表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ガジェット・ソルジャー ~お兄ちゃん~  作者: DJ.S(サファイア)
3/8

その1

国立天野(あまの)高等学校

時は昼下がりの下校時間

高校生に成長した進は天板に置いていた教科書などが入ったショルダーバックを肩にかけて下校する

その道中、カーニバルを少し前に誰かに阻まれた

「やい、進!」

「ん?」

「俺と勝負しろ、()()進!」

「確か君は・・・え~っと野狼男子高等学校の、かいとう傘松くんだったっけ?」

「惜しい、笹松(ささまつ)だよ、去年のドーム試合で斉藤(さいとう) 笹松!」

自分の名前を呼び間違えた進を大声で訂正する笹松

その言葉に「あ~」と口を開けて進は記憶の中で笹松を思い出した。

「以前にガジェソルのローカル大会の予選で僕に負けた両膝ついて泣いちゃったヤンキーか?」

「言うなぁ!それだけは言うな、馬鹿野郎。」

「むっ?人に悪口を言う人は放っては置けないね」

進は少し目を尖らせてそう説教すると、ショルダーバックの外側のジッパーからガジェットを取り出してその液晶側を見せつける。

「では君のお望み通りに戦おう・・・斉藤くん!」

「なんで名字!?けどそうこなくては!」

笹松もウエストバックから外側の装飾が蒼いガジェットを取り出して進を指して告げる

「もし俺が勝ったら、一緒に来ていた女の名前も教えてもらおうか?」

「うんそれは迷惑だから、名前だけ教える。」

「分かったぜ」

交渉が成立した二人はすぐ近くのカーニバルへと向かった




所が到着したは良いが何故か自動ドアが開かない

「あれ?」

進が軽く左手で引いて開けようにもビクともしなかった

「ん、開かないのか?」

「そうなんだよ今日定休日じゃない筈なんだけどなぁ~」

困った進はガジェットをタッチしてはパラドを呼び掛けた

「パラドさん」

『ピコン・・・グットイブニングです進さま。どうかされましたか?』

「パラド、今日緊急で休むって店長言ってましたっけ?」

『その事なのですが、先ほどマスターより、メールが届いています。』

「読み上げてみて」

『ラジャー・・・「進くん、今週だけ定休日を変更したので今日は開きません」以上です。』

「えっ何で?」

『さぁ?私にも、』

理解できませんと続けようとしたパラドだったが笹松の罵声が入る

「おいいつまで待たせてんだぁ!?」

その叫び声に進は目を引きつりながら笹松を見て驚いた

「な、何?」

「何じゃねぇよ開かないのかと聞いてるのに急に俺を無視しやがってよぉ?」

「無視してないよ?」

「んな事はどうでも良い、それよりドアが開かないのなら他の建物にあるルーム使うかここの店長さんに合鍵持ってきてもらうかどっちかにしろ。」

「あっそれなら、僕持ってるよ。」

そう言ってズボンのウエストフックに掛けてあるリングから金属制の鍵を取り出してはしゃがみ、下の鍵を外した

「・・・えっ?」

しかし立ち上がってみてみれば上の鍵穴には届かない事に気づく

「ありゃりゃ?」

進は組んで悩みだす、そしてすぐに解決策を閃いた。

そして笹松の方を向いて「すいません、」頼み込む

「ちょっと肩車してもらません?」

「はぁ!?」

「嫌なら結、間違えた女の子は諦めて下さい。」

「・・・し、仕方ねぇな?」

いつもの笹松なら、進に文句言っていた所だが、女の子の事を優先したかった為、しゃがみ込んで肩車をする体制になった。

進は一度バックを下ろしてその上にと乗っかる

そして笹松が起き上がると丁度鍵穴と同じ高さになった。

「よしっ!」

こうして笹松の協力もあり進は無事(?)に上の鍵も開ける事が出来た

そして肩車から降りた後、バックを背負い直しながらそのまま笹松を引き連れてエレベーターでオフィシャルルームへと向かった。

その様子を誰かが確認していた事も知らずに

「・・・。」




ガジェットソルジャー・カーニバル オフィシャルルーム

エレベーターのドアが開けば「着いたよ~」と我先に入る進

笹松もり横にして開いた手の平に拳を強くぶつけて気合十分の様子。

「よっしゃあ、これでお前は勝負からは逃げられないぞ!」

「そう?ならそろそろ始めようか。」

「・・・・」

「あっそれ以前に戦い前の儀、」

「望む所だぐらい、言えよ!」

「えぇっ!?」


なにわともあれ戦い前の儀を終えた二人

そしてその戦いの場である荒野へと転送される




ガジェットステージ2‐2 荒野の戦地場(ウォーズパーク)

