 形成された水牢・男VS女II

「何で陣地取れてないんだよ!」


スパイラルプール、入り口前トイレの前でオレは罵った。


「プール開場直後にダッシュで陣地確保行ったんじゃないのかよ!!」


優璃に電話した時の話では、オレの目の前で呑気な顔した狭山陽志(さやまようし)がスパイラルプール開場時間の九時に走って、決められた定刻の休憩時間時に休める場所を確保する手はずだった。

この照り付ける夏の陽射しをやり過ごすために、テント付きの陣地は必須だ。


……それをこのバカ野郎は……。



「仕方ないだろ。オレは頑張った!問題は……そう。努力の果ての安堵だ。」


意味わからんからとりあえず溺死の刑だな。



有無を言わさず頭を両手で掴み、流れるプールへ放り込んでやった。


「ぶはっ…!ちょっ……」


ぜーはーぜーはー言いながら流れるプールより帰還する陽志。……チッ、生きてやがったか。


「少しはオレの話を聞け!明らかにこれから陣地取れなかった理由話す雰囲気だっただろうが!」


「ならさっさと言え!」


ほら見ろ!この暑い直射日光射程範囲内のプールサイドに長居するもんだから奏ちゃんが汗かいてきてるじゃないか‼︎



挿絵(By みてみん)





「……歩きながら話して。優璃達が待ってる。」


そう言いくーちゃんが歩くことを催促する。

「む?一応は休める場所は取れとんのかいな」


奏ちゃんの問いにうんと頷くくーちゃん。

あー、よかった。暑いのヤダし。


「……オレは場所取りに成功したわけだが……」


お?勝手に説明し出したぞ?


(ひたい)から伝う汗を拭いながら陽志は続きの言葉を紡ぐ。


「トイレに行きたくなってな…。もちろん持ってきた鞄を置いて用を足しに行った。」


おいおい、陣地取りは()わば戦い。開場直後のこのスパイラルプールは戦場と言っても言いレベル。考えが甘いよ、何お前チョコレートなの?


「それで、戻ってきたら陣地取られてたんだろ?」


「あぁ、そうだ。置いてた鞄はプールサイドに投げ捨てられてたさ。……くっ、腹が立つ。」


キッズプールの奥には姉ちゃんが消えていった楕円形(だえんけい)の流れるプールが広々と流れており、スパイラルプールの名物、ウォータースライダーが流れるプールに囲まれるようにして建てられている。

あまりの大きさについつい見上げながら歩いてしまう。

流れるプールを通りすぎ、目の前にはウォータースライダーで滑ってきた人が到着する小さめのプール。もちろんそのプールはウォータースライダーを堪能(たんのう)してきた人しか入っていない。入っていたとしても、危険なのですぐさまプールサイドに上がるよう監視員に指示される。

その先には50M(メートル)プールがあるのだが、それ以上は進まず、気がつけば左右にテントは無く、茂る木々によって陰が作られている日陰地帯のプールサイドに立っていた。

そこに、何やら数人の女の子が小山座(おやますわ)りしていた。


「ほら、優璃達だ。」


陽志が小山座りしているグループを指差す。


え!?アイツら優璃達なの!?めっちゃ暗い雰囲気……。声かけ辛い!


立ち止まるオレと奏ちゃんとは別に、くーちゃんは歩を止めず歩き続ける。


向こうもオレらに気付いたのか、立ち上がり大きく手を振る。


「みんなー!待ってたよー!!」


優璃がいつもの陽気な声をかけてきた。実家のような安心感。家に優璃置いときたい。


あ、確かそんな夢高校入学してすぐに見たっけか。

家に帰ってくるオレにお帰りーつって、優璃が迎えてくれてこう続けるんだよ。

「今日もお疲れさま!ご飯先にする?あ、お風呂も涌いてるよ?……それとも、魔女幻想暴いてみる?」


あの日見た夢を僕達は忘れない。

略してあの夢。

ってか魔女幻想!?どこの黄金の魔女だよ。

青で復唱要求してやろうか?


復唱要求!太刀川奏也(たちかわかなや)は女性である!!(ゆえ)天条心二(てんじょうしんじ)と結婚しても何の問題はない!!!


