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閨とはなんぞや?

皆様読んでいただき

ありがとうございます。

 まんまとサクヤの罠?に嵌り

すっかり絆されたチョロインならぬ

チョロー??、凄くダサいな、ヤダな俺

何かお漏らししてるみたいだ。


 ちなみにサクヤはというと

俺の腕にへばり付いて離れない。

変わらず締まりの無い顔をしている。


 すっかり絆されてしまった俺としては満更でもない。


『ニヘラニヘラ』と笑いながら、

 何もない空間からオハギを取り出すと

「あーん、なのじゃ」と俺に差し出してくる。


 パクリと一口齧る。粒餡で、甘すぎず、

ちょっと塩見が効いて……これ以上の食レポは…

俺には高度過ぎた。


 食レポは置いといて、味は俺好みだった。


 もう一口もらおうとしたら、

隣のサクヤがヨダレを垂らして

「間接ちゅーなのじゃ」と残りのオハギを貪り喰っていた。

目がイッテイタので距離を置いて見なかったことにした。


 すっかりオハギに夢中な女神様に

俺は思ってた事を尋ねた。


「なあ、サクヤ」


 口の周りにオハギの残りカスを付けた粒餡ジャンキーは

俺の呼びかけで正気に戻って話に耳を傾ける。


「俺はどうやったら強くなれる」


 サクヤの云うことが本当なら、

俺には神様の力があるらしい。

しかし、生まれてこの方、

特殊な力なんぞ使えた試しはない。


 こうなると覚醒には何か条件がある筈だ

その条件をサクヤに聞いてみた。


「簡単なことじゃ、妾と閨を共にせい!」


 だか、帰ってきた言葉に俺は首を傾げる。


「はぁっ?!」


 ネヤとは何ぞや?食べ物か?

まあ、簡単って言ってるし問題ないよな

でも、痛いことだと嫌だよなー


「なんじゃ、もしかして

 今世の旦那様はあちらの方は自信がないのかのう」


 挑発されれば受けて立つのが俺の信条だ

ネヤと言うのは良くわからんが返り討ちにしてやる。


「はあぁぁん、上等じゃコラ、

 後で泣き喚いたって許してやんねぇからなあ

 覚悟しとけや」


 俺のザコ感満載のセリフに何故か顔を赤らめて

モジモジしだすサクヤ。


「旦那様は激しいのが好みなのか、

 泣いてもやめずになど、正に鬼畜の所業

 だが、あえて言わせてもらうのじゃ、そこが良いと!」


 なんだかサクヤの気配がヤバクなってきた。

顔は下衆な笑みを浮かべ目は獲物を狙う肉食獣のそれだ。


 何でこんなに絶世の美少女なのに残念感が先に立つのか

分からないが、取り敢えずこのままでは危険だと

俺の本能が告げる。


「あっ、もしかしてこれが……」


 この目覚めた危機感知能力こそ俺の力か?

なんだか神の力にしてはショボすぎるだろ。

そもそも、ネヤってやつもしてない気がする。


 そんな事を考えてる間にも邪神とかしたサクヤが


「グヘェヘェヘェ」と


 なんだか人(神)が出してはいけない声を漏らしながら

手をワキワキさせて俺に躙り寄ってくる。


 今の俺では危機を感知しようが回避する能力が足りない。

考えろ、考えろ俺、こういう危機的状況は正に

真の能力に目覚める絶好のシチュエーションだ!


「目覚めろ、俺の真の力!!」


 俺は両手を天に突き上げて叫んだ。

瞬間、辺りが静寂に包まれた――――


 そんな静寂を破って、サクヤの笑い声が響く


「……………プッ、アハッ、アハハハ」


 先程までの禍々しい気配が消し飛び、笑い出したサクヤ

もしかして、なんか凄い力を使ったのか俺。


「アハハハ、何じゃそのポーズは、旦那様はあれか……

 あれなのか……いわゆる、

 チューニー病とか云うやつだったのか…プッ…」


 サクヤの言葉に固まる俺

 間違いない壮絶にやらかしてしまった。


 それこそ、穴があったら入りたい気分だ。


 サクヤも生暖かい目で俺を見て、したり顔で頷いている。


 凄く腹立たしいが、それ以上にいたたまれない

 勝負は完全に俺の敗北で終わった。


「済みません、強がってました、ネヤって何ですか?」


 戦意を無くした俺は白旗をあげ、

サクヤに降伏して素直に説明を求める。


 俺の豹変に目を丸くすると少女の姿には似つかない

妖艶な笑みを浮かべる。


「なんじゃ、旦那様は意味を分かっていなかったのか

 初々しいのう」

 

 ジュルっとなぜか舌なめずりした。


「はい、そうです、だから教えて下さい」


「ネヤとは言うのはな、今の言葉でいうと………」


 サクヤが耳元でネヤの意味を囁く

 俺は意味を理解して叫んだ。


「なっ、ぬっ、()()だってー」


 

読んでいただきありがとうございます。

少しでも楽しめましたら。


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読み進めて下さいましたら幸いです。


宜しくお願いします。

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