スキル時々自己完結
スキルが一つ、スキルが二つ、スキルが三つ・・・・・。
ああ、だんだん眠気が・・・・・・。
・・・ハッ!俺は今何を?意識が飛びかけていた。危ない危ない。
スキルは百種類を超えている。その中から選ぶとなれば相当時間がかかるだろう。自分で自分のことは理解しているつもりだ。俺が何か選ぶ時に時間がかかるのは知っている。しかし、ここでやめて、初期化し、明日やるとするなら又一からやり直すことになる。一からやり直すというのは文字通りである。結局、初期化したら再度悩むのだろう。「本当にこれでいいのかな」と思って種族やら職業やらをまた決めなおすに違いない。意見を曲げる男、織久です。性根が曲がってるからしょうがないね。
まあ、そんな話は切り上げて、スキル決めをぼちぼちやっていこう。どうやらおおまかに種類が分けてあるのでそんなには悩まないかもしれない。
職業別スキル(108種類)
・戦闘系スキル(約60種類)
・生産系スキル(約30種類)
・特殊スキル(約10種類)
職業別スキルが108つあって、その中からさらに戦闘、生産、特殊と細かく分類されているようだ。全てのスキルの数は108つということだ。煩悩かよ。ふざけやがって。
・・・とにかくこの中から選ばなくてはならないみたいだ。まあ、いいのがあるかもしれないから全部見るんだけど。だから時間がかかるんだよ。自分は結構面倒くさい性格しているのだと思う。無駄にこだわるから無駄に無駄なものが出来上がって無駄になるんだ。一回、精神を落ち着けよう。深呼吸、深呼吸。無駄より今は無だ。なんてね。
・・・そんなことを思っても反応するのは自分だけ。反応する人はいない。そもそも声にすら出していない。くだらないネタを自分一人でやって自己完結する。俺はそんな生き方で生きてきたんだ。あれ、なんか目から汗が・・・・・・。
嘘です。泣いてません。そしてまた自己完結。まさに事故完結ってね。・・・あれ?無限ループって怖くね?
無限ループの怖さを知ったところで、そろそろ現実に戻ってこよう。まあ、変なこと考えつつも、スキルに一通り目は通していたので、適当に選択してみた。
錬金術の心得
曲芸師の心得
投擲スキル
短剣スキル
探索技術
魔法の心得
変装スキル
意外と目についたスキルが少なかった。この中から5つぐらい選ぶなら簡単だろう。
―――三十分後―――
えーと、どうしよう。簡単とか言っときながら―――正確には思っただけだが―――全然決まらない。五つっていうのが難しい。どうしようか。やっぱり、ここは職業とか、種族を考えて・・・ん?種族?ちょっとまって、俺リザードマンにしたんだよね。で、職業が曲芸師と錬金術師と。どう見たって変人極まってます。俺は、何か?リザードマン的な風体してジャグリングでもやるっていうのか?シュールすぎるだろ!アホか!というわけで変装スキルが欲しい。確定。あとは、錬金術の心得は欲しい。
あと、三つ。投擲スキルと、探索技術、短剣スキルにしとこう。曲芸師の心得なんていらん。何を心得るというんだ。心得たくもない。
というわけで、スキル終わり!
え?まだ容姿設定があるって?一番時間かかりそうなやつではないか。ふざけるな!
「やっぱりあの開発者達は生かしておけん」
???「「へっくし」」
???「「そのネタ二回目だよ?」」
あれ?なんか謎のイメージ図が思い浮かんだ。そのネタ二回目だと?
・・・すみませんでした。
???「「よろしい」」
うん、なんか許された気がする。何に許されたのかは知らないけど何かに許された。何か、釈然としないけど、まあいいや。とにかくさっさと決めてしまおう。
その後、一時間ほどかけて彼は容姿設定を決めた。容姿設定で見た目の変更が結構出来たため、変装スキルを取ったことを後悔しながら、ゲームにログインしたとさ。
天才達恐るべし。
今回、やっとゲームに入れました。まあ、入っただけで何もしていませんが。
この謎作品を読んでいただき有難うございます。