って、そんなこと言った日には「太刀川奏也はれっきとした男性である!」とか赤で切り返されちまうよ。おいベアト、乳揉ませろーい!!

……はぁ、うみねこ散のportable未だに待ってんだけど…。アニメも来ねーし、こちとらヱリカの声聴いてみたいんだよ。魔女裁判フルボイスで堪能したいんだよ!PS3無いんだから頼むよー…。



といううみねこ知らない人には完全置いてけぼりの愚痴は置いておいて、優璃がこちらに走ってくる。


「おはよー心二、奏ちゃん!」


「うっす」


「おはよーさん!」


優璃の後ろで古旗と菜川が手を振ってくれる。


「あれ?守郎は?」


わざわざそれを聞くためなのか、小走りで古旗が聞きに来た。


「あー、アイツは……」


……さすがに女子に今の守郎の遅刻の原因を包み隠さず暴露するというのは、男としてどうなんだ?

下品……だよな。

うん、ならここはシャレオツな言い回しでそれとなく察するような発言をするべきだ。


そう、まるでBLEACHみたいな!


「あいつは、あれだ。そう……」


……ふひっ。何も思い付かない。

もうどーでもいいや。



「腹壊してトイレに籠ってる」


オレ的に頑張って捻り出した方だろう。下痢してるって言わなかっただけ感謝しろよ。守郎さんよぉ。


古旗はそっか、とうつ向きながらまた菜川のところへすたすたと戻っていった。なんだアイツ。そんなに守郎のことが気になって……


え?マジで?


「ど、どしたの心二。目が怖い。」



「……あ、あぁ悪い。ちょっと殺意が芽生えただけだ。」


「違った、心の根からもう怖い。」


さて、と。一先(ひとま)ずは聞くことを聞いておこうか。


「なぁ優璃。陽志のバカが陣地取り損ねたって聞いたんだが、これからどうする?」


すると優璃は心底濁った目を浮かべた。


「……あぁ、あの役立たずの失態?本当どうしよう……」


「……お前も相当怖ぇよ。」


「一応ここにビニールシートを敷こうと思っているのだが……」


いつの間にやらそばにいた菜川が優璃の代わりに答えてくれる。


確かにこの辺りのプールサイドは外の生い茂る木々に日光が(さえぎ)られて結構な日陰地帯が広がっている。


「まぁ、それがいいな。」


そんなわけで問題は解決。ビニールシートが風で飛ばされないように荷物を置いて、さぁ服に手をかける。

下に海パンを掃いてきているから、シャツとズボンを脱げばすぐさま入水できる。


「ひゃっほーーーーい!!」


優璃も下に水着を着けていたようで気がつけばビキニ姿でプールサイドを駆けていた。

すぐ目の前は50Mプールなので少し離れたところにある流れるプールよりは過疎っているようだ。


「……にしても、50Mプールなんて初めて見たなぁ。」


普通は25Mプールだろう。どこに金かけてんだよ。


すると優璃は何かを思い出したのか、引き返してきた。


「ねーねー!」


「なんだい優璃さん」


「50Mプール使って勝負しようよ!男対女で!負けたチームはお(ひる)(おご)りね!」


……ほう、勝負。面白い!……って、50M泳ぐのかよ!?しんどいなぁ。


「あ、もちろん往復だよ?」


往復ぅぅぅ!?ってことは100M…無理無理死ぬ死ぬ!何で陸の動物が100Mなんて距離を泳がなくちゃならないんだよ、ほとんど魚類の所業。何お前魚類に転生でもしたいの?

なら一人で教会行ってこい。


ていうか、こんなん誰も乗らないだろ。


……と思っていたら古旗がピョンピョン跳ねながら腕を挙げている。



「おもしろそー!やろうやろう!」


あーん、魚類転生志望者がここにもっ!お前ら100Mどんだけかわかってんのか!?25Mプール四往復だぞ!?……って四往復!?絶対死ぬわ。


「……ひゃ、100Mはさすがに無理があると思うのだけど…。」


お、菜川は否定的な様だ。

いいぞ、もっと言ってやれ!


「昼飯代浮くじゃん!」


「よっしゃ……!」


言いながら服を脱ぎ出す陽志と奏ちゃん。

おぉ…、奏ちゃん美しい……じゃなくてぇぇ!


