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アルメイア戦記  作者: 勝てんカニ
1/1

第一部 イントロ

初投稿です


虚空の海(ヴァリエ)より、最初の魔力の渦(マナアーク・オリジン)が生じた。

混沌と無秩序だけの虚空に生じた最初の魔力の渦(マナアーク・オリジン)は七つに裂け、それはやがて魔力によって形取られ、やがてそれは七柱の原初存在、七律の神々(セプテム・ロギア)と呼ばれる存在へと変わった。


大地を作り、秩序と形を司る神・フロス。

万物に「流れ」を産み、循環を司る神・リヴィエル。

破壊と再生により、進化を司る神・イグルス。

壊されゆくもの、流転するものを記憶する神・ヴェントラ。

全てのものに終わりと安らぎを与えた女神・ノクス。

暗き世界に光を灯し、始まりの知性となった神・ルーメン。

魔力そのものに宿る神性・アニマ。


─────神々は、自ら達で創り出した世界を「アルメイア」と名付け、魔力が流れ、あらゆる進化・発展を促進する線、"魔脈"を巡らせ、生命を吹き込んだ。


そうして生まれた古代種(エル・オルド)は、初めての知的生命体となり、アルメイアに満ちていった。

彼らは七律の加護を受け、それぞれ異なる種へと分たれた。


フロスの加護を受け、大地と鉱石を操り、魔力炉の原型を作り文明の発展に寄与するドワル族。


リヴィエルの加護を受け、自己完結による流転から長命と、魔力と自然の調和を会得したエルフ族。


イグルスの破壊の力を得て、体内に強大な魔力内燃機関を有し、神々の武器とも呼ばれたドラゴン族。


ヴェントラに師事し、適応力と記録によりはじまりの文明を築いたヒューマン族。


ノクスの寵愛を受け、影を操り夢と現実の狭間に住まうシェイド族。


ルーメンの威光を受け、光輪と翼を得て、世界に理性を齎した「光の民」、セラ族。


そして、進化により魔力適合を成し遂げ、アニマの一瞥を受けた獣。ビースト族。


神々は、彼らが手を取り合い、文明を築き、素晴らしい世界を創ることを期待していた。


だが──────。


人々は、神の期待に応えることはしなかった。


全ての戦乱の始まり…後に、「紅炎戦争」と呼ばれるヒューマン族とドラゴン族の争いがあった。


当時、最も発展していたアレフ王国は多種族で構成された、共同体めいた都市国家だった。

アレフ王国では魔法文字(ルーン)を体系化し、世界共通語(バベリオン)を作り、神々の望んだ世界を体現していた。


だが。


ドラゴン族の嫉妬により、アレフ王国は滅亡した。


それにより、異種族を信じられなくなったヒューマン族は自らを「人類」と称し、他種族を排斥、虐殺し始めた。

それに呼応し、セラ族は人間に理性はないとし、自らを「天使」と称し、選民思想を生み出した。


これらによって産まれた亀裂は───もはや、神ですら修復不可能であった。

一度芽生えた疑惑の種は、神々がどのように手を尽くしても消えることはなかった。


それから。いくつもの国が興り、消えていった。


神々はやがて、自らの被造物たちを見捨てた。

生まれたことが間違いであったとでも言うように、神々は人々から「魔物」と呼ばれる怪物たちを生み出し、人間を滅ぼさんとした。


結果として。


魔物の奮闘虚しく、全ての魔脈の交錯点を巡り、全ての種族による「千年魔導戦争」が勃発。

神の生み出せし魔物は隷属され、兵器として運用され、千年もの間戦わされ続けた。

だが──────この戦争に勝者は無かった。


魔力の過剰使用による「大崩壊」が発生。

魔脈が暴走し、広範囲が無魔地帯と化し、多くの文明、技術、文化が失われた。


そして、300年以上の時が流れた。

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