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パラレル・エイジ・オンライン  作者: いぬがさき


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100/100

3分だけの人外戦闘

直感的に危険を感じた武蔵は距離を取った後、姿勢を低くして最大まで力を溜め込む


ー オオオオオオオオォ! ー


相対している赤く煌めく騎士ユウの周囲の空気が蒸発しているかのように揺らめき、炎の音がまるで悪魔の雄たけびのように聴こえる



「宰相殿の為、厄災を滅する」


ー ドンッ! ー


溜め込んだ力を爆発させた武蔵が、地獄の業火を消し飛ばさんと斬り込んだ



「残り僅かだけど今から対等だ」


憤怒強化により圧倒的な熱量を纏った竜騎士ユウは、火竜姫の息吹ブレス攻撃に匹敵する熱で武蔵を迎え撃つ



ー オオオオオオオオォ! ー


ー ジュォッ! ー


「っ!」



金重がユウの構えた剣と打ち合う前から音と煙を立てる


ー ゴィイイイイン! ー


研ぎ澄まされた刀身同士にしては低く鈍い衝突音が響く


ー ジュゥウ! ー


更に金重から灼ける音がするが、武蔵は強引に押し込み、ユウの腕ごと剣を弾き上げた



無防備となったユウの胴体目掛けて武蔵は兼重を叩き込む


ー ギィィイイイイン! ー


しかし、その攻撃は籠手盾によって阻まれた


ー ジュッ! ー


兼重も金重同様、籠手盾と打ち合っている箇所から煙を上げる


刀を引き横目で見やると金重、兼重ともユウの武具と接触した部分の刃先が熔けかけており、斬る能力が失われていた



刃もダメージもまともに通らない事を察した武蔵は、一旦、金重兼重かねしげを鞘に戻すと、あろう事か鞘に納めたまま斬り込んだ



ー ジュゥウウウウウ! ー


押し込むようにユウの剣と打ち合った鞘は案の定、音を立ててバターのように熔けていく


納められた刀を守り、相手の喉笛に届くように



「っ!」


ー シャラァアア! ー


ユウが気付いて首を逸らすのと同時、武蔵の刀は軌道を変えて、熔けかけの鞘を滑るように獲物ユウの喉元へと突き進んだ


ー ヒュォオッ! ー


タイミングはまさに紙一重


刺さされば即死の突きが直前まで喉元があった空間を通過していく


(躱しーー)



ユウが生を認識するよりも速く


武蔵は地面を蹴り上げ、舞い上げた大量の土砂越しにユウを蹴り飛ばす



ー ドシャアッ!ジュゥッ ー


ー ドンッ! ー


「ぐぅっ!?」


土砂が保護膜のように働き、最低限の熱ダメージだけで灼熱の鎧を退けた


火竜姫の騎士への対処方を確立した武蔵は、息継く間も与えず、追撃しようとする



ー キラッ ー


ー ガギィイイイイイイイン! ー


しかし、その初動は白い閃光によって阻まれる


「貫けると思ってたのになぁ」



ユウのスキルと攻撃の邪魔にならないよう、そして、武蔵からの警戒を解く為に、範囲外から虎視眈々と狙っていたニカは、それでも突撃を防がれた事に不平を洩らす


ただし、次の瞬間には心を切り替え、威風堂々と宣言した


「私とユウ君の共同作業を見せてあげます!」



ー ユウのスキルが切れるまで残り1分を切った ー

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