「お前ら、乗る気なのか?」


そんなオレの問いかけに陽志は首を傾げる。


「え?心二やんないのかよ」


「やるってお前……100Mだぞ?」


「泳げないことないだろ。」


くっ。魚類さんめ。


「心二……やらんの?」


やる!やるやる!いろんなことやっちゃうよ!!


「そんじゃ順番決めね!はい女の子こっちねー、ほらほら李女ちゃんもー」


「え……私は……その」


菜川が連行されていった。むぅ、100Mか。きつそうだなぁ。


「つーか、守郎居ないんじゃ一人足りなくないか?」


あーそういえばそうだな。女子チームは優璃と古旗、くーちゃんに菜川。

対してオレら男は奏ちゃんに陽志、そんでオレ。

守郎がいないと一人足りない。


「おーい優璃ーー」


「なに?順番なんて教えないよ?」


「……違う。守郎がうんこしてるから一人足りないんだよー」


「なら誰かが50M二往復すればいいじゃん。」


……もうそれ遠泳じゃね?



「ほな順番決めよなー」


奏ちゃんが本題を提示する。……え?そのまま進めるんだ。

しかし、順番……か。相手の順番に見当がつかない。

……というか、要するに100Mリレーなんだから誰と当たるかなんて関係ないか。

最終的にゴールしたのが早い方が勝つんだから。


「んじゃ泳ぐの速い奴いるー?」


陽志がオレと奏ちゃんに問う。


「全員泳ぐんだから順番は関係ないだろ?」


オレの言葉を聞いてから目一杯のため息を吐く。


うっわぁぁぁぁ。スッげーむかつく!激おこぷんぷん丸。


「これは勝負だ。駆け引きだ。」


陽志が真剣な顔して拳を握る。

隣の奏ちゃんも同様に、目がなんか戦う女みたいな感じだ。ヴァルキリーかな?


「……リレーで大事なのはいかに速くゴールするかだ。」


陽志は右人差し指を立てる。目指すは一位!といった意志が人指しから感じられる。


「……例えばや。」


すると今度は奏ちゃんが話はじめる。


「陽志のいう通り、リレーで大事なんはいかに(はよ)ぅゴールするかやろ?」


うむ、そりゃ当然だ。オレはコクコク頷く。


「なら、速ぅゴールすんのには序盤に速い奴を持ってくるんがセオリーやろ?先にゴールされたら、もう勝負は決してまうんやから」


「……?セオリーだけど、どうせ泳ぐんなら……やっぱり順番なんて関係ないじゃん」


「もし速い奴をアンカーにして、アンカーまで順番が回ってくる前に勝負が着いてまう可能性があるやん?」


……あぁ、要するに全力を出しきれずに負けるってことか。そりゃ嫌だよなぁ。



「奥の手ぇとか()うけど、先手必勝なんて言葉もある。ようわからんよなぁ、勝負の世界は」


なるほどなるほど、奥が深いなぁ。



「話は()れたが、そんで誰が速いんだ?」


陽志が話題を戻す。オレは泳ぎはからっきしなんだが。


「そういう陽志はどないなんや?」


奏ちゃんが陽志に尋ねる。……見たところスポーツは出来そうだけど。


「少なくとも、アイツらよりは速いと思うがな。」


女子チームの方へ目線を向けながら言う陽志に続き奏ちゃんも顎に手をやり言葉を発する。


「……わいも女子チームに勝つ自信ならあるけどなぁ。心二はどや?」


「……オレは100M泳げるかすら危うい。」


「なら心二が200M泳げ。」


「な、ん、で、だ、よ!!!WHY(ホワイ)!?」


「……というのは冗談で。」


あービックリした。だよね、冗談だよね。


「……しかし、悩み所はそこやなぁ。」


難しい顔を浮かべる奏ちゃん。そんなにマジに考えなくても……。


「……誰が200泳ぐかってことか?」


せや、と一言。つーか本当に200泳がせんのかよ。優璃さんマジサドスティック。


「しょうがないか、オレが泳ぐよ。200M。」


陽志がため息ながらに立候補する。にしてもお前ため息し過ぎだ。幸せ逃げるぞー……いや、くーちゃんとお近づきになれてるんだから別にいいじゃん。もっとため息しろ!



