兄達と父、そして訓練
訓練所では、兄様達がお父様と模擬戦をしているところだった。
「ふん。ヤブキはさすがだなぁ。もう追い越されているようだ。後の者は何だ。腑抜けた剣を振りおって、戦場なら殺されているぞ。」
「父さんは、厳しいですね。カナキもリュウキもライもあの年でなかなかですよ。」
「ヤブキよ甘いことを言っていると足下をすくわれる。厳しくあれ。当主としてのお前は、まだまだ、だからこそまだお前に譲れないのだ。」
「私は、自分を貫くことこそが、当主だと思っているので。」
「当主様、ヤブキ様休憩の準備が整いました。」
メイドがヤブキお兄様とお父様の話に入り休憩を取らせたみたいだ。
「メイド長さんすごいね。カイナ兄様。」
「あああの迫力の中、話かけるのは、避けたいよ。」
すると俺達がきたことにヤブキ兄様が気づいたようで、近づいてきた。
「カイナ、サザンもうきたのか。」
頭を二人して撫でられまわされました。
「いたいですよ。ヤブキお兄様。」
と二人で言いました。
「すまんすまん。」
笑顔でかえされました。
「ヤブキよ。訓練が終わってから私の部屋に来なさい。」
「なんです父さん。」
「婚約の件だ。じっくり話したい。」
「わかりました。来月が私の誕生日ですからね。成人してすぐとは、ムーン家はせっかちですね。」
「また後でだ。」
お父様は、離れて行った。
「兄様は、来月成人だが、なぜそんなにへらへらしていられる。」
「カナキお前考え過ぎだ、それにお前もナタ家との婚約がある。というよりカイナとサザン意外は、もう婚約者がいるだろそれも広い領地だから俺達の領地に別々に分配された屋敷もある。領地をそれぞれに売ることで婚約と土地を狭める父さんのやり方だから文句は、言わない、それにライも、もう少しで王都に留学するだ。そのお金は、俺達のそういったことにほとんど使ってくれた。父さんに感謝しないとなぁ。」
「ヤブキ兄は、のんきだね。」
「リュウキは、体力をつけないとなぁ。卒業を一年でしたのは、すごくが、なにも考えず戻ってきた。のは、父さんも驚いていたよ。」
「それは、関係ないだろ。はぁまぁいいや。」
「汚れた血の者を兄妹と呼ぶ兄様は、本当に、よくわからないが、いずれ後悔する。」
「カイナ、サザン気にしなくていい、いずれわかってくれる。」
「はい」
なんかおもしろくないなぁ。と二人して思ったのは、秘密だ。