ネットとの出会い
中一の時私は声優になりたかった。
私はアニメが大好きで、キャラクターが好きでそしてそのキャラクターに合った声が好きで人にこんなにも感動を与えられる。
そして、何より恋愛アニメは素敵な恋をして幸せになる。
あんな夢のようなアニメが大好きだった。
私はお母さんに言った。
「私声優になりたいだからオーディション受けたい」
と。
母は幼い私の言うことだからそこまで否定しなかった。
「そうね、やりたいことはやりなさい」と。
でも、現実は夢とは裏腹に厳しかった。
いざ、オーディションを受けて書類審査が通ってしまい、両親に第二次面接の事を伝えると許してくれるはずもなかった。
「声優なんかで食っていけるわけないだろう」
「声優になれても売れるのは極わずかの人間だけ」
そう言われ私はオーディションに行くことは無かった。
そして、私は中学二年生になった。
声優になる夢は諦めきれずにいたが、親の言うことは絶対と思っていた私は半分諦めていた。
そんな時私が出会ったのはスマートフォンだ。
友達が新しく携帯を変えたとみんなに見せていたものを少し借りた。
そこにはSNSが広げられた世界がある。
私はスマートフォンに憧れた欲しくて欲しくて仕方なかったが、うちはそんなものを買ってくれるはずもなかった。
諦めていた時テレビのCMでウォークマンtouchというものが流れていた。
私はお年玉でウォークマンtouchを買って初めてのネットの世界に足を踏み入れたのだ。
この先どれだけ辛いことがあるとは知らずに。