「なら順番は陽志、わい、陽志、心二って感じやな」


え、オレがアンカーかぁ。


優璃達も決まったようでこちらの様子を伺っている様だ。てゆか、女子の皆様いつの間にか水着になってらっしゃる。


「こっちは決まったぞー!」


オレの声を聞くと女子陣が戻ってくる。


「そんじゃ、一人目の泳者は前出てー!」


満を持して前へと出る陽志。

女子チームからは由美が泳ぐ様だ。


「……古旗か。」


「負けないよー、陽志」



挿絵(By みてみん)



優璃も前に出て右腕を高らかに挙げた。

どうやらスタートを宣言するようだ。


「いくよー?よーい……」


姿勢を低くし折り返し地点の50M地点を見据える。泳いで通るであろう道中にはビーチボールで遊ぶカップルやら泳ぐ練習を見ている子連れのお父さんがいらっしゃる。こいつら、泳ぐのに必死になって遊んでるやつらに迷惑かけないといいけど。

あ、カップルなら突っ切ってもいいぞ?

むしろカップルいる前で激しいクロールかましてやれ。



……つか、優璃さん……溜め長くね?


「……………ドン!!!」


綺麗なフォームで入水する双方。

やはり二人とも泳法は速さの出るクロールだ。


「……さぁて、どっちが勝つのかなぁ……。」


不敵な笑みを含みながら呟く優璃にオレも思わずにやけてしまう。

まるで真剣勝負かってぇの。



かくして、昼飯を賭けた100Mリレーが始まった。


こんにちはですよー!

天嶺でございますよー!

クリスマス終わりましたねー!ケッ、ざまぁ。


僕と同じ学生さんは、今は冬休み中ですよね?宿題終わりましたかね?終わってませんよね?……よし、仲間だ‼︎


珍しくあとがきみたく僕の話でもしましょうかね。

先日に中学3年の時のメンツで同窓会なるものへ行ってきました。先生呼んで、部屋借りて、飲み食いしたり暴れたり窓開けて奇声発したら正面に建ってるauの人に見られたりと中々に刺激的な一日を過ごしました。最後に見せてもらった中学最後の一年間を記録したビデオを見せてもらった時は泣きかけまちた……。その中に僕が密かに想いを寄せていた女の子も来てくれていまして、久しぶりに会ったらすっげぇんだわ。めっちゃ綺麗になってるんですよ!可愛いんですわ。


「天嶺さ、ぼっちなんやろ?高校大丈夫?」


久々に話したその子の僕に対しての第一声です。

……泣くぜ?オレ。

いや、前向きに捉えるんだオレ!これはオレの事を心配してくれての発言なのだ。


……はっ、まさかお前、オレの事を……



……はい、妄想はそこまでですね。

まぁぼっち呼ばわりは慣れましたんで何のダメージもありはしませんがね。

だからクールに僕はその子に返事をしましたよ。

「……大丈夫やって、もう慣れたし」


言ってやったさ、満面の笑みで!



これが、僕の冬休みの思い出です。

これだけなんだよなぁぁぁ。

そりゃ友達家に呼んで遊んだりはしてますけどね、何かこう、劇的な記憶を残すまでには至れていないというかなんというか。


クリスマスはバイトやらニコニコ生放送見たりで過ごしてましたし。


ダイヤのAのニコニコ生放送面白かったですよね?見ましたか?もうだいばくしょー……



年内には本編へ軌道修正したいと思っております。となると、あと二話くらい年内に出さないといけないんですよ。

無理っすかねぇ。


まぁチビチビ書いていきますよ!あ、バ革命シリーズの更新時間を21時に固定することにしました!三日に一回の頻度で21時くらいにお越しください!運良かったら新作上がってると思いますので


感想とか、くださいな(切実)


あとがきイラストに割く時間がついになくなりつつありますので、使い回しですが比較画像コーナーをここに設立宣言したいと思いまする。

僕のイラストの進化の軌跡をとくとご覧ください!

もう全然キャラデザ違うんですよ!笑


挿絵(By みてみん)


今回は古旗由美ちゃんです。


左が初登場、右が最新イラストです。


次回もよろしくお願いします\(^o^)/



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