そこに到着すると笹松は大きく息を吸って吐き、進は曇り空が気になるらしく数秒の間それをきょろきょろと見渡し始める。

笹松はウエストバックのジッパーを開けてリングを取り出して少しガジェットを閉まっては、両手でリングを少し開けキーを取り出した。

進もズボンのウエストフックに掛けてあるリングのロックを少し開けてキーを取り出した

そして二人はガジェットの鍵穴に差し込み右に回した

「「ガジェット、オン!」」

『OK!ガジェット・オン』


『桃の戦士を、アバターインストールします。』

『捨てられし闘う牛を、アバターインストールします。』


インストールされたその時から急遽戦いがスタート

進は相変わらずに半被を着た男の姿で突進

笹松は頭に角が生えて腰から下に白い風呂敷を巻いた二足立ちの茶色い牛に姿を変えて「与」の字に構える

「うおおおお!」

「来い!」

しかし進は突進して来ると思ったら急にスノーボードの姿勢になって滑り込み、笹松の股を通り抜ける

「っ!」

そして右腰の鞘から東和刀を抜き、笹松の背中を「残念こっちでしたぁ!」と勢い良く切り上げた


しかし笹松も負けていない

こちらを睨んで思い切り肘打ちを打つ

その一撃は進がズレた為に右のあばらを少し掠めただけで終わり、進は更に跳躍した勢いで闘牛の両肩を跳び箱に見立てて掴んでジャンプし錐揉みに回転しては胴体までも唐竹割りをくらわせて着地する。

「ぐっはぁ!!」

しかしその入りは浅く、笹松は振り子の形式でさっきひじ打ちを打った筈の右腕の手を固めて、深く腹に殴り込む

「っはぁ!」

今度は見事に命中して相手を遠くに吹っ飛ばした


進はまた地面に脚を踏み込んで耐えた為に体制を崩さなかったと思ったが、その急な衝撃に体は耐えきれなかったのかうつ伏せになってしまう

眼前より右下に映る満タンだったメーターの斜め右角にクリティカルと表示されて半分になって、緑から黄色に変色する

何とか起き上がって跪いたが、既に闘牛がその目の前に立っており首を掴んできた

その圧倒する締め付けに進は意識を失いかけて刀を落としてしまう

「こりゃ再生能力に感謝だな、そしてさらば!」

笹松が進の顔面に拳をかけようとしたその時

「『月光の矢(ムーンライトアロー)』!」

突然その笹松の背中に、金色の矢が泳ぐ寸前のタコの足のように命中した。

「誰だ!」と後ろを振り返るとその遠くに布で薄い紫色三角帽子に、同じ色の長袖の服を着た人物が右手でこちらを指しているのが解かる

その姿を知る笹松は「まさか、オズの魔法使いっ!」と酷く青ざめてしまった

進は状況が飲み込めないがその怯んだ隙に左手から脱出し、刀を拾ってはこっそりと一目散に逃げて行った。

勿論笹松は気づいていたが、状況が状況の為進を掴んでいた腕を下ろすと静かにオズに前方の体を向けて汗をかいてしまう

オズはその延ばしていた腕を静かに下ろす

しかしその眼からは鋭い目付きが伺えるだろう。

「・・・消す。」

国立天野高等学校


進が通学する高校

衛星からはU字の真ん中に横線が入ってるように見えるのが特徴だそう


忘れられし闘う牛


『迷宮のラビリンス』に登場する人喰いの牛をモデルにしているモンスター系のソルジャアバター

攻撃力は抜群と評価されているが素早さはそこそこ、しかしモンスター特有の自己再生を秘めている事から一部のファンには愛されているとか

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